BL(ボーイズラブ)の感想・レビュー1705件<<6768697071>>テンション高くて独特なテンポ感!不死身の命日【電子限定描き下ろし付き】 虫歯名無しもう表紙のスーパー攻め様になりたい受けっていう煽り文句が気になり過ぎて買いました。 作者について予備知識はないのですが独特なテンポ感! 二人が幸せならオールオッケー的なラスト! ほとんど暗い描写がなくて楽しく読めました。BL界の山田洋次晴れときどき、わかば荘 羽生山へび子華子世の中には色んなBL漫画がありますが、これほどまでに昭和歌謡が似合うBL漫画などあるだろうか?という程、昭和っぽい漫画です。 いや、別に昭和を描いてるわけじゃないんですよ。 恐らく舞台は平成です。 携帯電話持ってるし、みんな。 絵柄が古いという不粋なレビューをどこかでみましたが、それが原因じゃありません。 ワタシが思うに、漫画の中で繰り返し描かれる人情が、ワタシの中にある「懐かしい」という感情を引っ張り出すのだと思います。 ちょっと奥さんお醤油貸して(実際に言ったことないですけど)みたいな、SNSでは到底不可能な、ああいう人間同士の繋がりを感じられる、そういう漫画です。 大袈裟じゃなく。 お腹がよじれるほど笑えて、ポロッと来る。 「男はつらいよ」 なんだと思います。 羽生山へび子さんの漫画は、だいたい全部。 ええ、もう、そう言っても過言じゃありません。 懐かしい気持ちになりたい、そんな日はぜひ読んで下さい!カツアゲでカッチーのセンス夜明けのブルース 羽生山へび子華子男に振られてカツアゲで気分を紛らわそうとする主人公、名前はあるんですが、もうほぼ最初から最後までカツアゲしてきたからつけられた「カッチー」というあだ名で呼ばれ続けます。 カツアゲのカッチー。 場末のうらびれたバーのマスターとカッチーの恋の行方を描いておりますが、相変わらずの爆笑センスで笑わせてくれます。 そして切なくすれ違うヤンキーと三十をとうに回った案外おっさんのマスターとの恋心。 カッチーの年上のマスターに対する、守ってやりたい、でも年下だし……みたいな健気さに胸を打たれます。表紙は漫画のイメージと若干違う俺はニーチャ 三田六十華子表紙がもう、なんていうか入ってる感じで、エロ漫画っぽいですが実際はちょっと違います。 母子家庭で下の兄弟の面倒を、一生懸命に見ているお兄ちゃんのお話です。 表紙の男の子。 希という名前がありながら、お兄ちゃんとしか呼ばれない男の子が、自分でいたいのに、自分でいられないジレンマを抱えながら、風俗店の店長と関わることで自分でいてもいい。と思えるようになる、心底心温まるお話です。 誰でもありますもんね、自分は自分だって認めて貰いたい気持ち。 店長は結構ゲスいですが、めちゃくちゃいい人で、もはやワタシが付き合いたいくらいでした。 希くんは純粋で純真ですので、表紙の様なシーンはありません。 いや、最初と最後にちょろっとありますが、希くんの初々しさがとてつもなく可愛らしいのです。 作家の三田六十さんが新連載を始めたのを知り、面白そうだったので、何が読んでみようと思い、最初の作品(?)を買ってみました。 ヤクザモノは読まんのです囀る鳥は羽ばたかない ヨネダコウ華子誰も知らない人などいない。 そんなBL漫画のレビューなど、今更要るのか?と、自分でもそう思うのですが、いいえ、書かせて下さい。 最近、読んだんです。 映画化かー、そんな面白いんだったら、読んでみよっかな。って。 そもそもヤクザモノは読まない。という自身の中の決まりによって、ヤクザモノにリミットをかけておったのですが、この作品をついこないだ読んで、読んだ翌日に、慌てて映画まで見に行きました。 もはや虜。 今更、虜です。 あら筋は、あらすじを読んで下さい。 矢代が変態と書かれておりますが、個人的にはあの漫画の登場人物で一番の変態は百目鬼じゃないかと思っております。 ゲイでもないのに、矢代が綺麗だと!? しかも、させ放題。 矢代よりヤバいのは百目鬼じゃないか。 などと思いながら読んでましたが、この漫画、素晴らしいのは、二人の心情も去る事ながら、その背景を彩る男達の物語なわけです。 ただ好きだ嫌いだと言い合う、恋愛漫画でないところ。 ここが味噌。 さらっと舐める程度で終わりません。 二人の葛藤の裏には、男達の生き様が描かれているのです。 どうでも良いですが、ワタシは三角ファン。 まだ読んでないという、ワタシの様な人には絶対読んで頂きたいと、そのように思います。絵で読む雪と松 高橋秀武華子コマ割りが独特、吹き出しが独特、絵柄も大凡BL作品とは思えない劇画チックさで、読む人を選ぶ作家なのかな?と思いますが、ワタシ個人的には大好きです。 1ページ四コマ、台詞は少な目ですが、一コマ一コマが一枚の絵として成り立っており、絵を読む漫画では無いかと思います。 BL漫画といえば、性描写が近年露骨になっており、もはやポルノじゃないのか?と思えるモノが多いのですが、高橋秀武の描写の素晴らしい事。 漫画なのに比喩(波)で表現されたそれを初めて見たときは、はっとさせられました。 またギリシャ彫刻かよ、とみまごう描写により、ポルノ的なエロさを感じないのです。 あえていうなら、芸術的エロス。 恐らく、ご本人もそのあたりを目論んで描いているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?(知りませんね…) ラストシーンはものすごく良かったです。 時代に流されぬ、二人の深い愛を感じました。 天才か。タイトルがかなりエモいあなたを殺す旅 浅井西華子タイトルだけ見て買った漫画はこれ一冊だけじゃないかと思います。 あなたを殺す旅 もうこの時点で心にグサっと来ませんか? タイトルまんまで、ただの構成員が若頭を殺す為に、車で旅をするロードムービー的な漫画です。 いくらなんでも、いきなりそりゃねぇだろ。 みたいな部分があるのは否めませんが、その辺をすっとばしても、終盤に近づくにつれ、この旅が終わらないでほしい。と願わずにはおれませんでした。 先輩の男らしさったらない。僕の先輩 羽生山へび子華子いきなりブッ込まれる 「僕ぁ愛のハゲタカだよ!」 というこの台詞。 もうここからして、面白い気配しか感じません。 実際、お腹がよじれる程、笑えます。 登場人物が全員、面白い。 特に個人的に気に入ってるキャラは主人公はじめのバイト先の先輩バイトの大学生「世田谷練馬(せたがやれんま)」です。 名前を聞くだけで笑えてくる。 とにかく笑いのセンスもタイミングも抜群です。 それなのに、はじめの先輩に対する一途な思いが切なく胸を締め付けて、ホロリと泣ける。 一粒で二度美味しいという、あのお菓子のよう。 どのお菓子かは忘れましたが。 先輩の漢らしさも必見です。 なんせ、制服のシャツのボタンを留めないんだもの。(全開) これを漢と言わず何というか。可愛いおじさんBLの王道オールドファッションカップケーキ 佐岸左岸名無し可愛いおじさんBLの王道だ〜 ま、こんな可愛いおじさんが現実世界でいるわけない、と言われそうですが割といますよね? 甘党でどこか抜けてて年下部下にいじられるおじさんはBLの世界では最高に可愛い。タフな刑事とエリートスパダリ捜査官の濃厚H陵辱! 潜入捜査官 柊柾葵名無し※ネタバレを含むクチコミです。 温かくて切ない天使との生活 / Heart-warming Gloomy Life With The Angelワンルームエンジェル はらだOrad初めてはらだ先生の漫画を読んだ。先生が人気がある理由がよくわかった…絵が美しいだけじゃなく、ストーリーもとても美しい。映画のような雰囲気が本当に素晴らしいと思った。 --- [Review] This is a bitter sweet story about a guy and an angel. Actually this is for the first time I've read Harada-sensei's work and now totally understand why she is highly evaluated by BL fans from the bottom of my heart. Although the story includes some comedy parts, mainly filled with calmness and sorrow so it's low-key mood as a whole. Heart-breaking story is always beautiful as hell...I can't help loving this. [Plot] Protagonist Koki works for convenient store as part timer, he had been a underling of Yakuza before. He lives in tiny old apartment like living dead with low salary everyday. One day, gangs who know his past picked a fight with him at back alley. After Koki easily knocked out one guy, he got closer to the other guy but unexpectedly, he was stabbed with knife. At the moment, intense bursting sound occurred and an angel looks like middle school boy was fallen from the sky.絵のスタイルが好き!/ I love their art style!りんご、木から落ちる【電子限定かきおろし付】 犬時 笑平Oradとても特徴的な絵がすてき!表情やゼスチャーがとても大げさで、あんまり日本の漫画絵ぽくないなと思いました。少しカートゥーンに似ていると思いました。 楓が一生懸命ですごく可愛かったです。ルパン三世のオマージュが大好きです! --- I really love Shohei's unique art style. They depict the characters' behavior in a slightly exaggerated way, so that it seems more like a cartoon than a typical Japanese manga. Speaking of characters, Kaede is so adorable...! The part I love most is when he performs a magic trick like Lupine III does in The Castle of Cagliostro.読んでよかったです。嫌いでいさせて ひじき名無し生き辛そうなシンママ(パパ?)男子・雫斗(Ω)と、見た目はちょっと怖いけど心優しき高校生の葉月(α)。 学生時代にレイプされた際に身ごもった愛娘の雫と慎ましく暮らしていたものの、番がいない雫斗が危ない目に会うたびに自分の欲望を文字通り体を張って押し込めつつ全力で守ってくれる葉月はパーフェクト王子様。スパダリっていうんですかこういうの。 娘も可愛くて(言い方悪いけど)全然邪魔じゃない。むしろ雫斗のそばに居てくれてありがとな、という感じ。 なにかで1位を獲っていたので読んでみましたがエロ大丈夫なら全力でおすすめします。 BL界の異端児。MADK 硯遼華子これがデビュー作というか、人生で初めて出した同人誌というから、もう天才なのかも知れないな、、、色んな意味で。と思わせる、作品です。 グロテスクな臓物や、首をちょん切ったりと、おおよそボーイズラブと呼ばれるジャンルとは思えない描写があるため、正直、一体どこにこの漫画の需要があったのか、、、と読んだ時は思いました。というか、今も思っています。 大半の読者が主人公のカニパリズムに、共感する事は難しいのではないでしょうか? ◯姦とも取れる描写もあり、これをなんととるべきか?と読んでる側としてはなかなか戸惑います。 こんな漫画は初めてです。 それも、絵が上手く美しい為に、余計に不気味といいますか、人形でいう所の「不気味の谷」から感じる怖さに似た物を感じました。 異色の臓物飛び出しグロテスクボーイズラブを、よく商業誌で展開しようと思ったな、、、と編集者の思い切りに感動します。 本当に。 どちらにせよ、今後、どの様に化けて行くのかが気になる漫画家です。 じっくり進む大人のBL3番線のカンパネルラ 京山あつきnyaeザッとした線の描き方も今まで読んだBL漫画にはあまりなかったので新鮮だったのと、あらすじを見ないで読んだので、主人公は最終的に誰と…?というのがわからなかったのが良かった。 相思相愛だと思ってた恋人にフラれて傷心の主人公、性的マイノリティを理解しようとするもから回っちゃうノンケの上司、同じ駅で会う可愛い男子高校生、ゲイを隠さずに入社してきた馴れ馴れしい部下など…色んな人間関係が交差する様子もじっくり描いている印象。映画化すると聞いて読んでみた。窮鼠はチーズの夢を見る 水城せとなnyaeノンケの男性がゲイに惚れられて「俺はゲイじゃないのに…」と戸惑いながらもわりとすんなり受け入れるというパターンの漫画はよく読みますが、これはその過程をこれでもかとじっくり描いてます。 それと女性キャラも普通のBL漫画よりもストーリーに深く関わってきます。 続編の俎上の鯉は二度跳ねるも読みましたが、読み終わったときには「やっと終わってくれた…」と安堵したほど最後まで2人の関係がどうなるかわからなかった。 映画化するみたいですが、この話を2時間程度にまとめるとなるとある程度端折られる部分もあるわけで、それは少しもったいないなと思います。それでも面白く作れていたら素晴らしいものになると思います。 本編はもちろん、読切もよいくいもの処 明楽 ヤマシタトモコnyaeヤマシタトモコファンでありながらBLの方は手を出していなかった者ですが、意識的に避けていたわけでもないのでまずはこの漫画から読みました。 なんとなくでグルメと男と男と恋、という想像をしていたのですが、料理や食べる描写は殆ど無かったです。でもイケメンでおしゃれな男性がたくさん出てくるのでホントまじさすがです…。巻末に載ってる店長記(オマケ漫画的な)、こういうのがあると読後感が更に良くなる。わかってらっしゃる感がすごい あとは読切が2本載ってるのですが、そのどちらもものすごく良かった。とくにクマさんぽい男の人のことが好きになっちゃった、自称面食いのゲイ男子の話。 ちょっとこれからヤマシタトモコ作品のBLの方を漁ってきますね。表紙も中身も最高木々は春【電子限定描き下ろし付き】 中陸なか名無し表紙買いしました。 ミモザ好きな花なので美しさに惹かれて。 中身最高です。すごい綺麗で描写少なめで人と人が近く様が書かれてるのでBLあんまりって方でも読めるかも。 絵柄も内容も最高だったので読んでください…完結するまで死ねないSTAYGOLD 秀良子nyae何を勘違いしたのか4巻で完結していると思って一気読みしたら全然してなかったー!そして続きを読むまで死ねん!! 男だらけの家庭に女児が(しかもしっかり者の可愛い女児が)クッション役としている風景良いですよね。途中で駿人が高校の寮に入って久しぶりに会ったらめちゃでかくなってたみたいな大好物展開があったので、菊花も美少女になるまで描いてほしい。 ジャンルはBLで間違いないんだけど、家族ものとしても設定がしっかりしててちゃんと面白いです。 4巻まで続いてて更にまだ終わってないというのはつまり、一筋縄ではいかない恋なんですね…駿人は高校生になったことで中学生時代とは違うアプローチがあると思うんですけど、コウと日高くんはどうなるんや…やっぱコウが会いに行くのかな。 紙の方は5巻が2月に出るみたいなので電書がいつになるかはわかりませんが頑張って待ちます。 あの名作のスピンオフ…!空と原 中村明日美子さいろく全然知らなかった、ノーチェックだった。 2020年になって2012年のお宝を見つけたという気持ちで晴れやかな新年を迎えられそうです。 中村明日美子「同級生」からのスピンオフ、と言っていいと思う。 本作は同じ学校の教師として「同級生」が「卒業生」として巣立っていくのを見守っていた原先生がソラノという新入生に出会ってしまうところから始まる。 始まりは読めばわかるけどかなり強引なものの、原先生もソラノもよきなのでよきなのです。 すべてよき。圧倒的光のBL…!闇の腐女子は浄化されました彼のいる生活 宮田トヲルたかたまたまネットの広告で見てそのあまりの表情の愛らしさに速攻でポチった作品…!絵が好みだったうえにお話も最高で、最高でした(語彙力) もう、一仁(黒髪の方)が主人公を見る目がもう、ヤバい良いんですよ…!表情と目つきから「お前のことが好きでたまらない」ってのが溢れていて、絵を見るだけでビシビシ伝わってくるんですよ…すごい…! こういうピュアな恋愛ものって「爽やか初々しくてエロ抜き」が多いんですけど、これは「爽やかで初々しくてエロい」から読んでてちゃんと満足できました。 なんというか自分にとって、爽やかBLが豆腐ハンバーグだとしたら、エロいBLは普通のハンバーグみたいな感じなんですけど、この作品は「豆腐ハンバーグと見せかけてちゃんと肉が入ってた」みたいな喜びがありました。予想外で嬉しかった…! 基本的に光より闇が好きな腐女子なのですが、これを読んで「やっぱ光って最高だわ」と思うほど良かったです。オメガバースもここまで来たか〜!有休オメガ 藤峰式天沢聖司個人的にギャグBLを描かせたら天下一だと思っている藤峰式先生の作品!2019年一番笑ったBLでした…! 本作はオメガバース(※説明は省きます)作品です。 主人公・鈴谷は、会社から与えられた「発情期休暇」を不正に取得してサボっているオメガ。発情期(※大嘘)に、鈴谷のことが好きだというアルファの後輩・古池が家へやってきて、「番になれば発情期が治りますよ」と提案する。今後も発情期休暇が欲しい鈴谷は、不正がバレるのを断固阻止するため「発情期で苦しむ演技・番になった演技」をしつつ古池とセックスすることになるのだが…というお話。 もう、仕事をしないためならどんな犠牲でも払う鈴谷が最高すぎる!! オメガバースお決まりのエッチが、オメガが発情してなくて全部素面で演技してるだけでこんなに面白いのかと脱帽…!さすが藤峰式先生ですね。 そしてこういう「お決まりをみんなが理解しているからこそ成立するギャグ」を描く作品が現れたこと自体に、オメガバースというジャンルの成熟を感じます。 藤峰先生のハッピーエンドを信じてるが好きならこちらも絶対好きです(逆もまた然り)一味違うオメガバースが読みたい人にぜひ読んで欲しい作品です! 表紙がクソカッコ良くて中身も最高月と狼【電子版限定特典付き】 松本ノダたか何が最高って、最高にドスケベ。それしか言うことがないので、現場からは以上ですとクチコミを締めたいところですが、少しだけ書きます。 こちらは表題作を含む3つのお話が収録されている短編集です。 1作目の人と狼のカップルはとにかくエロくて、2作目は切ないバッドエンドが良くて、3作目の「ノンケとよばないで」はゲイとノンケのカップルのリアルなすれ違いが最高でした。 この作品がきっかけで松本ノダファンとなり過去作をいろいろ読み漁ったのですが、そちらも期待を裏切らない面白さでした…! 素晴らしいBLに出会えて超大満足です。恋の形の可能性について描く初恋、カタルシス。 鳩川ぬこたか2017年にPixivで読んで衝撃を受けたハチャメチャにすごいやつ。まず絵がとても良いんですよ。生々しさと繊細さの両方を兼ね備えた画風、心の動きを見事に描写する美しいコマ割り、そして2人のコミカルな部分を表現するのにピッタリな独特のデフォルメ。最高すぎます。 そしてなにより**2人の人物像がすごく解像度が高いのが、良い。** 主人公の月島一騎(いっき)と先輩の唐木田透真はともに美術講師を努めるクリエイター。いっきは「誰かを好きになるけど性欲は一切ない人」。唐木田は「自分を好きになってくれた人の気持ちに応える人」。 どんなファッションが好きとか、お互いのいないところでどんな風に振る舞っているのかとか。**読み進めていくうちに2人のことが実写映画のようにハッキリ見えてきて、存在感が本当にすごい。** https://i.imgur.com/ln6cZ2P.png (『初恋、カタルシス。』鳩川ぬこ) 出会い、破局、交際…1年にわたりいろいろな場面での2人のやりとりを追っていくことで、大長編を読んだような充実感があります。 この作品は起承転結のストーリーがある物語ではありません。2人が壁を乗り越えたり、何かを手に入れたりという大きなゴールがない。そしてそれが、この物語の最大の魅力だなと思います。 **2人の日常をただ切り取って、絵と文章で丁寧に心の動きを追っていく。**あまりにも良すぎる…最高です。 そして**「まず恋愛をすることに焦点があって、それを語るうえでいっきのノンセクシャルの部分について言及が必要不可欠」**…という話の構図が作品を洗練されたものにしていると思います。** https://i.imgur.com/wscQM9W.png (『初恋、カタルシス。』鳩川ぬこ 「この部屋物が多くてバカみたいだ」っていうセリフは悲しみの底にいる人にしか出てこない素晴らしいセリフだと思います) 「本屋でどの本棚に置くか」と言われればBLなんだろうけど、一つの恋愛漫画としていろんな人に読んでみてほしい作品です。 https://www.pixiv.net/en/artworks/66054688 https://manba.co.jp/boards/111584 【おわりに】 「フィクションであっても正しく(理想的・模範的)に描かれるべき」という当事者の方の主張について意見することは避けますが、私は「初恋、カタルシス。」の描く現実的な不完全さ(唐木田の無理解・性暴力の強要)を理解したうえで大好きです。<<6768697071>>
もう表紙のスーパー攻め様になりたい受けっていう煽り文句が気になり過ぎて買いました。 作者について予備知識はないのですが独特なテンポ感! 二人が幸せならオールオッケー的なラスト! ほとんど暗い描写がなくて楽しく読めました。