ちっちゃい先輩

とりあえず幸せならOKです

ちっちゃい先輩 鯖玉弓
野愛
野愛
声を大にしては言えないが低身長男子が好きです。隣に平均身長〜高身長男子が立っているとなおさら好きです。身長差最高です。 身長差カップルを楽しめるという点においては最高の漫画です。 とにかく主人公の築島が可愛いです。低身長で泣き虫なのに仕事はできて性格は男前で素晴らしいです。淡路も一途で可愛いです。 だが中津お前はだめだ!! というか物語を盛り上げるためだけに行われる性犯罪が好きじゃないんですよね…強引に迫られるところをヒーローのように助けるというシーンって必要なんでしょうか? 絡まれてるとか言い寄られてるくらいならまだしも、中津の行動は普通に性犯罪なのでうーん…となりました。これトラウマになるレベルでは。 あとは男同士の恋愛をアブノーマルと表現するキャラクターが出てくるのもうーん…。 2人の障害となり乗り越えるべきものとして深く描かれるならそういう目線のキャラクターがいてもいいと思うのですが、あまりストーリーに触れない部分で登場したのでちょっと引っかかってしまいました。 とは言え基本的には明るく楽しく可愛いBLです。とりあえず築島が可愛いですし、幸せならOKです!
緊縛パッション

イケメンということが思い出せない顔芸。

緊縛パッション 永井三郎
華子
華子
スメルズライクグリーンスピリットは、思春期の少年達が自分の性に向き合うという繊細なお話でしたが、こちらは完全にギャグ漫画です。 緊縛された男を描く絵師になるという、夢を持った美大生武蔵が、友人のマリオ(キノコ)の勧めで、市役所勤めのDTシチサン(あだ名)をモデルに緊縛絵を描き始める。というお話です。 しょっぱな、武蔵がデッサンの授業でラオコーンの緊縛絵を描くところからテンションが高い本作ですが、このテンションの高さは最後まで途切れません。 元々作者は繊細な線画を描くのですが、その崩しっぷりが尋常じゃなく、登場人物の顔芸が凄い。 あらすじには、イケメンの美大生武蔵と記載ありましたが、武蔵がイケメンである描写の方が少なく、常時狂気に満ちておりとにかく怖いのです。 たまーに、ほんとにたまーにイケメンになります。 ただ友人のマリオの見た目のインパクトが強すぎて、武蔵がどんなイケメンなのかを忘れました。 ちなみにマリオはキノコカットでオネエ言葉で、いつも微妙な丈のシャツを着ているヘソ出しですが、ヴァ◯ナマニアのヘテロセクシャルです。 お色気シーンは殆どありませんので、苦手な方でも読めるかも知れません。 とにかく爆笑必至です。 この本に関係ないですが、スメルズライクグリーンスピリットの登場人物の柳田先生を主人公にした後日談、深譚回廊はシリアスなお話なのですが、そちらも面白かったので読んで下さい。
囀る鳥は羽ばたかない

ヤクザモノは読まんのです

囀る鳥は羽ばたかない ヨネダコウ
華子
華子
誰も知らない人などいない。 そんなBL漫画のレビューなど、今更要るのか?と、自分でもそう思うのですが、いいえ、書かせて下さい。 最近、読んだんです。 映画化かー、そんな面白いんだったら、読んでみよっかな。って。 そもそもヤクザモノは読まない。という自身の中の決まりによって、ヤクザモノにリミットをかけておったのですが、この作品をついこないだ読んで、読んだ翌日に、慌てて映画まで見に行きました。 もはや虜。 今更、虜です。 あら筋は、あらすじを読んで下さい。 矢代が変態と書かれておりますが、個人的にはあの漫画の登場人物で一番の変態は百目鬼じゃないかと思っております。 ゲイでもないのに、矢代が綺麗だと!? しかも、させ放題。 矢代よりヤバいのは百目鬼じゃないか。 などと思いながら読んでましたが、この漫画、素晴らしいのは、二人の心情も去る事ながら、その背景を彩る男達の物語なわけです。 ただ好きだ嫌いだと言い合う、恋愛漫画でないところ。 ここが味噌。 さらっと舐める程度で終わりません。 二人の葛藤の裏には、男達の生き様が描かれているのです。 どうでも良いですが、ワタシは三角ファン。 まだ読んでないという、ワタシの様な人には絶対読んで頂きたいと、そのように思います。