女性マンガの感想・レビュー3243件<<1516171819>>LINE漫画で連載を見届けてきて、最悪の結末を迎えなくてホッとしましたけど…続編またはスピンオフの制作希望 #完結応援【連載版】托卵妻とサレ夫【タテヨミ】 森脇葵名無しなんだかんだでストーリーは濃厚で面白かったにも関わらず、終わり方があっけなさ過ぎて尻すぼみ…最終話の描写があまりにも簡潔どころか省略されているように見えてしまう内容で残念です。 34話と最終話の間の出来事を明確に描写した続編またはスピンオフの制作を希望します。よしながふみさんの素晴らしさを1冊で味わえる #1巻応援環と周 よしながふみstarstarstarstarstar兎来栄寿よしながふみさんの円熟味、精髄をたっぷりと堪能することができる連作短編です。 https://shueisha.online/entertainment/167862 上記のインタビューによると16年前から構想はあったものの、『大奥』と『きのう何食べた?』の2本の長期連載があったため、集英社のラブコールを保留し続けてようやく始まったというこの連載作。 「環(たまき)」と「周(あまね)」。 どちらも円の意味を持ち、古来から男女どちらでも使えるふたつの名前。本作はタイトル通り、すべて時代や性別や関係性は異なれど「周」と「環」という名前を持つふたりを中心にした物語を描いた連作短編です。 よしながふみさんらしく、時代や設定を変えてさまざまな形での人と人との絆が抒情性豊かに綴られていきます。中学生の女の子同士がキスをするシーンから始まるのも、とてもらしさが出ています。 上記のインタビューでも触れられている通り、当たり前の男女のすれ違いを描くだけではなく会話が成立しているけれど上手くいかない部分であったり、希望も絶望も同居しているさまであったり、人間が生きる世界の片隅にあるリアルを鋭敏な感覚と卓抜した手腕で的確に切り取り料理して提示してくれます。さりげないシーンであっても、ひとつひとつのセリフや表情、間に宿る重みに良さが溢れています。 人の裡にあるものは誰にもわからない。周りからどんな風に見えていようと、いかに恵まれた環境にあろうと、そこで抱えている芯にあるものは当の本人にしかわからない。その、当たり前のようで忘れがちなことが切々と語られているところは沁みます。 もし今までよしながふみ作品を読んだことがないという方でも、令和の今お薦めする最初の入門の1冊としても申し分ありません。生きていることに、生きていくことにこの1冊から勇気をもらえる方は必ずいることでしょう。マジでちゃんと怖いしすぐそこにありそうな恐怖コワい話は≠くだけで。 景山五月 梨starstarstarstarstar_borderNanoいや本当に怖い…夜に読むんじゃなかった…。 とある漫画家が人から聞いた怪談話を漫画にしていく、という形態で進んでいくんですがそのどれもが実際にありそうで怖い。しかも冒頭で漫画家(主人公というより語り部?)が「関わりすぎるとほんとうになっちゃう気がする」と話しているのが、さらに怖い。マジで自分に対して想像してしまうというか(イヤホンのくだりとか)……いや想像さすな~~!!! ほどよく怖い気持ちになりたい時におすすめです。金魚屋×小説家の良きラブコメ #1巻応援金魚屋さんのかりそめ夫婦 天倉ふゆstarstarstarstarstar兎来栄寿以前の作品である『ヒロインはじめました。』は上質な学園ラブコメでしたが、本作では大人の恋愛を見せてくれます。 ヒロインの旭は黒髪ロングと八重歯がチャームポイントな小説家。七海は祖母の店を継いだ金魚屋さん経営。そんなふたりが、政略結婚とまでは行きませんが互いの利害の一致によりかりそめの夫婦として結婚という契約を交わし共に暮らす様子が描かれます。 理由はともあれ、妙齢の男女が一緒にひとつ屋根の下で暮らせば何も起こらないわけはなく。よく恋愛ドラマで主演した俳優同士が付き合うということも起こりますが、単純接触効果的にもずっといることで互いへの好感度ゲージは否が応でも高まっていきます。その際の、社会的には夫婦という関係でありながらも実際には違うというギャップから生み出される初々しい反応の数々が旨味となって読者に波濤のように押し寄せます。 特に好きなのは、町祭りにおけるイベント「ラブラブ夫婦大会」。新婚夫婦の仲の良さにニコニコする年配の方々とのシンクロ率が400%を超えていきます。 何より天倉ふゆさんの絵の魅力です。本作ではますます磨きがかかっており、女子はかわいいし男性はかっこいいのが最大の魅力と言って良いでしょう。少女マンガ的に大事なシーンを、しっかり絵で魅せてくれます。そして、心の中の井之頭五郎が「うんうん こういうのでいいんだよ」とひとりごち、私は「否、こういうのがいい」と応じます。適度にラブがコメり、されど大人らしく適度にしっとり。とてと良い塩梅です。 金魚屋という職業の部分がフィーチャーされるパートも好きです。 今後も良い感じに幸せに、末長く爆発してほしいです。 なんか気持ち悪い...しかもつまんない夫を社会的に抹殺する5つの方法 【単行本版】 三田たたみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。愛が重すぎて堕ちていく2人の女子高生霧尾ファンクラブ 地球のお魚ぽんちゃん六文銭クラスの男子・霧尾くんが、好きすぎる三好藍美と染谷波の2人の女子高生が主人公。 基本的に、この2人が霧尾くんに対してどっちが本当に好きか?のマウントをとりながら、愛を語りあう感じ。 これが漫才のようで面白い。 作者の独特のワードセンスが高すぎて、テンポの良い掛け合いと相まって笑いがとまらない。 『女の園の星』の和山やま先生が好きなら、たぶんハマると思う。 3巻の 「霧尾くんのドリンクバーがあったら、汗・涙・よだれ どれ選んで飲む?」 「おめえ なんで おしっこの選択肢ねぇんだよ」 が、マンガのセリフで衝撃うけた、おそらく今年最後のホームランです。 ただでさえ何言っているかわからないのに、それを超える狂気を繰り出す感じがたまらないっす。 だけど、1巻の最後とか、伏線なのか2人の関係に謎の描写があるのが、めっちゃ気になる。 霧尾くんが好きなフリして、2人は百合なのかな? それは、それでワイは好きだ。体も心もポカポカに #1巻応援おでんダネはよもやま話で まるいがんもstarstarstarstarstar兎来栄寿9月まで続いた猛暑の和らぎから一転、急速に寒さが増してきて秋が短すぎると感じる昨今。 いいとこ探しをするならば、温かいものが美味しく感じる季節になってきたというところですね。そう、たとえばおでん。皆さんはおでんの具では何が一番好きですか? 私はかつてはちくわぶ一択だったのですが、近年は大根・玉子という鉄板に加えてもち巾着も非常に好きで、なかなか選ぶのが難しいです。そんなわずかな好みの変遷も人生の一部だなあと、このおでんの向こう側に人生を見るマンガを読んでいると思い耽ってしまいます。 本作はおでんとコーヒーを提供するお店を舞台に、訪れる多種多様なお客さんたちが繰り広げる人情劇です。 お酒は置いておらず、あくまでコーヒーとおでんだけを楽しむというちょっと変わったお店。その取り合わせは未体験ですが、コーヒーも多様なのでおでんと合うコーヒーもきっとあるのでしょう。一度試してみたいです(ちなみに、作中で登場するおでんの残り汁とカレーを合わせたおでんカレーはたまに作って美味しいことは知っています。和風だしとカレーの相性はカレーうどんで証明されていますしね)。 こういった小さなお店は何より店主の存在が大きいのですが、このお店の店主は「粋」が解る人物で読んでいて安心できます。お店が人気になるのも納得です。 昔から変わらずある練り物やこんにゃくなどのベーシックな具材。ロールキャベツのような、後年にニューフェイスとして登場した具材。新旧どちらにも良さがあるおでんの具材たちですが、それは人間社会にも同様に言えることであるなど、おでんを通して人間ドラマの数々が描かれていきます。 個人的に、終盤のあるエピソードは特に共感するところが多く自分の過去を思い返しながらしみじみと読みました。 この作品の前身となる「さかえ通りO.D.N」も収録されているのですが、高田馬場のさかえ通りも少し馴染みがあるところなので親近感が湧きました。 おでんのように素朴で温かい、味の染みた作品が読みたいときにお薦めです。 なお、あとがきによると連載前にコルクの合宿で大谷翔平選手もすなるマンダラチャートをしてみんとてするなりと中央に「WEBメディアで連載する」と書いて、実際に連載を始められて、こうして本にもできたそうで驚きました。まさか、こんなところでも大谷選手のすごさを見せつけられるとは。 おとうさん、いっしょに遊ぼ ~わんぱく日仏ファミリー!~の感想 #推しを3行で推すおとうさん、いっしょに遊ぼ ~わんぱく日仏ファミリー!~ じゃんぽ~る西starstarstarstarstarnyae・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載ではちょくちょく読んでいたけど、単行本でまとめて一気に読んで「真の面白さ」を知った気持ちになりました。立場関係なくだれが読んでも面白い。 ・特に好きなところは? 絵本作家のあさくらまやさんに会いに行く話で、付き添いの小百合ちゃんにキレられるところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「癒やし」や「微笑ましさ」だけを求めているなら、正直この漫画はオススメではないかも。親ではない自分が読んでも、幼児の子育ての壮絶さが伝わってきて「うおお…!」となることが多いです。ただこの漫画はそこを押し出しては描かれておらず、子育ての参考になるかどうかは自分にはちょっとわかりません。持ち前の画力の高さによって子はとにかく可愛く描かれているし、大変な場面もコミカルな演出を交えており大変読みやすいです。個人的には子育てマンガとしてというよりも、「面白いマンガ」として全人類に読んでほしいです。人の心って難しい。#1巻応援保健師がきた 埜納タオstarstarstarstarstar_borderPom 保健師さんの仕事って、看護師資格も持っているとは。 名前は知っていたけど、仕事内容まではこの漫画を読むまで分からなかった。 世の中、まだまだ知らないことだらけです。 一花ちゃん初め、保健師さん達が相手の抱えている問題を懸命に解決しようとする姿勢や行動や、特にかける言葉(時に厳しい)が心に染みる。 しかしプライベートな所に突っ込んでいくので、とても大変な仕事何だろうと想像します。 一花ちゃん保健師としての成長過程も楽しみにしています。チェト、何者。落ちぶれゼウスと奴隷の子 尾羊英starstarstarstarstar_borderゆゆゆ封印されて弱くなってしまった最強の神様ゼウスと、神に物怖じしない奴隷の少年チェト。 封印を解く旅がストーリーの根幹。 シンプルな話なのに、時代背景が合わさって、非常に興味深い。 軽く読み始めたのに、気がついたら2巻と最新3巻までまとめて購入していた。 本作は、わかりやすくギリシャの歴史や神話を学べてとても楽しい。 作者の尾羊英先生はギリシャ好きらしい。 そりゃおもしろいはずだ。 好きな内容をもとに描かれた漫画は、商業でも同人でもすこぶるおもしろいものだ。 しかし、細々とした知識の数々といい、この漫画の面白さは、まるで藤村シシン先生の本を読んでいるかのような…と思っていたら、監修がシシン先生だった。 (シシン先生はオリンピックでギリシャ語を生放送、同時通訳をされた先生です) シンプルで興味深いストーリー、美麗なイラスト、わかりやすく噛み砕かれ内容、そして内容のフォローアップ。 この漫画が、おもしろくないわけない! おすすめですよ。 3つ目の話がいちばんパンチがあってよかった虐げられ女の逆襲~私だって生きていてもいいじゃない!~ 金山カメ 朝野いずみ 横嶋やよいポコニャン1話目はわりかし現実味があって、逆襲のやり方も怒りだけに任せない感じが良いなと思ったけど終わり方が中途半端で不完全燃焼。ちゃんと逆襲は果たされたのか結末まで描いてほしかった…あと離婚届まで同封するのは余計だなと思います。 2話目は正直、だれも悪くないといえば悪くないし、全員悪いと言えば悪いかなと思いました。主人公もつらい過去があったにせよお金に困ってない点で周りの子持ち主婦を心のなかでは見下していたんだし。 3話目は画力の低さが気になったけど、あのオチは予想できなかったしパンチがあって好きでした。たぶん動画を撮って流した時点で何かしらの罪は問えるはずなのに、あれではバレたらそれこそ暴行とか虐待にあたるような行為をするなんて…と思ってしまったけど、そんなところ突っ込むのは野暮ですよね。あと夫もなかなか最悪なのに逆襲の対象になってないのが悔しい。多様化した現代における「保健師」という仕事 #1巻応援保健師がきた 埜納タオstarstarstarstarstar_border兎来栄寿前作は『夜明けの図書館』でレファレンスサービスの仕事を描いていた埜納タオさんが、今回描くのは保健師の仕事。どちらも、知っているようで知らない世界の事情を見せてくれます。 少子高齢化が急速に進み家族のあり方が変わって、孤立死の問題など新たな健康課題が複雑化・多様化しています。そうした状況の中で、従来の住民に身近なサービスに加えて専門性の高い業務や健康施策の推進にあたっての企画調整など、幅広く活動しているのが保健師です。 保健師の中にも地域の保健所や市役所で働く「行政保健師」、企業の医務室や健康相談部で働く「産業保健師」、小中学校などで働く「学校保健師」などの種類がありますが、本作は行政保健師を描いた作品となっています。 瀬戸内を臨む小さな町を舞台に、22歳の新米保健師である三御一花(さんごいちか)が主人公として、実地指導者(プリセプター)である七海さやかに鞭撻を受けながら奮闘していきます。 元々は陸上をやっていた一花ですが、ずっと補欠であり、しかしそのときに人を応援する歓びに目覚めたことで全力で誰かを助けることを職業にしたという動機付けは共感しやすく、物語に入っていきやすい要因となっています。 ただ、現代の保健師の仕事は非常に困難も多いであろうことが、さまざまなケースを読んでいて強く伝わってきます。 たとえば、子育て中の親御さんに対しては、子供に何かがあるという事実の指摘だけでも「自分に何か問題があって責められているのか?」というように感じられることが多いので、言い方に細心の注意を払わねばならないといったこと。「相手に何を伝えたかではなく『どう伝わったか』がすべて」というのは、保健師の仕事に限らずあらゆる場面で言えることだなあと他山の石となります。 対人間の仕事なので、マニュアルやセオリーが通じないパターンはいくらでもあります。しかし、そうした中でも 「誰一人取りこぼさない」 「予防で救える命を死なせない」 という上司の七海に教わった心構えの下で、ときに失敗をしながらも前に進んでいく一花を読者としても応援したくなります。 その人らしい生き方の支援をしていくという保健師の仕事のあり方を見てみたい方、埜納タオさんの素朴で温かな人間ドラマに触れたい方にお薦めです。36歳という年齢がまた36才のオタクが急にハマれなくなった話 一秒starstarstarstarstar_borderゆゆゆ36歳独身子なし実家住み、オタクを糧に生きている企業からしたら美味しい逸材である、子どもおばさんなお姉ちゃん。 年齢を経るにつれて、ついにこれまで読んでいた10-20代向け作品に共感できなくなり、アタフタする。 おそらく幼い頃に「結婚して子供を産んで育てて」というルートを歩むものだと埋め込まれている、子どもおばさんなお姉ちゃん。 長年オタク趣味に生きて満足しつつも、ふと、歩むであろうと想像した未来を思い出し、現状を振り返って、思うことがあったようで。 一方、結婚して子育て中の妹は、家事に育児に追われ、昔のように趣味にハマる時間も感覚も持つことができない。 だからこそ、実家にパラサイトしている姉が、老いた親へ家事を頼りきっている状況に不満を抱いている。 ちなみに、添付画像のページから放たれる駄目姉のオーラは、この漫画を最後まで読むことを諦める人を呼びそうだなと思った。 タイトルがリアルエッセイ風なので、漫画の冒頭でフィクションだと書かれても忘れて、作者がそうなのかと思ってしまう。 作者さん、すごすぎて損をしている気がしてならない。 個人的な感想を述べると、キャラクターに共感できなくてハマれないのはつまらないけど、昔の漫画を読み直して、大人視点でも理解できるようになったのは、二度美味しい感じがして嬉しい。 かわぐちかいじファン必読の制作秘話 #1巻応援かいじくんちのニラコさん カワグチニラコstarstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。宝石は気持ちを上げてくれる。原色宝石図鑑 藤田律starstarstarstarstarPom 宝石を売る営業さん達のお話でした。 綺麗な宝石を見ると、心踊る感じはとても分かる。 それにしても即決は難しいであろう宝石を、相手を虜にさせて売ってしまう孤野さんはすごいなと思う。 相手が欲するものを察する力が長けているし、きちんと寄り添っている。 そして、自然にしているからまたすごい。 自分の人生の中で、付けると励みになるもの、色んな思いを持ってそれぞれに寄り添う、また頑張ろうと思える素敵な宝石たち。 自分もいつか付けてみたいし、似合う人間になりたいなと思った作品でした。2段階で狂っていくこじらせナチュラリスト~憧れのワタシに囚われた女~ 単行本版 高木裕里starstarstarstarstar_border野愛久しぶりにこういう漫画を読んでしまった。面白いというより不快になりたくて読んでしまう、いやまあ面白いんだけども。 学生時代は痩せてて可愛かった平凡な主婦がSNSにハマり、いいね欲しさに狂っていくお話。 よくある話ではあるけれど、狂っていくのが2段階でえげつなくて面白い。 わたしより地味なのにいいねが多いの許せない!でオーガニックとダイエットにハマり騙された…!で終わらず、さらにヤバいオーガニック宗教みたいな団体にハマっていく。 はやく離婚して娘引き取れよ旦那〜!!と思うものの、そんな簡単に切り離したらお話が終わっちゃうからね。娘がかわいそうなのもエンタメになっちゃうから創作物ってえげつないな…などと思った。 人のせいにして生きること、過去の栄光に縋って生きること、それだけはやめよう。教訓です。 かわいい絵柄で、火葬場で働く人びとの日常話最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常 蓮古田二郎 下駄華緒starstarstarstarstar_borderゆゆゆ祖父の葬式のとき「あそこの火葬場は火力が強くてよく焼きすぎて骨が残らない」なんて話を親がしていたなと、読んでいてふと思い出した。 本作には、火力差どころか、焼き方まで流派があると描かれていた。なんと。 普通に生活をしていたら、人の焼き方なんてお仕事として関わらなければ、焼き上がったあとのことしかわからない。 そんなことが火の中では起きてるのかと、驚きとともに興味深く読めた。 そして、副葬品に果物をいれてほしいと遺言して、悲しみの中、果物の香りをさせたいなとふと思ってしまった。 水分が多いものと、燃えにくいものは入れないでと事前にチェックが入るので、この地域では難しそうだけども。 2chの生活板に存在した「僕らの知らない生活をする人たち」を思い出すような、知的好奇心をくすぐられる漫画だと思う。煙たい話とはそう言うことなのかな。煙たい話【単行本版】 林史也starstarstarstarstarPom この何とも言えない二人の空気感がページをめくってしまう。 自分達の選んだ人生なのに、周囲に色々と言われすぎてちょっとしんどいし苦しくなるかなとも個人的に思う。 武田君も有田君も二人とも優しい。 淡々と過ぎてく日常で揺れ幅も少ないけど、心と頭は忙しい感じ。 1巻と3巻見比べても、最初の頃とは違うなぁと。 しっかりと現実見ていて常に自問自答している。 すごい二人だなとも思った。 関係性に名前って必ず必要なのかな。うーん。 考えさせられる。サレ妻&サレ夫が協力して計画離婚を目指す話計画離婚 ~そして夫は私に復讐される~【電子単行本版】 さぶれポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。 20年間の時代の移り変わりを感じた漫画専門学校講師のマンガ業界ウラの裏 葛西りいちstarstarstarstarstarひさぴよエッセイ漫画家・葛西りいち先生によるマンガ専門学校講師のお仕事マンガ。新しい価値観を持った「Z世代」の生徒たちに授業する難しさを描きながら、「私が若かった頃はな…」と過去のマンガ家としての回想(ほとんど「ピー」だらけの暴露エピソード)を披露し、20年で大きく変わったマンガ業界を浮き彫りにしている。 自分は著者と同世代なだけに、共感できる部分がとても多かった。コンプラなんて言葉のなかった時代をギリ体験してきた世代なら、同じような意識はきっとあるだろうし、実感を持って読めると思う。 それと、鈴木みそ先生のゲーム専門学校のリポート漫画も久しぶりに思い出した。アレほど酷く専門学校のダークサイドを描いた漫画もない…。だけど時代は変わっても生徒たちの根底にあるものは本質的にそこまで変わってなくて、大人側の意見が時代ごとに違うだけかもしれない。カワイイ感じのイラストでKILLER’S HOLIDAY 松(A・TYPEcorp.)starstarstarstarstar_borderゆゆゆ映画SAWに出てきそうなサイコなお兄さんと、映画13日の金曜日に出てきそうな仮面の大男と、テレビから出てくる怨霊のお姉さん、底が知れない悪魔つきのエンデ。 集まればほのぼのお茶会が始まるけど、この人たちキラー(殺人鬼)なんだよなあ。 今日の昼ご飯を話す感覚で殺人の話や、「キラーあるある」話をしている。 でもほのぼの感じるのは、絵柄のせいか、キャラクターたちの性格のせいか、読んでいるうちに自分がおかしくなったせいか。 独特の雰囲気が癖になる『KILLER’S HOLIDAY』は、『SCPをざっくり紹介』漫画を公開されている松(A・TYPEcorp.)さんによる商業漫画。 SCPをわかりやすく、おもしろく描かれている方とは知っていたものの、他に作品があるとは知らなかった。 そしてこちらもおもしろい。同じ食べる姿を見るなら、美味しそうに食べている人の姿が良い作りたい女と食べたい女 ゆざきさかおみstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ作りたいと食べたい。 趣味というか趣向が似通っていたら、料理が共通点だったら、たしかに仲良くなれそうな気がします。 必要なのは話しかけ仲良くなり、みたことあるだけの人を超える勇気。 春日さん、そんな男性と間違えかねないキャラクター設定でなくても…と思ったものの、春日さんの食べ方は豪快で、でも汚いことはなく、みていて気持ちがいいです。 『ソフト百合♡クッキング』のように、若い女性二人がわちゃわちゃ料理をしているのも楽しいですが、それなりに働いてそれなりの年齢になった女性ふたりが手慣れた感じで焼きおにぎりやら餃子やら作って「あーおいし」となっているのもいいですね。 しかし、あれだけ食べて、あの体型を維持できる春日さん。普段、どれほど体を動かしているんだろう。 幼馴染を取り巻く″縁″ #1巻応援縁もたけなわ 岡畑まこstarstarstarstarstar兎来栄寿幼馴染の結婚式に出席するシーンから始まり、中学高校時代の回想にたっぷりと尺を割いて各々の背景事情と揺れ動く感情の変遷をとても丁寧に描かれていく物語です。 幼馴染……その関係性からしか摂取できない成分は確実にあります。積み重ねた時間の長さの分だけ、さまざまな思い出も想いも堆積しているわけで。知り合って数年では生まれ得ない濃厚なものがそこには確かにあります。 ただ、一口に幼馴染と言ってもそこには無限の色合いがあり形があり化学反応が存在します。冒頭のシーンからも解るように、決してこれは仲睦まじく結ばれる幼馴染の物語ではありません。むしろ、特別で大切な関係だからこそ行なっておかなければならないものを描いています。 それでも、ふたりの間には周囲からは届かず理解が難しいふたりにしか共有できないものがありました。その何ともいえない愛おしさと、綺麗な感情とは裏腹に生じてしまう歪さのリアリティが胸を焦がします。 また、そんなふたりを遠巻きに取り巻く外野の存在の描き方も大変良いです。巻末の描き下ろしは最高でした。 濃厚な学生時代の描写と大人になった後とを読んで、人生は往々にしてままならないけれどこうやって一歩一歩進んで行くものだよなぁとしみじみ感じ入りました。 上質な感情が紡がれている物語です。【5巻まで読んだ感想】もはや恋愛マンガではないかも知れない…?自転車屋さんの高橋くん 松虫あられ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<1516171819>>
なんだかんだでストーリーは濃厚で面白かったにも関わらず、終わり方があっけなさ過ぎて尻すぼみ…最終話の描写があまりにも簡潔どころか省略されているように見えてしまう内容で残念です。 34話と最終話の間の出来事を明確に描写した続編またはスピンオフの制作を希望します。