女性マンガの感想・レビュー3236件<<130131132133134>>ミシマガジン連載のエッセイ漫画が単行本化今日の人生 益田ミリ渚ブルーみんなのミシマガジンで連載していた『今日の人生』が単行本化。ウェブでの連載は読んでいなかったんだけど装丁に惹かれて購入。 内容はエッセイなのかな。益田ミリがその日に感じたことなどが漫画になっているんだけど、3コマで終わることもあれば数ページにわたることもある。量も内容もその日に次第という感じで体温を感じるエッセイだった。 水族館でアシカショーを見た話は結構笑ってしまったし、短いけど勇気付けられる話もあるし、「確かにそういうことする人は嫌だなぁ」って共感する話もある。また、ときおり絵のない詩のようなものも挟まっていて、それも結構ズシンとくるものが多くて良かった。 1日の終わりに読みたくなる漫画。 http://www.mishimaga.com/kyonojinsei/047.htmlワガママ夢子と団地の屋上に住む男の魔女との運命的な恋木陰くんは魔女。 小森羊仔名無しボロ団地の管理人兼魔女(男)の木陰くんと、そのボロ団地に住む女の子夢子のラブコメ 読む前は普通のラブコメかなって思ったら予想以上にファンタジックな展開が多くて驚いた。木陰くんが魔女なのもそうだし、好きだった先輩は人間ですらなかったり、木陰くんたちが隠している秘密がきっかけで冒険的なものもする。 夢子はツンケンしているけど、根は素直なのか夢中になると一直線なのか、自分の欲望に忠実なのか、話が進むにつれてどんどんデレてかわいくなる。木陰くんもピュアな感じでかわいい。 2人の恋愛模様もとてもかわいいし、ドタバタ劇も邪気がない感じで見ていて楽しい。無口な女の子が少しずつ心を開いていく様がいい真昼のポルボロン 糸井のぞ片桐安十郎主人公の少女るつぼが自身の初めて会う父親と共同生活する話。自身の父に対して憎しみにも近い感情を持ってるるつぼが父と周りの人に少しずつ心を開いていく様がすごくいい!! 無口でほとんど喋らないんだけど表情がコロコロと変わって年頃の女の子って感じですごく可愛い。 でも少し父親が何かを抱えてるようなのでそこも気になる。早く2巻が読みたい。『あなたのことはそれほど』について雑談でもあなたのことはそれほど いくえみ綾zoroしましょう。 女性にオススメしたいすれ違うバッテリーを描いた野球漫画群青にサイレン 桃栗みかん渚ブルー誤解を恐れずにいうなら、野球漫画の皮を被ったドロドロ恋愛漫画だと思ってます。もちろん野球の試合や練習シーンもあるので野球漫画としても面白いんですが、それ以上にキャッチャーの修二とピッチャーの空の心のすれ違い具合が離婚寸前のドロドロカップルのようで面白いです。 スポーツ漫画といえば、友情・努力・勝利が鉄板ですが、友情が生まれるまでに多くの話が裂かれそうな感じです。すれ違いなどの心理描写が多いので、女性が楽しみやすく、野球漫画として斬新だと思います。 あと、桃栗みかん(=河下水希)の描く美少女には以前から定評がありますが、今回はあの画力で美少年を描いているので2度美味しいです。才能あるインディーズバンドのデビュー作みたいな一冊さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 永田カビ南 光裕両親の評価がほしくて生きていた。「自分」は無かった。 「性」を心の奥に封印して、私は無垢なままだよ、こんなに傷だらけだよ、と自傷することで親の愛を求めた作者が、 「本当の自分は違う」「本当にしたいことは何だ」と考え、行動に移すまでの物語。 レズ風俗に行くけど、レズビアンとも違う。鬱で過食で拒食。母親の裸を見たくなってしまう。 超・少数派の作者が、図解と言葉と絵柄でなんとか「多数派」の読者たちに、自分をわかってもらおうとする。 細部のリアリティや、隙あらば入ってくる笑いにまで凄みを感じる。 投稿サイト出身のマンガに、こんなものがあったのか!山下和美が数寄屋を建てるまでのエッセイコミック数寄です! 山下和美リョーコ山下和美初のエッセイコミック。建築家の蔵田さんと出会い数寄屋造りの家を建てるまでの話。 土地を選び値切りをして…っていうところから始まっているので数寄屋に限らずこれから家を建てようと思う人にもいいかも。毎話終わるごとに蔵田さんのコラムがあって家とかについて学べるのも嬉しい。 同時に山下和美の私生活とか漫画家生活が垣間見えるのでエッセイとしてもとても面白いし、中盤山下和美と蔵田さんの会話が「お金がないからコストダウンしてね!」っていうのが半分くらいを占めていたりして楽しい。 なんの偏見もなく読んでほしい!さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 永田カビまーくん東京で一人暮らししているとすごく忙しいですし、すごく寂しく感じる事ってありませんか?すごく毎日が忙しかったり、精神的に追い込まれている人に是非読んでほしい・・・。 そういう人が読んだら、きっと心が少し楽になると思います。私もそうでした。単純に誰かの優しさを求めていてんだなぁ。。。って実感すると思います。ひょんなことから分裂しちゃった女子高生がもう1人の自分と向き合ったり救われたりする話見かけの二重星 つばなくるみ割り人魚「第七女子会彷徨」「ホブゴブリン」のつばなの漫画。おなじみのドタバタ感は健在で、ある日通学途中に落ちていた一万円札に釣られて(フィッシングされて)謎の天才の科学実験に付き合わされる羽目になる。ワープの実験だったんだがミスで体が分裂し、もう1人の自分が誕生してしまうという話。 どこか抜けているけど根が素直でいい子なことが幸いしてもう1人の自分と初めはうまくやるんだけど、好きな男を取り合ったりして徐々に亀裂が走ったり、本物と偽物のの区別とかでまた諍いみたいなものが生まれそうになったりして、ちょっとシリアスなところもあるが、本物と偽物が別々の仕方で相手のことを大切な存在だと確かめた結果、見事な大団円のフィナーレを迎える。 1巻完結で読みやすいし、ふんわりとしたSF要素が読んでいて楽しいし読後感も良かった。ダメを直すより認めてしまうという新手法ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました わたなべぽんふとやまでぶごろう片付けの魔法とかそもそも10着しか持たないとか、なんとかしてオシャレな生活をしようとする本が多い中、「なぜ自分は片付けができないのか…?」という自問自答を繰り返し続ける姿が泥臭くて良かった。絵は可愛いけれど「自分の欠点を忘れるために物を買ってるみたい…」などわりとディープなところまで踏み込んでいて共感してしまう…。 全部いいけど「きらきらと雨」が特に良かったねぇ、ママ 池辺葵starstarstarstarstarマンガトリツカレ男全部通してよかったんだけど、個人的には「きらきらと雨」がダントツに良かった。鯛の塩釜のシーンは、実家にいた時のことを思い出してしまった.... 全部いいけど「ファミリーアフェア」が特に好きおかえりピアニカ 衿沢世衣子名無しすごい面白かった。どれも子供が一歩踏み出す系の短編集で、よしもとよしとも原作のファミリーアフェアがいろんなバランスが良くて特に好きだった母にまつわる短編集ねぇ、ママ 池辺葵地獄の田中母にまつわる短編集。主人公になるのは、母だけではなく息子や娘のものも半分くらいある。『かごめかごめ』のアフターストーリーに当たると思われる作品も3つ収録されている(『ザザetヤニク』『カラスの鳴く夜にヤニクは』『アンテルメ』) 個人的に特に好きだったのは就職して独り立ちする息子をもつ母親の話の『きらきらと雨』修道院に捨てられたヤニクと母の話の『カラスの鳴く夜にヤニクは』引きこもりの息子とその母の話の『stand up』の3つ。どれも悲しかったり感動している表情がとても強烈で、表情でキャラクターの感情がめきめき伝わってきてよかった。 母の話となると、(僕は)いわゆるお涙頂戴的なのを想像してしまうが、そういうのはあまりなく普通の母親と息子娘を描きながら、その時々に感じているだろう感情を逃さず描いているから、キャラクターたちに感情移入してとても感動するような作りになっていていい短編集だった。 ウェブにて全巻無料公開中情熱のアレ 花津ハナヨ熱盛twitter広告が気になり読破。これって私だけ?他の人はどうしてるの?気になるけどなんだか口に出しのは憚られる…ってなりがちな男女の夜の営みについて堂々と触れている漫画。男性が読むと「あぁこの漫画女性が描いたんだな」と素に戻る部分が所々ある故に、男女の性に対しての捉え方の違いを結構真剣に考えさせられる作品でした。作品も面白いしあとがきの取材旅行の漫画も楽しめました。サッと読めておすすめです。明治・大正を強く美しく生きる女たちの物語明治姉妹と大正遊女 新装版 雪月花/大門パラダイス 松田奈緒子名無し2002年Vanillaに掲載された短編「大門パラダイス」と、2006年のFEEL YOUNGに掲載された短編「雪月花」を1冊にまとめた単行本。 タイトルは、それぞれの作品内容から新たに付けられたようだ。 どちらの作品も時代性をしっかりと捉えていて、大正の花魁と明治をまっすぐに生きた女性たちを、それぞれ見事に描ききっている。この二作品が一つの本となったことでより完成度が高くなったように感じる。こんなにも努力が報われなくていいのだろうか人は見た目が100パーセント 大久保ヒロミhiro毎度総務部の女子に打ち負かされるオチがおもしろい すごく素敵な話だったので語り尽くしたい雑草たちよ 大志を抱け 池辺葵渚ブルー※ネタバレを含むクチコミです。人生観が変わる一作親なるもの 断崖 曽根富美子あくあ『はだしのゲン』と同じポジションの作品に、まさか大人になってから出会えるとは思わなかった。 大人の自分だからこそ、女郎という彼女たちの境遇がストレートに理解できた。 辛かった。悲しかった。 でも読んで悔いなし。 これから自分がどう生きるべきかを考えさせられる。ガチで人生観が変わる一作。めちゃくちゃおしゃれでアツい漫画だと思います。ハッピー・ファミリー 三原ミツカズ大トロめちゃくちゃおしゃれでアツい漫画だと思います。 登場人物全員が恋愛脳でわちゃわちゃしてる感じなんだけど、たまにほろりとするような話もあってほんと好きです。 岡内くんがいつも報われなくて切ないです。 6年ぶりにギャルボーイの新ストーリーがBE LOVEに掲載ギャルボーイ! 中村真理子みつこギャルボーイの新しいストーリー「母の日スペシャル」がBE LOVEに掲載されていました〜 園子さんの話で、前後編の前編です 晃は相変わらず元気ですね。そして園子さんの安否が気になるので早く後編が読みたい。。。 今日マチ子先生の描く女学生を主人公にした戦争のマンガCOCOON 今日マチ子名前はまだない今日マチ子先生の描く戦争のマンガです。前線で戦う兵士ではなくひめゆり学徒隊のような女学生の看護補助員が主人公。舞台となった地は明示されていないがかなり沖縄を意識しているように思います。 戦争が激化する少し前から物語は始まり、看護補助員として兵隊の看護を行うようになり、終戦間際の集団自決を経て終戦までサンという少女の姿が描かれています。 うじが湧いたり、手足を切り落とす描写がショッキングですが、それに心を病んでいく少女たちの姿が痛々しい。叙情的な作風が持ち味の作家だから描くことのできる戦争の悲惨さだと思います。また、物語の中に変な救いを用意せず悲惨なものを悲惨なまま伝えたという点にも個人的には評価したいポイントでした。木絵さんの妄想高台家の人々 森本梢子うドビーみたいなのがおもしろい 1つの物語が重層的に語られて深みが増していく駅から5分 くらもちふさこ地獄の田中一つの物語に出てくる主要な登場人物はだいたい二人くらいなんだけど、次の話でその二人とはまた違う人が出てくるんだけど、実は違う角度からさっきの物語を補完しているという話の作りになっていて、いろんな人の視点からいろんな人の出来事が掘り下げられていく。 1話1話も最初の方で「ん?どういうこと?」ってなるんだけど最後には「ああ、こういうことか」っていい謎解きをされた感じの爽快感がある。 すごく面白い。『河原の怪人』野田彩子 FEEL YOUNG 2017年6月号河原の怪人 野田彩子地獄の田中三十歳の男がコンビニのバイトをクビになって入水自殺をしようと川を訪れたんだけど、いざ死のうと思ったら自称幻覚の美人の女に自殺を止められる。女はしょぼい奇跡を起こして自殺をさせないようにする…っていう話。 前半は三十歳の男の境遇が悲惨なんだけどどこか振り切った悲惨さで笑える面白さがあるんだけど、最後ひっくり返される。 さすが野田彩子って感じでした。<<130131132133134>>
みんなのミシマガジンで連載していた『今日の人生』が単行本化。ウェブでの連載は読んでいなかったんだけど装丁に惹かれて購入。 内容はエッセイなのかな。益田ミリがその日に感じたことなどが漫画になっているんだけど、3コマで終わることもあれば数ページにわたることもある。量も内容もその日に次第という感じで体温を感じるエッセイだった。 水族館でアシカショーを見た話は結構笑ってしまったし、短いけど勇気付けられる話もあるし、「確かにそういうことする人は嫌だなぁ」って共感する話もある。また、ときおり絵のない詩のようなものも挟まっていて、それも結構ズシンとくるものが多くて良かった。 1日の終わりに読みたくなる漫画。 http://www.mishimaga.com/kyonojinsei/047.html