女性マンガの感想・レビュー3253件<<130131132133134>>退職がきっかけで繋がった3人組の人間ドラマスプートニク 海野つなみマンバ【掲載誌】 フィール・ヤング2017年11月号(2017年10月7日発売)に掲載 【代表作】 『逃げるは恥だが役に立つ』 『彼はカリスマ』 【受賞歴】 『お月様にお願い』 第8回 なかよし新人まんが賞 入選 『逃げるは恥だが役に立つ』 第39回 講談社漫画賞 少女部門 受賞 【公式ページなど】 海野つなみ*Information http://uminotsunami.seesaa.net/ Twitter https://twitter.com/uminotsunami なんとなく親との関係が辛い子供違国日記 ヤマシタトモコなまやかちゃん明らかに虐待ってほどでもないけど「うちのお母さんのこういうとこが嫌だったなぁ」というもやもやした『朝』の気持ちが、『槙生ちゃん』によってほぐされていく。まだ始まったばかりの連載を、不器用なふたりを見守るみたいにして読んでる。 子供は親を取り替えることはできないから、我慢というか見て見ぬフリで耐えなければいけないことがたくさんある。朝と槇生ちゃんの関係を通して、子供時代の私も救われるといいな。甘く優しく、そして少しほろ苦いアマイタマシイ ~懐かし横丁洋菓子伝説~ 杉本亜未ミチロウモーニングツーなどでファンタジウム(こちらもオススメ!)を連載していた杉本亜未によるスイーツマンガです。 腕は一流だが頑固で偏屈なため次々に店を移るはめになるパティシェと、スイーツで世の中を変えたいと政治家を志したこともある、夢見勝ちな天然娘がオープンしたパティスリーが寂れた商店街を、町の人々を甘い魔法で変えていく、、 ファンタジウム同様、作中には芯からイヤな奴は登場せず甘い世界にも映るが、悩み、苦しみながらも情熱を持って進む姿にはリアルな共感と、自分も頑張っていこう、頑張って行きたい、と言う前向きなエネルギーを貰える作品。 メインキャラをはじめ、「男なのにスイーツw」と言う世間の(そして内なる)偏見に立ち向かうスイーツ4銃士、超絶ワガママながらピュアキャラなお嬢様パティシェなど、個性的で脇役達も見所。 おまけで付いてくる作中に登場するマンガ「豪田のメシ」のくだらなさも是非読んでもらいたい!母子二人三脚の将棋マンガひらけ駒! 南Q太地獄の田中将棋にハマりだした小学4年生の宝が徐々に将棋の実力をつけて行ってプロを目指す感じなんだけど 宝に影響されて宝のママも将棋にハマりだして行って プロの対局、特に女流棋士の話とかもかなり描かれててすごい面白い 休載して長いのが本当に残念。80年代をパッケージ東京ガールズブラボー 岡崎京子名無しここまでしっかり当時の粋人が生きてた世界をちゃんと描けた話てマンガでも小説でもないんじゃない?自分は子供だったし完全に後追いだけどここに出てくるミュージシャンは今も間違いなくかっこいい。プロとしての良心を疑う後ハッピーマニア 安野モヨコ名無しディテールの描写に凝り過ぎるわりに中身は面白くない。それなのに2号続けて、まったく同じ内容を読まされるとはひどすぎる。お金を返してほしい。この作者が「鼻下長紳士録」の続きが描けなくなって、苦し紛れにやったのでは? FEEL YOUNGも新しく、いい漫画を描く人が育ってきているのだから、こういう「大御所」の手抜き仕事に依存するのはやめればいいのにと思う。 シャネルの着崩しとか最高Real Clothes 槇村さとるやむちゃ大手百貨店でふとん売り場から婦人服の売り場に配置換えされた絹恵の奮闘を描いた作品です。前から思っていましたが、服の販売員て本当に大変そうな仕事ですよね。特に百貨店や大手デパートって制約がすごそうで、とても好きなだけで働ける場所ではないなぁと。なので、舞台裏を少し覗けた感じがしてとても興味深かったです。最近はどんなお店でも「見守り接客」が認められてきた感じがありますが、高級デパートやブティック等、良いところでは昔からこのスタイルの接客だったのではないかなと思ってしまいました。 服に興味がなくても十分楽しめる漫画ですが、服好きな人はより楽しめますし、少し豆知識がつきます。今度は「大人青春編」ギャルボーイ! 中村真理子みつこ少し前に6年ぶりに読み切りが掲載されてもう当分ないかなって思ったら、反響があったらしくまた読み切りが掲載。今度は「高校のとき、実はあいつのこと好きだったんじゃないの?」って感じで晃と友宏がちょっと喧嘩?するみたいな話。 ここまできたら新章突入とかでもいいんじゃないかなって思うけど、ひとまずまた読めて嬉しい。 単行本とかでまとまってくれないかなーお金だけじゃなくて恋愛観も入るところが新鮮まだ間に合う30代からの貯金改革 マキヒロチ 大竹のり子名無しファイナンシャルプランナーのコラム付きでとりあえず100万円貯めるまでが漫画になってる。 内容としては割と無難にまとまってて、インベスターZみたいに「保険はいらん!」とかにはならない。 読みやすいのと、「このままだとやばい」って感覚がリアルに伝わるのがマンガであることの良さかな。別れる前後に何が起きてるかサヨナラフラグ マキヒロチ名無し恋愛だけじゃなくて友情も含めて、人と人がすれ違う様子を描いた短編集。自分(男です)の体験と照らし合わせると「あの時やばかったんかもな」と思うような場面が出てくる。 女性と付き合ってから男がちょっとお洒落な店とか料理を知って行く一方で、女性は「小規模ビストロバルとか食傷気味」ってなるの、めちゃくちゃ笑った。でも5話の舞台になってる「SUNDAY BAKE SHOP」はマジでうまいし老若男女問わず絶対喜ぶ!仕事に疲れたら読むおしゅしだよ やばいちゃん名無しこれでいいんだと思える。どうもね!青春の暗黒面、このバッテリー大丈夫か?!群青にサイレン 桃栗みかん地獄の田中「いちご100%」←世代 「初恋限定」←好きだった の河下水希あらため、桃栗みかんが新しく漫画描いてるとは聞いていたが、パンツはないし、女の子はほとんど出てこない、鬱野球漫画を描いてるとは思わなかった大会が始まるもいまだふたりの関係は…群青にサイレン 桃栗みかんリョーコ修二と空のギクシャク具合は相変わらず。もはやどれだけすれ違えるか楽しみになってきたほど。ただ、5巻の修二には「大人になったじゃん…えらいぞ」と思わされる姿もあったが、それもつかの間、ふたりの関係がさらに悪化したんでは?という展開に。。しかし、「そうこなくっちゃ!」となぜか喜んでしまう私がいます。震えるほどの幸せを求めるハッピー・マニア 安野モヨコカルメン3姉妹シゲタカヨコが震えるほどの幸せを追い求める話。 付き合ったり結婚したりするのがゴールというラブコメに一石を投じた(と私は思っている)漫画です。最後読み終えたときに「うわ〜」って思いました。疲れた時読んでるスクナヒコナ 南Q太やむちゃ数年前からハンドメイド作家なるものが人気ですが、この漫画の紺ちゃんは手仕事で食っていきたい人にとってまさに夢のような段階を踏んで道を登っていくんですよね。もちろん仕事だけでなく、恋愛したり同僚に無視されたり、結構濃ゆい日々を送るのですが、なんというかリアリティのある世界で読み易く、私は読むといちいちモチベーションが上がります。最後ほっこりするし。 2003年の出版でやや角が丸くなってきてますが、これからもお気に入りです。手芸好きの方是非読んでください。楽園から追放されたアダムとイブが子供を拾って…アダムとイブの楽園追放されたけど… 宮崎夏次系名無し講談社の新雑誌(ウェブのみ)BABY!で連載している宮崎夏次系の漫画。 基本的に子育てママたちのための雑誌ということで、漫画も子育てとかそういうテーマが多い中で、人類最初の子育てを持ってきたかーっていう感じがする。 楽園から追放されたアダムとイブが子供を拾って子育てをする話だけど、主に主人公はイブで、母乳が出なかったりすることにコンプレックスを感じている。一方でアダムはおっとり子育てをしている。かなりゆるいギャグでクスッと笑える感じで面白い。 BABYで全部読める https://baby.frau.tokyo/_tags/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%83%96%E3%81%AE%E6%A5%BD%E5%9C%92%E8%BF%BD%E6%94%BE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%A9%E2%80%A6この漫画がすごい!2016 のオンナ編第一位!ヲタクに恋は難しい ふじたzorohttp://konomanga.jp/special/50146-2 ということなのでちょっと読んでみようと思っています。ミシマガジン連載のエッセイ漫画が単行本化今日の人生 益田ミリ渚ブルーみんなのミシマガジンで連載していた『今日の人生』が単行本化。ウェブでの連載は読んでいなかったんだけど装丁に惹かれて購入。 内容はエッセイなのかな。益田ミリがその日に感じたことなどが漫画になっているんだけど、3コマで終わることもあれば数ページにわたることもある。量も内容もその日に次第という感じで体温を感じるエッセイだった。 水族館でアシカショーを見た話は結構笑ってしまったし、短いけど勇気付けられる話もあるし、「確かにそういうことする人は嫌だなぁ」って共感する話もある。また、ときおり絵のない詩のようなものも挟まっていて、それも結構ズシンとくるものが多くて良かった。 1日の終わりに読みたくなる漫画。 http://www.mishimaga.com/kyonojinsei/047.htmlワガママ夢子と団地の屋上に住む男の魔女との運命的な恋木陰くんは魔女。 小森羊仔名無しボロ団地の管理人兼魔女(男)の木陰くんと、そのボロ団地に住む女の子夢子のラブコメ 読む前は普通のラブコメかなって思ったら予想以上にファンタジックな展開が多くて驚いた。木陰くんが魔女なのもそうだし、好きだった先輩は人間ですらなかったり、木陰くんたちが隠している秘密がきっかけで冒険的なものもする。 夢子はツンケンしているけど、根は素直なのか夢中になると一直線なのか、自分の欲望に忠実なのか、話が進むにつれてどんどんデレてかわいくなる。木陰くんもピュアな感じでかわいい。 2人の恋愛模様もとてもかわいいし、ドタバタ劇も邪気がない感じで見ていて楽しい。無口な女の子が少しずつ心を開いていく様がいい真昼のポルボロン 糸井のぞ片桐安十郎主人公の少女るつぼが自身の初めて会う父親と共同生活する話。自身の父に対して憎しみにも近い感情を持ってるるつぼが父と周りの人に少しずつ心を開いていく様がすごくいい!! 無口でほとんど喋らないんだけど表情がコロコロと変わって年頃の女の子って感じですごく可愛い。 でも少し父親が何かを抱えてるようなのでそこも気になる。早く2巻が読みたい。『あなたのことはそれほど』について雑談でもあなたのことはそれほど いくえみ綾zoroしましょう。女性にオススメしたいすれ違うバッテリーを描いた野球漫画群青にサイレン 桃栗みかん渚ブルー誤解を恐れずにいうなら、野球漫画の皮を被ったドロドロ恋愛漫画だと思ってます。もちろん野球の試合や練習シーンもあるので野球漫画としても面白いんですが、それ以上にキャッチャーの修二とピッチャーの空の心のすれ違い具合が離婚寸前のドロドロカップルのようで面白いです。 スポーツ漫画といえば、友情・努力・勝利が鉄板ですが、友情が生まれるまでに多くの話が裂かれそうな感じです。すれ違いなどの心理描写が多いので、女性が楽しみやすく、野球漫画として斬新だと思います。 あと、桃栗みかん(=河下水希)の描く美少女には以前から定評がありますが、今回はあの画力で美少年を描いているので2度美味しいです。才能あるインディーズバンドのデビュー作みたいな一冊さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 永田カビ南 光裕両親の評価がほしくて生きていた。「自分」は無かった。 「性」を心の奥に封印して、私は無垢なままだよ、こんなに傷だらけだよ、と自傷することで親の愛を求めた作者が、 「本当の自分は違う」「本当にしたいことは何だ」と考え、行動に移すまでの物語。 レズ風俗に行くけど、レズビアンとも違う。鬱で過食で拒食。母親の裸を見たくなってしまう。 超・少数派の作者が、図解と言葉と絵柄でなんとか「多数派」の読者たちに、自分をわかってもらおうとする。 細部のリアリティや、隙あらば入ってくる笑いにまで凄みを感じる。 投稿サイト出身のマンガに、こんなものがあったのか!山下和美が数寄屋を建てるまでのエッセイコミック数寄です! 山下和美リョーコ山下和美初のエッセイコミック。建築家の蔵田さんと出会い数寄屋造りの家を建てるまでの話。 土地を選び値切りをして…っていうところから始まっているので数寄屋に限らずこれから家を建てようと思う人にもいいかも。毎話終わるごとに蔵田さんのコラムがあって家とかについて学べるのも嬉しい。 同時に山下和美の私生活とか漫画家生活が垣間見えるのでエッセイとしてもとても面白いし、中盤山下和美と蔵田さんの会話が「お金がないからコストダウンしてね!」っていうのが半分くらいを占めていたりして楽しい。<<130131132133134>>
【掲載誌】 フィール・ヤング2017年11月号(2017年10月7日発売)に掲載 【代表作】 『逃げるは恥だが役に立つ』 『彼はカリスマ』 【受賞歴】 『お月様にお願い』 第8回 なかよし新人まんが賞 入選 『逃げるは恥だが役に立つ』 第39回 講談社漫画賞 少女部門 受賞 【公式ページなど】 海野つなみ*Information http://uminotsunami.seesaa.net/ Twitter https://twitter.com/uminotsunami