青年マンガの感想・レビュー15384件<<186187188189190>>時代を先取りしていた格闘漫画(多分)賭ゴロの鉄 政岡としや 梶川良starstarstarstarstar_border完兀「賭けゴロ」という、現代では聞きなれない喧嘩賭博で食ってるプロの喧嘩屋・鉄次が己を押し通しながらその拳で大勝負を制していく格闘漫画。賭博よりも主人公の行う格闘(拳闘興行と言うべきかも)がメインで展開されていく。 全4巻とはあるが、紙の単行本だと全2巻。するりと読めておもしろい、'70年代後半に描かれた格闘漫画なのだが、結構時代を先取りしていたのかもしれないと思わせられる。 変則リングといえる場所で戦ったり、 悪趣味な金持ち達が集まって、命が危険に晒される舞台での勝負をワーワー観戦したり、 巨大グローバル組織同士の抗争の手段として喧嘩勝負が利用されたり、 王大人が出てきたり… 同時期とそれ以前の漫画等娯楽作品には全然明るくないので、上記の内容はこの漫画が初出だ、などと言い張るつもりはないが、少なくとも後の時代の漫画に使われるものを既に扱っていた、時代を先取りした漫画だと言えなくはない。と思う。多分。知らんけど。 あとどうでもいいけど、最後のコマが大好き。いい映画を見終わった気分に自分は浸れた。時代を表す漫画クッキングパパ うえやまとち名無し当時は、男性が料理をする事が非常に珍しかったので料理をしているパパという設定時代で漫画になりました。 「男だけど料理が大好きな人なんだよ」という説明が必ず入っていて、男性が料理をするという事がすごく珍しい事を物語っています。 男性料理人の元祖と言える人ですね。 なぜこのアゴにしたのかは不思議ですね・・・・40年前の日本は勢いがあった静かなるドン 新田たつお名無しさすが80年代の漫画だけあって職場にパソコンない、ダイアル式の電話、登場人物の髪型、ボディコン・・・・ 40年前の日本は勢いがあったのだな。 ヤクザの息子が冴えない下着会社のデザイナーという設定も秀逸。 いつも売れなさそうな下着の企画を考えてくるあたりも面白かったです。 ギャグ漫画なんだけど、真の男の姿を教えてくれます。コロッケは愛だコロッケ作るのめんどいけど スガイラカ野愛愛情とはコロッケのようなものだ。 身近でお手頃でいつでも食べられるようでいて、作り方は非常にめんどくさい。手間はかかるし歪になったり爆発したり。 でもあったかくて優しくて美味しい。そういうものだ。 嫌々ながら実家のコロッケ店を手伝う九助くん。彼の下手くそなコロッケに励まされたしぐれさん。 家族のためにがんばる2人が出会ってコロッケを作ってあげたり作ってもらったり。ただそれだけのことで明日も頑張ろうって思える。 あったかくて優しくて、コロッケが食べたくなる作品でした。 数ある毒親エッセイの中でも衝撃的なパンチ力だわ…我が家の名犬ジョイ 大井詩織名無し衝撃エッセイ「父はヤギと共に」の作者さんの新作です。強烈すぎる両親と絶縁してたけど愛犬が亡くなったので久しぶりに実家に帰ることになった…という話なのですが、前半は両親の激やばエピソードの紹介が主でした。特にお母さんがすごいですね…。お母さんも自分の言うことを否定しないで受け入れる愛犬のことは溺愛していたみたいだけど、ご飯を作った後の鍋を犬に舐めさせて「こうすれば川を汚さないで済むから!」って言ってたのは引いたな…。一緒に生活してた作者さんはかなり大変だったと思う。今はカウンセリングに通って漫画にすることも出来るようになったってのは救いだな。後半はいよいよ両親との再会だそうですがどうなるのか…。読むのもドキドキです。冷たい武器を突き付けられながら読むようなスリル銀と金 福本伸行starstarstarstarstar完兀※ネタバレを含むクチコミです。大地の子 ゆうの感想 #推しを3行で推す大地の子 ゆう かざま鋭二 坂田信弘starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中も読んでいたが途中話が急展開がありよくわかっていなかったので今回まとめて読み返したから感想を書く。 ・特に好きなところは? 後半にある坂田信弘の大川ゆうへの対応の後悔。状況が状況だけに仕方がないなどの部分はあるが坂田信弘の人間らしいところが出ていてよかった。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 大地の子みやりに比べて、昭和的な感性の面は少ないが、どんなに才能があっても環境や他の要因が伴わないとゴルファーとしては難しいと言うのよくわかる内容だった 調べている最中に一応モデルになった本人の本名を見つけたがあっているかどうかわからないのでここでは書かないでおく 洒落にならないほど怖いショート・ショートマスク生活 吉田博嗣名無し「当たり前の日常」から一気にホラーになる展開は流石だと思いました。 そりゃ主人公トラウマになるわ… かくいう私もトラウマ級の衝撃を受けました… 余談ですが、ショート・ショートな本作を読んだ後は『ギャルの料理がおいしすぎて困る』を読む事をオススメします。んー4年制不老不死 山本悪々名無し忘れてしまうのも悲しいっていう視点とかずっと大学生に混じって生きてるって設定は面白いけど、いまいち響かない話だった。あと20年前の同級生ならもっと年相応に描いたほうがいいと思う。あとエロ漫画でもないのに無駄に胸が大きいの、話の本筋と関係なさすぎてずっとノイズだった。限界マンガ家、幸せを目指して…手負いの漫画家めし 米澤Umi名無し限界進行で原稿を仕上げていたらアンチコメントを見てしまって自暴自棄になってしまったマンガ家・さわ子。すべてを投げ出す勢いで家を飛び出し飲食店に入りますが、そこで選んだ料理とは! さわ子さん、外出モードがめちゃくちゃ凛々しい姿になるのがテンション上がりました。変身するエネルギーは残ってたんやね。カプサイシンをキメてトリップするのも面白かったし、絵も線がパキパキしててかっこよくて好きです! 連載になったら毎回ずたずたに追い詰められてごはんでリフレッシュする展開になるんですかね。ぜひ続編を! ジェットコースター気分が味わえる傑作霧島嵐児 かざま鋭二starstarstarstarstar完兀この漫画、まず読んでいて非常に振り回される。先が読めない物語進行でありながら、短期的ゴールや障害が次々と現れる。そして倫理観の欠如を蛮勇と脊髄反射的情動で補填した主人公の嵐児はそれらを痛快に乗り越えていく。 その展開の体感速度も尋常ではない。読者が劇中で起こっている事態を飲み込みきる前に嵐児と物語は先へ進んでいく。あまりの超展開に思考が停止しそうになってもおかまいなしである。 しかも「ようやく飲み込めてきた。一息つけそうだな」と思ったあたりで読者を強烈に振り回してくる。つまりこの漫画で読者に心休まる時はない。恐らく作者はこの点に関してだけ注意を払っている。 そのうえで漫画から拒絶されるような置いてけぼりは喰らわないのがこの漫画の妙味である。 むしろこの漫画は、その無駄に迫力ある絵と直球165km/hどストレート頭部死球的人物描写の魅力で読者をガッチリとホールドし、落伍者を生み出さない心地よくも恐るべき魅力で満ち溢れている。(脱落する人は、この漫画に愛想を尽かして自発的に逃げ出すか、読んでて体力が持たないかのどちらかだろう) こんな漫画と出会った時、人はどうなるのか。笑うしかない。 細かいことはどうでもいいから、ただ読んで感じた面白さをストレートに笑いに変換するしかなくなる。 絶叫マシンに乗り込んでその速度とGから強制的に脳内麻薬を分泌され、展開に身を任せつつも冷静になるのを惜しむように自ずから楽しむような感覚が近い。読後感もジェットコースターと同じだ。 こんな感覚、他の漫画では到底味わえない。少しでも興味をお持ちなら是非読んで欲しい漫画だ。トオル派BE-BOP-HIGHSCHOOL 木内 一裕名無し学ラン、リーゼント、単車、喧嘩。 ヤンキー漫画の原点。(当時はヤンキーではなく、ツッパリかな) 現代ヤンキー漫画にありがちな、異常に喧嘩強い神々みたいな人は出てこなくて当時はどこにでもいたヤンキーたちの日常の喧嘩なので共感しやすいです。 どの時代も不良はみんなの憧れ。 僕は完全にトオル派です。私は夏海派逮捕しちゃうぞ 藤島康介名無しメカオタクで運転上手の美幸、バカ力の夏海。この最強コンビ織り成す婦警マンガです。 タイトル的には少し、スケべな香りがしますが、スケベシーンはほぼありません。 残念でした。 凸凹コンビの2人が、犯罪者と戦う爽快感が面白いですね。 サブキャラも個性的でGOOD 多くの人が走り屋になった頭文字<イニシャル>D しげの秀一名無し伝説的な走り屋漫画です。 車をカスタムしたくなりますよね。 多くの人が、この漫画を見て免許を取って車をカスタムして峠を目指したのではないでしょうか?そしてたくさんの方が事故を起こしているはずです。 良い子は真似しないでね。 法定速度を守って、運転しようね。 どれだけ早く走れても死んだら、おしまいよ。もはやファッションアイコン!?ストップ!! ひばりくん! コンプリート・エディション 江口寿史名無しひばりちゃんとっても可愛いです。(男の子です、そしてヤクザでの長男です) 女装した男の子がギャグとして描かれていた事に時代を感じます。 現代では、そういったマイノリティの方も当たり前になっているので社会が変わったなと思う。 堅苦しい事は置いておいて、とにかくひばりちゃんが可愛いのです。ファッションもね。怖いマスク生活 吉田博嗣starstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。 大地の子みやりの感想 #推しを3行で推す大地の子みやり かざま鋭二 坂田信弘starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 連載中も読んでいてたが久しぶりに全部読み返したので感想を書くか ・特に好きなところは? いつもだったらひねくれた意見で「坂田信弘」の字が汚くていいとか、他のゴルフ場の職員などが「坂田信弘」の悪口を言うのがいいとか書くがこれに関しては、みやりの成長と「坂田信弘」の逸話がマジでいい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 昭和的なエピソードで多く共感しにくい面もあるがゴルフが好きでなくても楽しめる漫画だとは思う。実話ベースだが話半分だとしてもみやりは根性はすごいな 思ったよりシリアスな話だったふたがしら オノ・ナツメstarstarstarstarstar_borderかしこ江戸時代のヤクザものって言ったらいいのかな。慕っていた組長が死んだのをきっかけに自分達で新しい組を作ろうとする2人の話。最初はキャラの見分けが付かなくて読むのに疲れたけど、修行で大阪に行ったあたりからノリ始めた。でも1つの組で2人がトップをやるのは難しいという話なので、後半はすごくシリアスになっていく。なので読後感も疲れたかな…。大人向けの重厚なストーリーだしコマ割りもカッコよかったので読んでよかったです。「さらい屋五葉」も読むべきだろうか。コロッケは愛情僕のコロッケ戦記 メメ 那由多野愛スーパーやお肉屋さんでお安く買えるのに、1から作るとめんどくさい食べ物・コロッケ。 冷凍コロッケなら楽かと思うけど、そもそも揚げ物がめんどくさい。でも揚げたてのコロッケはとても美味しいんですよね。 怠惰な生活をおくる大学生・泉美のもとに母からの仕送りが届く。 中身は大量の冷凍コロッケ、しかもコロッケの妖精付き。 めんどくせえと思いながらも妖精の指示に従って丁寧にコロッケを揚げてみる…というお話。 自分で揚げ物を作ってみると親のありがたみを改めて感じますね。 コロッケ作りたくはならないけど、食べたくなるし揚げたくなる作品でした。 漫画家じゃない人が描いてみた系の漫画が昔から好きなんですよ俺と世界 呂布カルマ名無しラッパーの呂布カルマが2017年に不定期連載した1話1ページの作品だ かなり達者な画風に驚く人もいると思うが、実は彼、若い頃は漫画家を志した時期もあったのだとか。『俺の勝手』にマンガを描くゼという自然体で描かれるダウナーなギャグがめっちゃ癖になる。 なお、これを機にたまにマンガを描くようになったかと思いきや、特にそんな事はないのだ。うーん残念。またこういうしょーもないマンガを描いてほしいなあ さて、この文章のオチが思いつかなかったので一番気に入ってる「ラッパーと排泄」を貼って代わりとしたい https://ima.goo.ne.jp/column/comic/5230.htmlカリスマJK田中凪はポンコツセカイの中心の田中凪 安田剛助名無しこういうタイプのポンコツは愛されるよね〜しかも男女の幼馴染どっちにも愛されているところがいい。知らなかったことが分かりやすく描かれている♬税金で買った本 ずいの 系山冏starstarstarstarstar干し芋図書館の裏側や、勤務している人の大変さ、税金で成り立っているからこそのクレーマー、などなど……。 挙げればきりのないほど、大変なお仕事だと思います。 事務的な仕事もしなきゃならないし、接客として失礼のないようにしなきゃならないし、質問に対しての知識も必要だし。 うちの近所は、図書館と言っても、そこには本は置いていなくて、読みたい本を予約して、カウンターで受け取るタイプ。 よって、自分が頼んだ本意外と触れることはないのだが、たまたま返却されている本で気になるものは、その場で借りられる方式。 便利だけど、偶然新しい本にであうことは、ほぼないので、ちょっと寂しいかなぁ。 とっても便利だけど。 エルデンリングにハマったあの時を思い出しながらELDEN RING 黄金樹への道 飛田ニキイチ ELDENRINGさいろくもう早くもリリースから10ヶ月ほど経過した、2022年を代表するゲーム「エルデンリング」。 ゲーム自体はフロム・ソフトウェアのゲームであること、ソウルシリーズの最新作としての期待が高かった中で、ゲーム・オブ・スローンズの原作著者のジョージ・R・R・マーティンが世界設定などに参画していたことなどもあってか、結果として素晴らしいゲームだったと私も思っているし、2022年に限らずここ数年で一番面白かった。 本作はゲームがガチガチにシリアスなのに対してそれをギャグテイストで紹介していくような感じになっており、登場人物のキャラがだいぶ変わってるところは否めないがそれはそれで一興。 本作はエルデンリングをクリアした人かやってる途中という人、これからやろうと思っていた人が読むのにはいいと思うが、全く興味もなければやるつもりもないという人は意味もわからないし面白くもないであろう。 そこはだいぶ残念ではある。1巻で終わらないんだったらもっとちゃんとした漫画にしてもよかったのでは… 作中のどこを紹介してもネタバレになりそうだったので次巻予告(カッコつけてる)を貼っておきます平和な学校生活泣くなコタロウ ウツイサツキstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi些細な悪口がノリだとしても言われた方はめちゃ傷ついていると思います。 その場の空気が悪くならないように笑ってごまかす事あるよな~。っと同感しました。 嵐さんも強がっているけど本当はつらいだろうし、なんでいじめられているかわからないけど何かきっかけがあったのか、目立つからって理由だけなのか。。。 思っている事を言うのは勇気がいることだと思うけど、いじめもなくなって平和な日々がきたらいいな。と思いました。<<186187188189190>>
「賭けゴロ」という、現代では聞きなれない喧嘩賭博で食ってるプロの喧嘩屋・鉄次が己を押し通しながらその拳で大勝負を制していく格闘漫画。賭博よりも主人公の行う格闘(拳闘興行と言うべきかも)がメインで展開されていく。 全4巻とはあるが、紙の単行本だと全2巻。するりと読めておもしろい、'70年代後半に描かれた格闘漫画なのだが、結構時代を先取りしていたのかもしれないと思わせられる。 変則リングといえる場所で戦ったり、 悪趣味な金持ち達が集まって、命が危険に晒される舞台での勝負をワーワー観戦したり、 巨大グローバル組織同士の抗争の手段として喧嘩勝負が利用されたり、 王大人が出てきたり… 同時期とそれ以前の漫画等娯楽作品には全然明るくないので、上記の内容はこの漫画が初出だ、などと言い張るつもりはないが、少なくとも後の時代の漫画に使われるものを既に扱っていた、時代を先取りした漫画だと言えなくはない。と思う。多分。知らんけど。 あとどうでもいいけど、最後のコマが大好き。いい映画を見終わった気分に自分は浸れた。