青年マンガの感想・レビュー15382件<<148149150151152>>「対岸のメル 幽冥探偵調査ファイル」感想 対岸のメル 幽冥探偵調査ファイル 福島聡ニーナ虫や動植物や幽霊と対話が出来る不思議な力を持つ少女メル。ひょんなことから頭脳明晰な少年ワキヤと出会い、その力を活かしながら謎を解いて死者の魂を救っていく話。ホラー要素はあるものの、どこか懐かしさや温かさを感じる。特にメルの父親のエピソードが良かった。近未来ルサンチマン 花沢健吾名無し現実世界では、どうしようもない中年が仮想世界にハマっていく話。 恐らく10年後の中年童貞はこの漫画と同じような事になります。 すごく引き込まれるし、内容も面白い、細かいプログラマーの描写とかも好きなんだけど、なんか怖い。 そうです。 この漫画のような世界が実際に迫ってきているから。。。。 グロいの苦手な人は注意ヒストリエ 岩明均名無しグロくて痛そうなシーンが多いし、なかなか続きが公開されない等の問題はあるが、物語自体は壮大で非常に面白い。 歴史の教科書でしか見たことはないけど、奴隷狩りだったり古代の歴史を忠実に描いているのだと思います。 現代に生まれてよかったというのが一番の感想です。音が聞こえる漫画と話題だそうですBLUE GIANT 石塚真一starstarstarstarstar_borderゆゆゆ「BECK」といい、「デトロイト・メタル・シティ」といい、音楽漫画は、漫画なのに頭の中で音が聞こえてくる瞬間がたしかに楽しいですね。 アニメ映画化とのことで、広告がたくさんうたれているっぽい本作。 映画あらすじを先に見たせいか、一巻で高校生活を終えて、その後はジャズプレーヤーの日々が紡がれるのかと思ったら違いました。 ジャズにはまったからといって、一人でひたすら練習なんて、早々にできません。 良い意味で馬鹿です。 なりふり構わない、というか、気にしてもいない。そういう人がものすごい人物になるんでしょう。 巻末にある、未来の知り合いからの「あの人を語る」は、先を読んでないのに未来を想像させてくれて、なかなかジーンとしました。 音が聞こえる漫画は良いと冒頭で書きましたが、最初のころはサックスの音がバカでかかったようなので、音が聞こえない漫画で良かったと思いました。 想像の音しか聞こえないので、音量しかり、詳細が描写されたときは「あ、そうだったの?」というビックリ展開にもなっていて良かったです。 今なら4巻まで無料で読めるみたいなので、映画化記念にあなたもどうぞ。 将棋×ミステリー×ヒューマンドラマのコミカライズ #1巻応援盤上の向日葵 雨群 柚月裕子兎来栄寿2018年に本屋大賞で2位となり、NHKで連続ドラマ化もされた名作のコミカライズです。 作画を手がけるのは雨群さん……って『麻衣の虫ぐらし』などの雨がっぱ少女群さんじゃあないですか!! 『ぼくたちの離婚』に引き続いての原作付き作品コミカライズですが、これだけ描き分けられるのが凄いです。あとがきマンガによると『麻衣の虫ぐらし』の方をかなり無理して描いていたそうで、しかも本当は前作で漫画家を引退する予定でありながらも本作を諸事情で最終作にする予定だとか。 これで終わりになるのがあまりにも勿体ないと思うくらいに、このコミカライズが素晴らしい出来栄えです。主人公たちはもちろんのこと、敏腕刑事の石破であったり端役の老人たちであったり、歳を重ねた人をしっかり魅力的に描き分けています。 ピンポイントですが、特に仙台の佐々木喜平商店の奥さんの表情の絶妙さはあまりにも素晴らしいので見て欲しいです。表情でこれだけ魅せられる人はなかなかいません。 本作は将棋がストーリーに密接に関わり、大きな謎が軸としてありながら、もうひとつヒューマンドラマとしての側面があります。雨群さんの絵の説得力が、作品の持つ世界観とも絶妙にシナジーを生み出しているのです。原作の評価もあり物語の面白さは保証済みですが、そのコミカライズとして本当に最適な人選であり担当編集さんは良い仕事をしたなと感じます。 将棋、ミステリー、ヒューマンドラマ。ひとつでも興味があれば読んでみることをお薦めします。 女の子のアゴ尖ってる。サタノファニ 山田恵庸名無しジョジョの絵がやっぱりダメで、漫画はスケベでムフフがマストと言う考えの持ち主はハマると思います。 ジョジョのスタンドっぽい設定で、可愛い女の子のムフフが満載です。 グロさもあるので苦手な方は要注意。 絶対に悪くない主人公が無期懲役になってしまうという、この世界線の司法には疑問を感じます。 キャラがGOOD喧嘩稼業 木多康昭名無しわかりやすく言うとブレイキングダウンです。 刃牙の地下闘技場っぽさもあります。 個性豊かな喧嘩自慢が多く、僕はギャグ漫画だと思っています。 「喧嘩は性行為」的な思想の持ち主が戦う前に、興奮してギンギンになっているシーンが1番好きです。 ギンギンになってたら、蹴られたら一撃で負ける気がしていて・・・・ 自由な発想は最高です。 面白いってばよ。アンダーニンジャ 花沢健吾名無し忍者漫画です。 個人的には、忍空の次に好きな忍者漫画になりました。(話の長い忍法忍者漫画は嫌いだってばよ) 現代にも実は忍者がいたら?という設定で社会にに潜む忍者のリアルな描写が引き込まれます。 雲隠九郎という主人公の名前が忍者丸出しで、隠れきれていないという事は内緒です。孤独のグルメではありません。野原ひろし 昼メシの流儀 臼井儀人 塚原洋一名無し孤独のグルメがとても流行り、各編集社は真似して作品が作れないか?という編集会議を開いたと思う。 その時に、ターゲットであるサラリーマンの等身大である「野原ひろし」がキャスティングされて、グルメと少しのギャグという、この漫画ができあがったのだと思う。 それ以下でもなく以上でもない。 でも、ご飯は美味しそうだし、僕も大人になってひろしの気持ちがわかるようになった。 好きです。 最初はタイトル読めなかなった・・・ぐんどり・・じゃないよな軍鶏 たなか亜希夫 橋本以蔵名無し両親を殺して、少年院に入った主人公の物語。 少年院内での酷い暴力・いじめのシーンは結構読むのきついです・・・ それに耐えれても、身勝手な暴力シーンや女性への暴力シーンも読むのきついです。 明らかに逆境を生き抜いている主人公が生きるために空手を学ぶシーンは共感する事ができ応援できました。 重いシーンも多く読むのがきついですが、考えさせられる内容なのでとても面白いと思います。 途中から中国行ったり戦いの漫画になるので、そこまでですかね。 節約は辛いものでもない節約ロック 大久保ヒロミ名無し節約のマニュアル本という感じではなく、漫画だからできる事を面白おかしく描いています。 途中から、何か違くないか?主人公? という感じもあるけど、それはそれで面白いのでOKです。 節約の目的である恋愛に関しては、歯切れの悪い終わり方だったので、ちゃんと完結させて欲しかったです。 まぁ大人の事情なんでしょうが。。。 目はマジでウヒャヒャヒャヒャと笑うじーちゃんに対する安心感来世は他人がいい 小西明日翔starstarstarstarstar_borderゆゆゆヤクザの子どもが親の付き合いで、別勢力のヤクザの子どもと結婚するよう話を持っていかれ、まあ会うだけ会ってみなよと、大阪から東京へ。 あっけらかんとしたヤクザじーちゃん(大阪)の印象が強かったせいか、学生含む東京の人たちはネチネチしているように思える。 矯正した標準語を話し、標準的に大人しくしていた主人公がリミッターを外してからがストーリーは本番。 ちょこちょこ挟まれる笑いと、学生とはいえ極道な方々なので訪れるスリルと。 ミックスされた展開がとてもおもしろかった。 そして急展開が多くて一巻1ページ目の印象が飛んでいたけど、最初から婚約相手はそういう人だと描かれていた。 おもしろかったところ詳細を書くと、ネタバレになってしまうので、ふわっとした感想しか書けないのがもどかしい。 一度、読んでみてほしい。「悪者のすべて」感想悪者のすべて 岩田ユキニーナ短いながらも心の奥深くに刺さる作品だった。とぼけた調子の絵柄でサクサク進んでいくから油断してたわ。ラストで見せた彼の葛藤に泣きそうになった。人は出会いや環境によって良くも悪くも変わっていく生き物だ。いい出会いは人を前向きにし、生きる力を与えてくれる。それは紛れもない事実だ。しかし長年抱えてきた苦しみや劣等感は、そう簡単にほどけるものでは無いのだろう。 …ところで、総統のバックボーンが気になるんだが…スピンオフやってくれないかな(笑) 元・庶民を隠してセレブるカップル!セレブるカップル 早坂ケイゴ 早坂啓吾名無しゆとりやくざも面白かったけど、これも面白いです。よかった。 お金持ちであることは変わりないけど、あらゆる場面で元庶民らしさが抑えきれなくなっちゃうふたりが超笑える。 でも、アイスのフタ舐めるのは庶民の中でも賛否が分かれるところだと思いますね。序盤からドキドキハラハラ白物語 石倉稔紀 Nakamu WhiteTailsゆうちゃん・まだ始まったばかりだけど、すごく続きが気になる! ・躍動感のある絵もいい!複雑だけど頑張ってほしいふつつか者の兄ですが 日暮キノコstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi引きこもりの兄が急に出てきた事から始まる奇跡の物語です。 引きこもりの家庭と言えど、周りの家族や友人、仲間がみんな温かくて思いあっています。 ひきこもりの家族も大変なんだと思いました。 でも、一番つらいのは、ひきこもりをしている本人なんだろうなと。 お兄ちゃんのことが好きなのに、事情を抱えているせいで、嫌いにならざるおえない思春期の妹。 お兄ちゃんも妹か好きで大切なのに、どうしたらいいのかわからずに、距離感を失敗してまう。 そして、それを静かに見守るお父さん。それぞれのキャラをみんな応援したくなります。 「四十九日のお終いに 田沼朝作品集」感想四十九日のお終いに 田沼朝作品集 田沼朝ニーナ「いやはや熱海くん」と同時刊行された田沼朝作品集。熱海くんにどハマりしたので、こちらも買ってみた。やはりこの方が描く空気感が好きだな、と再確認できた(笑)。個人的には表題作と「桃と道行き」「虫(と武器)よ、さらば」がお気に入り!くノ一学園で首席と次席が閨房術を…♡影と花 いくたはなstarstarstarstarstar天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。人生語ってます来世ではちゃんとします いつまちゃんstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi全員いろいろ拗らせててみんなリアル。 全員が自分の心の中に少しずついる気がしました。 松田くん、いるいるいるいるこういう人〜〜ってめちゃくちゃ思いながら、けどどこか憎めない人。 下品な内容になりそうなテーマなのに、全くそういういやらしさを感じさせない不思議な漫画です。コミカルでテンポも早く、クスッと笑えてしんみりするお話がギュッと詰まっています。 応援したくなる喰う寝るふたり 住むふたり 日暮キノコstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi恋人以上、夫婦未満の同棲カップルの日常に起きる様々な問題を男女両方の視点から描いたことによって、男女の立場の違いや思考回路の違いを如実にあらわにしています。 マンネリ気味な恋愛に悩むカップルにはいろいろと参考になる作品だと思います(笑) 共感する場面も多々あり、面白いです。 応援したくなるカップルです。大正時代の日本にたった1人やってきた小さな魔女の物語 #1巻応援大正忌憚魔女 うさみみきsogor25主人公の少女・世迷(よまい)は大正時代に西洋から日本にやってきた初めての魔女でした。 彼女の目的は異なる土地の材料でも魔術が再現できるか研究すること。 しかし、日本人には魔女という存在に対する馴染みがなく、不思議な魔術を操る世迷は偏見の目に晒されることとなってしまいます。 そんな彼女が出会ったのが、魔術に興味があるという女学生・雅鳳鱗(がほう りん)でした。 ずっと白い目で見られ続けていた世迷を初めて受け入れてくれた鱗。 彼女との出会いで勇気づけられた世迷は、日本人の魔術に対する誤解を解き、人々の役に立つ魔女になると決心します。 この作品は、無知ゆえに生まれた魔女への偏見を変えるために立ち向かう、そんな世迷の姿が心を揺さぶる大正浪漫ファンタジーです! 1巻まで読了創作で最も大事なのは◯◯と◯◯だ! #1巻応援ニャリウッド! 杉谷庄吾(プロダクション・グッドブック)兎来栄寿映画化され、その映画がテレビ放映もされて『映画大好きポンポさん』の素晴らしさを知る人がますます増えていることが非常に嬉しい今日この頃。 「ポンポさんの新作が来ったぞー!」 というわけで、本当に今度こそ新作を出すつもりはなかったそうなのですが諸般の事情により描かれたという新作にして新シリーズ『ニャリウッド!』が発売されました。巻数表記もあり、今後も続いていきそうなのは非常に嬉しいです。 読む順番に関しては、作者の杉谷さんが直々に解説されているのでシリーズ初読の方は参考にしてください。 https://twitter.com/pompothecinema/status/1630703345680920576?s=46&t=o8eGKefj56WcuC_a_1RGww 『ニャリウッド!』1巻のサブタイトルは「映画大好きマズルカちゃん」ということで、前作(『映画大好きポンポさん』3巻)の最後で「映画撮るのって楽しすぎる……」と、自分でカメラも撮れる映画監督になりたいと志したマズルカを主軸にした物語となっています。 『ポンポさん』シリーズは常に最高で大好きなのですが、やはりセリフが良いです。そして、それがそのままキャラの魅力にも直結しています。 ″自分に自信が無い奴は心に余裕が無いから 失敗する事が何よりも怖い 他人にカッコ悪い姿を見られるのが何より怖い だから何も行動を起こさない 何もしなけりゃ何も失敗しねえからな そういう奴から見れば夢に向かって 突き進もうとするオメーの姿は 我が事だという自覚の有る無しにかかわらず 臆病で守りに入った自分の生き方を 真正面から糾弾されているようで腹が立つ… というより怖いんだな だから自分の不安を打ち消すために 上からの立場でオメーの夢を全否定するんだ 無意識のうちに脊髄反射でオートマチックに 人の夢をバカにするようなつまんねえ連中は 全ての責任は何もかも絶対他人の中にあると思い込まないと 自分の人生が格好悪い失敗作だと 自分で気付いちまうからな″ といった本質を突いたものや、 ″他者の介在しない世界で 自らが定めた目標に向けて自らを研鑽する それこそが「本物の自由」よ 本能のままに生きる事が出来ない動物と違って 人間は…人間だけが自由に…自らの意志によって 自らの命の価値を高めることができるのよ″ という魂を熱く燃やしてくれる名言が本作でもガンガン出てきて心に響き渡ります。読者に響くセリフは、当然作品の中のキャラクターたちにも響いて気持ちよく駆動してくれます。 マズルカが初めて取り組む脚本執筆という作業に悪戦苦闘し、もがき苦しみながらも少しずつ前へ進んでいく姿、ビビが真っ直ぐな気持ちで愚直に努力して成長していく王道感も熱いです。そして、遂に到る「創作で最も大事なのは◯◯と◯◯だ」という境地。そこで行われるのは物語を□□ということ。痺れました。その詳しい内容は、ぜひ読んで確かめてみてください。 作中でさまざまな創作論が出てくるのも健在。下手な創作論の本を読むよりも、『ポンポさん』シリーズを読破する方がよほど勉強になりモチベーションも湧く気がします。私も今温めている脚本を気合いを入れて書き上げたくなりました。 そして、書き上げた暁にはウインナー入りチーズグラタンを食べたいと思います。 おじさん、Vtuberにハマる白銀ノエル大好きおじさん フォビドゥン澁川名無しさすがのおじさんも最初はちょっと照れが出てしまうのなんかよかった https://ynjn.jp/title/9007ハッピーになりたくて読んだHappy! 完全版 デジタル Ver 浦沢直樹starstarstarstarstar_borderゆゆゆたしか、学生のときに行っていた定食屋に置いてあって、タイトルからきっとハッピーストーリーだろうと思い、幸せになりたくて読んだ。 表紙を見ると、どこか見慣れた絵。 「YAWARA」の人だと気づいて読んでいくと、展開も、若干YAWARAの雰囲気に似ている。 とはいっても、「YAWARA」もちゃんと読んだことはなく、アニメやらなんやらで知っていたくらいなんだけど。 嫌なやつも出てくるけど、ひたむき頑張る主人公。 思わず、応援する。 ハッピーになりたくて読んだのに、私はハッピーなのか。 そこはよくわからないが物語に引き込まれ過ぎて、食べかけのあと少し残った料理を下げられそうになること、しばし。 今思えば、迷惑な客だったと思う。 浦沢直樹作品は、不思議と引き込まれる作品が多いので、「Happy!」もスポーツがさっぱりわからなくても楽しめた。 それから、昔の作品は作品で、当たり前のように描写された当時の雰囲気も楽しめてよいなと思う。<<148149150151152>>
虫や動植物や幽霊と対話が出来る不思議な力を持つ少女メル。ひょんなことから頭脳明晰な少年ワキヤと出会い、その力を活かしながら謎を解いて死者の魂を救っていく話。ホラー要素はあるものの、どこか懐かしさや温かさを感じる。特にメルの父親のエピソードが良かった。