少女マンガの感想・レビュー3719件<<6465666768>>武道派ガール×幼馴染イケメンの犬猿ラブ♡犬猿ラブリーぱんち【合本版】 中島ベガ名無し※ネタバレを含むクチコミです。イケメン×イケメンの両思い#1巻応援幼なじみがイケメンすぎる 茶畑真六文銭幼なじみがイケメンというので、男キャラ(あおい)がイケメンかなと思ったら、ヒロイン(いつき)もイケンメン(精神的に)だったという話。 ヒロインがイケメンというのは、いうなれば宝塚の男役のような、女性が女性に惚れる的な格好良さ。 そして、その二人、なんと両思い。 普段のわたしなら、爆発して欲しいなと怨嗟が渦を巻くのですが、 この二人は格別です。 というのも、あおいもいつきも お互いにとって、ふさわしい人間になるべく鍛えようとする という、なんとも古臭・・・もとい奥ゆかしい姿勢。 イケメンや美女に無条件で愛されちゃう~といったハーレム系作品とは一線を画します。 かくして、ふさわしい人間になるべく、二人の努力は続く。 この向上心、素敵ですね。 この流れから察するように、基本的にちょっと常人とはズレた二人の天然ボケ路線ですすむギャグテイストなのですが、これがなんともいえず素敵です。 二人とも、性格が真っ直ぐな才色兼備なので、邪悪な心をもった自分には眩しすぎて、ホント尊い。 二人が、本作のクラスメイトたちのいわゆる「推し」と化しているのもうなずけます。 恋愛よりもラブコメ的な展開ですが、絵もキレイで、今後が楽しみな作品です。明日もなんとか生きよう社畜ねこ 清水幸詩郎野愛満員電車に押しつぶされて、朝から晩まで働いて、部長に無茶ぶりされて、楽しくない飲み会に駆り出されて。 ねこ田さんの日常まじで地獄……と思うけど、みんな割とこんなもんですよね。わかりみが深すぎます。 ねこ田さんの毎日は9割くらい最悪ですが、アイス食べたりプリン食べたり、苦手だった同僚と打ち解けたり、ちょっとだけ心の休まる時間もあります。 溜まったストレスが吹き飛ぶほどの幸せは降ってこないけど、些細な出来事でほんと救われるんですよね。 成功してなくても夢がなくても明日も頑張ろうなんて思えなくても、明日もなんとか生きよう!と思える作品でした。いい冬を描いているエピソード #マンバ読書会動物のお医者さん 佐々木倫子nyae次のマンバのイベントのテーマが #いい冬のマンガ と知り最初に思い浮かんだのがこの「動物のお医者さん」です。 読んだことがある人は御存知の通り北海道が舞台の作品なので、ただの冬エピソードと言うよりも「北海道の冬」を感じることができるのが特徴であり魅力だと思います。そこで個人的に好きな冬エピソードをいくつか紹介します。長くなりすぎないようにすごくざっくりまとめます。 ●ハムテルと犬ぞり 7巻でチョビがブッチャーさんという外国人にスカウトされハムテルたちは犬ぞりに出会います。ハムテルはいきなりマッシャー(そりに乗る人)を任されたうえに犬たちには完全に舐められ自分には無理だと諦めかけるも、ハムテルが犬同士の喧嘩の仲裁に入った際、新入りの犬に噛まれてしまったことにチームの犬たちが怒り、噛み付いた犬に一斉に攻撃をするという展開に。そこにはもちろんチョビも含まれているところがグッと来ます。あれだけ大人しいチョビもハムテルが噛まれたら怒るんだなぁ…。 結局、ハムテルは舐められながらも仲間と認められていることがわかり、華々しい(?)犬ぞり大会デビューを果たし、まんまと犬ぞりにハマってしまうという話。 そして9巻では、こんどこそ入賞を目指そうとするハムテルたちの前に漆原教授が犬ぞり経験のない寄せ集めの犬を連れて現れるなど波乱の展開。当然のことながら大会にも大迷惑をかけながら参戦します。いろいろあってハムテルはソリから降り自分で犬を引っ張りながら走ってゴールすることになります(なぜそんな事になったかは読んでみてください)。そのおかげ?か見事3位入賞を果たすのでした。 11巻では優勝を目指し参戦するハムテルたちの前にお決まりの漆原教授が今度は本場アラスカで訓練された犬ぞりチームを率いて参戦。果たしてハムテルは優勝できるのか?ぜひ読んで確かめてください。 ☆余談ですが私は北海道で犬ぞり体験をしたことがあります。一生忘れられないほど最高の経験でしたので犬好きの方にはおすすめです。 ●埋まる女・菱沼 動物のお医者さんのメイン女性キャラクター・菱沼さん。彼女はとにかく、大雪が降ると雪に埋まる。そして運悪く通りかかった人に引き抜いてもらうという迷惑な人です。9巻にはそんな埋まってばかりの彼女にほんのりとした恋心のようなものを抱く男子学生が出てくるという世にも珍しいエピソードが掲載されています。 雪の中を牛が通り過ぎる場面に北海道を感じます。 ●埋まるモモンガ・モモちゃん 雪に埋まるエピソード2つ目です。これはエピソードというよりある話の一場面です。二階堂の親戚・里穂が彼らの通う大学を受験するということで試験後に大学内で待ち合わせようとするも里穂は迷子になり、最終的に大学内で遭難(?)してしまいます。その里穂を探す中で以前ハムテルたちが保護していたモモンガのモモちゃんが雪の中で眠ってしまっているところを発見するという、少しヒヤッとする場面があります。北海道にはモモンガも雪の中に埋もれるんだなぁ。と思ったことが強く印象に残ったのでした。 今回このクチコミを書くにあたって読み返して気づいたのが、思っていたより冬のエピソードが少ないということ。北海道の冬は人間があまり活動できないから、マンガにできるエピソードも少ないのかな、と勝手に予想しました。 健気すぎる!!!君に届け リマスター版 椎名軽穂starstarstarstarstarNano主人公爽子がいい子で健気すぎて可愛すぎてしんどくなる漫画ですとりあえず読んでください!!! 「君に届け」って言う作品は、キャラクターみんないい子なんですよ。 最初は性格キツイのかな?って子もめちゃくちゃいい子だったりするんです。全員魅力的なんです。 そして忘れちゃいけない恋愛要素。ヒーロー風早くん。 一話の「てれんだろぉ」で(尊さで)顔を覆った人は多いはず。 こんなに綺麗で尊い少女漫画なかなかないと思うので、あんまり少女漫画読まない方もぜひ読んでみてください~!耽美なミステリーKの葬列 楠本まきかしこ死んだKの葬式をしている同じアパートの住人達。しかし肝心のKの死体はそこにはなく行方不明なのだった。Kが住んでいた301号室に引っ越してきた主人公のミカヤは、夜な夜な夢の中にKが現れるようになったことがきっかけで死体探しを始める…。 愛蔵版の発売をきっかけに読んでみました!楠本まき先生は漫画家さんの中でも印刷や紙の材質にもこだわりのある方だと思うので、これから読む人は出来れば愛蔵版をゲットした方がいいかも。特に赤が美しかったです。 代表作の一つでもある「Kの葬列」ですがまさかミステリーだとは知りませんでした…!でもこれは楠本先生にしか描けない世界観。まさに耽美。肉屋や人形作りの女、そしてモルクワァラを回収する青年…K以外のアパートの住人も謎めいていて引き込まれました。奴隷男と少女の絆の話もしも首輪がはずせたならば トナミショウnyaeちょっと薄汚いおじさん奴隷(獣人)と親が居なくなった少女の尊い絆の話なんですけど、奴隷を買ったり売ったり捨てたりが当たり前にあって、さらに奴隷の中でも若ければ若いほど価値があるのでその多くが子供だったりして、その世界観を踏まえて読むと、正直切なさが勝ってさほどキュンキュンはしません。それが悪いとかではなく、奴隷を家族として扱うという非常識を自分たちの中で常識にしようとする様子は純粋にぐっと来ますね。今のところ首輪が外れる未来は想像できないけど、ふたりは本当に家族になれるのか見守りたくなりました。 題名的にアニメのコミカライズではあるがすべてがFになる -THE PERFECT INSIDER- 霜月かいり 森博嗣名無し原作は名作との評もあるミステリー小説です。アニメは途中から観なくなってしまいましたが、こちらは一気に読み切れました。 絵(作画担当者は原作者が候補から自選)と話のテンポに向上を感じましたし、込み入った理系的なトリックも分かりやすく説明されています。 全2巻なのが不安でしたが、きちんと終わり急いでる感はなかったです。 親友の"嘘"から始まる三角関係、そして迫る謎の先輩の影 #1巻応援天使だったらよかった 中河友里sogor25主人公の明場夏瑚(あけば かこ)には、小学校の頃からの大切な幼なじみである小沢憂奈(おざわ ういな)と田鶴森泰星(たずもり たいせい)がいました 夏瑚は泰星に密かな恋心を抱いていましたが、ある時、泰星と憂奈が付き合い始めたと知り、3人の友情を守るために夏瑚ははその恋心を胸に秘め続けることにしました。 ところが、2人が付き合うようになる過程で憂奈が泰星にある嘘をついていることが判明します。 憂奈の真意が知りたいと思った夏瑚が憂奈を問いただすのですが、それによって逆に 憂奈の裏の顔というのが見えることになり、そこから3人の関係が崩れていくことになります。 そんな中、夏瑚に近づいてきたのが学校の先輩である佐久間絢斗(さくま あやと)。 絢斗は夏瑚に「泰星のことを憂奈から奪っちゃおう」とけしかてきます。 壊れてしまった幼なじみ3人の関係はどうなってしまうのか、絢斗はなぜ夏瑚に近づいてきたのかなど、ドロドロとした関係の中に謎がたくさんちりばめられた、サスペンスとラブストーリーの融合した作品です。 1巻まで読了絶望から生まれ変わる"捨て悪役令嬢"の物語 #1巻応援捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る 桐野壱 秋澤えでsogor25無実の罪をかぶせられて国を追放され、人間を喰らう怪物が王をしていると噂のダーゲンヘルム王国に捨てられた公爵令嬢のシルフ。 死を覚悟した彼女でしたが、噂のダーゲンヘルムの王に拾われ、かつて夢見ていた図書館司書として新たな暮らしを始めるという物語。 表紙は少し暗い印象で導入もけっこう絶望的な感じですが、そこを乗り越えると、新たな人生を歩み始めたシルフの明るい未来が見えるはずです。 また、かつては身分を偽ってまで庶民の場である図書館に通っていたほどの本好きであるシルフですが、彼女の"本好き"が、図書館司書という夢についてだけではなくダーゲンヘルムの王との関係性にも関わってきて、2人の何とも言えない距離感がたまらなく愛おしい作品です。 1巻まで読了 心の窓が開き風が流れこむお話たち #1巻応援オープンクロゼット 谷和野兎来栄寿『アドレスどちら』、『魔法自家発電』、『いちばんいいスカート』などでお馴染みの、谷和野さんが手掛ける読切シリーズが単行本になりました。 収録作品は 「風の開け閉め」 「花ゲリラ」 「藍の上青の下」 「星拾い」 の4本。 どこか懐かしくほっとするような美しい絵柄で紡がれる、心の繊細な機微を丁寧に掬い取った作品たち。西洋系でファンタジックなお話が中心かと思えば、現代日本が舞台で野球部の少年を描く作品も登場して緩急が生まれています。 個人的には、「星拾い」における主軸の二人の心の変化に自分の過去の体験を重ねて古傷の痛みを思い出すようでした。 総じて心の窓の扉が開かれ、清新な風を受けたような読後感です。 端的に言って、私は谷和野さんが描く世界が大好きです。シリーズはまだ続くようなので、今後も楽しみにしていきたいと思います。元気良すぎるモブたちも愛しいラブコメ #1巻応援幼なじみがイケメンすぎる 茶畑真兎来栄寿タイトルから想像されるのは、女性が主人公でかっこいい幼なじみがいる物語でしょうか。半分はその通りなのですが、本作の特徴は男性側のみならず女性側も超絶にイケメンすぎるというところです。 ヒロインのいつきは、容姿も性格もイケメンすぎて冒頭から女生徒に告白されます。そんないつきの幼馴染で、彼女のことを想い続けている男子・あおいもまた文武両道で性格も外見も文句のつけようのないパーフェクトイケメン。 スパダリ×スパダリの両片想い、一体どうなっちゃうの〜!? という本作ですが、もうひとつこの作品で面白いのは、この二人が全校生徒の「推し」と化しているというところ。モブたちがエネルギッシュな強火オタクさながらに、二人の関係性が少しずつ進展していくのを尊さに身悶えしながら応援していく様子がたまらなく面白いです。 「寿命伸びすぎて不老不死になったわ」 「顔、良…ッ!!」 「著名美術家の彫刻かよ……」 「まぶすしすぎる 朝だっけ?って思うくらいまぶしい」 「(吐血)」 と時に語彙豊かに、時に人語を失って元気なモブたちが大好きです。 茶畑真さんは初単行本だそうですが、絵は綺麗でネーム的にも読みやすく、マンガが上手な方だなと思います。今後も楽しみです。確かな質量を持ちながら、軽やかに沁みる短編集 #1巻応援梅サト傑作よみきり集 ユカリさんはクローン 梅サト兎来栄寿『緑の罪代』や『お兄ちゃんは今日も少し浮いてる』など秀作を次々と送り出してくださっている梅サトさんの短編集です。 表題作の「ユカリさんはクローン」は、人口の1/3がクローンで占められるようになり自分と同じ顔の人が様々な場所で違うことをして活躍している世界を描いたお話。すこしふしぎ感のあるSFで、「複製された私たち」というモノローグにアイデンティティについて考えさせられました。 「放課後の最後の晩餐」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画の中の使徒たちを絵画の通りに演じてみてその気持ちに迫るという授業を描いたお話。見るだけなのと実際にやってみるのには大きな隔たりがあるのはすごく解ります。物語を普通に読むのと、人に聞かせる朗読をするために読み込むのとでは全く解像度が違うように。 「妖精裁判」や「アンコンシャスワールド」では、それぞれ1ページ丸々使った決めのページが印象に残りました。 5つ目の「最期の人形」も含めて、5篇に通底したテーマを感じさせてくれますが、そこには敢えて触れません。実際に読んで確かめてもらえればと思います。 シリアスな雰囲気の作品がメインではあるものの、肩の力を抜いて自然体でいるような軽やかさがある短編集です。過去作と同様の梅サトさん作品の良さが味わえます。 あとがきでは作者の梅サトさんがどうして梅が好きなのかが語られていますが、まさに梅が綺麗に咲き始める時期、冬が終わり雪の下から草花が芽吹くような春の訪れを少しずつ感じるこれからの季節に読むと良い塩梅な一冊だと感じました。 ウサギがどでかいでかウサギ飼いました【描き下ろしおまけ付き特装版】 オザキミカ野愛OLの田中さんがでかいウサギを飼うだけ。 お腹が空いたら突進するしワガママだしとんでもなくでかいけど、もふもふでかわいいです。でかいぶんかわいさも上がってます。 ウサギかわいいな〜と思っていたら同僚のイケメンにウサギ飼わない?と勧められ、やってきたのは部屋の3分の1をしめるほどのでかウサギ。 マイペースでツンデレなウサギのぴょん吉に癒されるどころか振り回される田中さんが微笑ましいです。 玄関から動かないとか食べすぎてお腹こわすとか、あるあるな話題でもでかいだけでかわいさが増すから不思議です。 一緒に暮らすのは大変そうだけど一度もふらせてほしいです。蟻の目線・鳥の目線、そしてタヌキの目線お前、タヌキにならねーか? 奈川トモさいろく死ぬくらいなら、タヌキになってみねえか? すごい。 幸いにも私は死のうとすることなくこれまで過ごせているけれど、羨ましい。 死のうとしている登場人物たちに対してタヌキがちょっと目線を変えた世界(タヌキの目線だけど)を見せてくれる事で、思いとどまったりタヌキになりたくなったりするという心温まるストーリー。 タヌキも可愛いし、内容もほんわか気味でとても和む。良い。期待のバディ物#1巻応援下足痕踏んじゃいました 麻生みことナベテツ最近は「アレンとドラン」がヒットしている麻生先生ですが、去年連載が始まって1話を読んで以来、単行本の刊行を楽しみにしていたタイトルです。 主人公の加藤宙(そら)巡査長は交番勤務から強行犯係に異動、工藤花巡査部長の指導の下、川崎を舞台に様々な事件と向き合っていく-というのが大筋ですが、随所に麻生先生らしさがちりばめられており、まだ1巻ですがこの凸凹コンビの物語が楽しみで仕方ありません。 相変わらず、麻生先生の描く女性は凛として美しいですし、主役の加藤君もらしいキャラでこれからも楽しみです(相変わらずおっさんも魅力的です)。 メロディでの連載というと、「そこをなんとか」を思い出したりもするのですが、今作も長く続いて欲しいなあと思いますし、映像化しても面白そうだなあと思ったりもしています(気の早い話だとは自覚しています)。しかし工藤さん、武蔵小杉とは良いとこ住んでるなあ。 私も拾いたい、小銭小銭でいいから拾いたい~ひきこもり副業入門~(合本版) カレー沢薫六文銭その昔 ビル・ゲイツは100ドル札を拾わない なんて話があった。 曰く、ビル・ゲイツは1秒で150ドルくらい稼いでいるから、 道端の金を拾うくらいなら働くだろうという論理だ。 その後、エレベーター内に落ちていた1セントコインを喜々として拾う姿が目撃されたようで、全くのデタラメだったようだ。 世界的な投資家バフェットも、同じように小銭を拾って喜んだのは有名。 何が言いたいかというと 金持ちほど、お金を大事にする ということ。 みーんな、小銭を拾ってんだ。 そういう意味では、カレー沢薫先生も、金持ちの発想といえなくもなく、金持ちになるであろう予感がする。(極論) 本題だが、本作は将来に不安を抱えるカレー沢先生、いろんな手をつかって小銭を稼ぐ方法をリアリティたっぷりに描いてくれてます。 タメになると言えば、タメになる。 ポイ活とか。 でも、やっぱり、 ・・・面倒だな という気分が拭えない。 大体ポイントカード自体、結局使わなくなるからつくらないくらい面倒くさがりなのだ。 有効期限1年とかだと、普通に失効するし。 だから、やはり金持ちというのは徹底的に無駄を省けるだけのマメさがあるんだと思う。 コンビニや自販機でジュース買うんじゃなく、安いスーパーで買うのだ。もしくは、水筒もっている。 そういう意味で、何もせずに拾った小銭は価値があるんだろうなぁと、そんなことを思いました。 最後になりましたが、拾った小銭はちゃんと交番にとどけましょう。犯罪になります。(身も蓋もない)体操のお兄さんだって人間なんだよ、大変なんだようらみちお兄さん 久世岳六文銭子供がいるのでN◯Kの「お母さん◯いっしょ」をよく見ます。 いつ見ても元気なお兄さん、お姉さんに子供と一緒に癒されながらも、一方で 「彼らも人間だし、そんないつも元気なわけないし、ムカつくことだってあるだろうなぁ。特にN◯Kのルールに。」 とか変な目線で見てしまってます。 汚くなったもんだ。 本作は、そんな自分の想像をユーモアたっぷりに描いてくれた作品。 まさに子供はみちゃダメ!な内容ですが、 一方で大人には、これが現実だよねとむしろ親近感がわきます。 体操のお兄さんのツラミポイントが社会人のソレでよくわかります。 子供の理不尽な質問や、テンションを上げざるをえない状況に鞭打って上げる様、むかつく同僚・・・社会人にも色々あります。 歌のおにいさん、歌のおねえさんもいるのですが、 うらみちお兄さんと同じく等しく闇があってキャラがたって面白いのですが、一方で みんな、なんでこの仕事やってんだろ? と思わずにいられないです。 みんな、ロボットじゃない、人間なんです。と痛感せざるをえない作品です。 いい感じに90〜00年代を振り返れるどーでもいいけど 秋月りすかしこ1992年〜2001年まで朝日新聞で週一連載されてた4コマ漫画です。新聞連載なのでOL進化論よりも真面目な時事ネタが多目なんですが、連載が始まったのがバブル崩壊直後でそこから日本はずーーーっと不景気なんだなってのをしみじみ感じました。秋月りす先生が後書きで「ここ10年で一番の変化は不景気に慣れてしまったことかもしれない」とおっしゃっていてまさにそうだな…と思いました。最初の頃「セグウェイ」がアメリカで話題の謎の発明品「ジンジャー」と噂されていたとか、今となっては逆に新鮮な話もたくさんあって面白かったです。 明日からできる最高のやりかた彼女のやりかた 田所コウ野愛これはいいライフハック。 他人に迷惑もかけず、お金も時間もかからず(エロ本作る人は別かも)、ほんの少しの勇気があれば誰にでもできる彼女たちのやりかた。 やってることは結構刺激的というかちょっとセクシーだったりするけど、全くエロくはない。やんちゃで馬鹿馬鹿しくて、なんだか微笑ましい。 騒音の最中に下品なワード言うやつはすぐにでもできそう。なんならやったことある。 変わり映えしない日常も自分のやりかた次第で楽しめるんだ!とワクワクする。 他人を笑わせるためじゃなく自分を笑わせる彼女たちのやりかた、やれる範囲で実践したくなった。言い回しが独特だけど、それが好きエースをねらえ! 山本鈴美香よーこ主人公と宗方仁の関係がすごく好き。藤堂さんはじめ、主人公の周りは良い人が多すぎる。人によっては良くなかった点として挙げるかもしれないが、私は彼らの精神性に感動した。だからこそもう少し周りの物語も読みたかった。 細かいところを見れば突っ込みどころは多々あって好みは分かれると思われる。だが、それ以上に不思議な魅力を感じさせてくれる作品。また読み直したい。命の危機でもお金をくれなきゃ助けてくれませんお金ためます! 忠津陽子よーこ忠津陽子さんは70年代に活躍した女性漫画家。美人はいかが?はドラマ化された。お金ためます!はkindle unlimitedで読むことができる。 ケチな主人公とお金持ちと結婚するために自分磨きをする男とのラブコメ漫画。 ケチではあるが、コツコツ努力して稼ぐべきだと考えており、自分で稼ごうとせずお金持ちになろうとする男と対立しながらも主人公は果たして1万ドルを貯めることはできるだろうか。 実際には関わりたくないとは思うものの見る分には楽しいとは思える作品。自分磨きをして金持ちと結婚するのも一つの稼ぎ方とも思うが、そこは人それぞれ。 テンポの良い展開なのがいい。 同人と百合の結びつきは自然であり必然であった同人女百合アンソロジー 一迅社アンソロジーさいろく百合思考の人たちの事を指す名詞って何かあるんでしょうか、普通に「百合好き」でいいのかな… 本作は一迅社の代表的百合専門誌、「コミック百合姫」作家陣によるアンソロ。 「マッチングアプリ百合アンソロジー」も素敵でしたがこちらもどうしてなかなか。 ただし同人あるあるがありまくりなので「コミケって美味しいの」系の人には少し解りづらいやもしれません。 惜しむらくは、どうしても最初の3本ぐらいが強すぎて後半との実力差を感じがち(失礼に聞こえたらすみません)なのが一迅社のアンソロ…という… あ、でも好みの問題なので個人の感想です! 私はミノちゃんが好き。タイムスリップものは面白い天は赤い河のほとり 篠原千絵よーこよく分からない謎の力で古代ヒッタイトに連れられてそこで生きる女の話。主人公は中学生だが、それは読んでいるうちに忘れてしまうくらいの頼もしさを感じた。よくある現代の知識を使って無双みたいな要素はなく、現代人で良かったねと思う場面が二つあるくらいである。 私は序盤から常に頭の片隅で帰りを待っている日本の家族について考えていた。どんな思いだったのだろうかと。そこら辺は本編では一切語られないので読み終わった後はしばらく悲しい気持ちで過ごした。<<6465666768>>
※ネタバレを含むクチコミです。