サチ録~サチの黙示録~

人類滅亡が懸かったクソガキ×天使と悪魔の疑似ファミリーコメディ!

サチ録~サチの黙示録~ 茶んた
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

ちょっと好きすぎる…!! クソガキに振り回される天使と悪魔のコメディだけど、人情が染みる…! 悪魔と天使が人類を滅亡させるかどうか討論するも、話し合いでは進展しないため、一人の人間を一定期間観察してその結果で審査するという。 そこで選ばれたのがイタズラを繰り返すクソガキ(少女)・上野サチで…。 https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361458130011 可愛くて優しくて笑えて大好きです! 人類滅亡派・悪魔代表のボロスと、人類存続派・天使代表のラン。 二人がサチの行動を監視し、悪魔は悪行に減点を、天使は善行に加点。審査期間の終了時に持ち点がプラスで人類存続、マイナスで滅亡。 超越しているはずの存在である悪魔と天使の気安い人間臭さ・俗っぽさ も、サチのクソガキさも可愛くってクセになる。 悪魔が品行方正で、天使が欲深くて怠惰っていう分かりやすく逆でたまらないです。 サチも逆張り気質のあまのじゃくなので扱いが簡単に言うこと聞かせられないんですよね。それがいい! 第1話で分かるけど、笑えるだけじゃなくてじんとくるのも振り幅デカくてポイント高すぎてヤバイ。 サチに対する周囲の目線が、悪にも善にもなり得る未来ある子どもに対する優しい接し方もいいなぁってなります。 子どものコメディであり、悪魔や天使と一時的な疑似家族になるファミリーもののようであり、人類存亡の危機が一人の肩にかかっているという世界系でもあるという複合的な面白さ! クスッと笑える細かいフックも多くてすごい。 施設の人が防犯訓練で学んださすまた術で~と言いながら殺そうとしてきたり、庶民派ハリウッド俳優がまじで仕事選んでなかったり、先生が常に鼻血出てたり、他にもいろいろふんだんに盛り込まれてる。 番外編の短い話もショートで笑えて最高! 実は1ページ目で、神様が「例年通り人間神判で決める」と言ってるんですね。 「例年通り」って、これ毎年やってるってことなのか、いつもどおりって意味なのか。 毎年の場合、人類が滅んでないってことは…?と考えてもいいのかなっていう。悪魔が情に厚くていい人だし。 どう転んだとしても、人類(クソガキ)も捨てたもんじゃないなって結果になれば幸せだなぁ。 茶んた先生の読切もむちゃくちゃ面白いのでぜひ読んでみてください! 読切『小学生歯みがき習慣ポスターコンクール』 https://shonenjumpplus.com/episode/4855956445035434364

彼女のそれにやられてる

健康的な、あまりに健康的な #1巻応援

彼女のそれにやられてる 大海たび
兎来栄寿
兎来栄寿

とても健康的な作品です。 表紙が何よりも雄弁にこの作品の魅力を語っていますね。 実に健康的な、陸上女子の隆々たる腹筋。 日々の弛まぬ厳しいトレーニングを経て、少しずつ形作られていった山脈。 その美しさの輝きたるや、ピレネーやマッターホルンもかくやというものでしょう。 文芸部にちょくちょくサボりにくるようになった健康的極まりない陸上部エースの先輩シホに、標準的な男子高校生である田宮が悩まされ続ける健康的ラブコメです。 健康的な10代男子が、こんな姿を見せつけられて無反応でいられるわけはありません。元々、そんな趣味嗜好がなかったとしても新たな扉を破城槌で大開放されてしまうのは無理なきことです。 シホも、こんな健康的な姿を晒し続けていながらも気質的には初心であり恥じらいもあるというのもまた健康増進ポイントです。田宮の友人である園谷や、シホの妹、田宮の姉など脇役も噛むほど味がしそうなので今後の活躍に期待が持たれます。 健康的なものに惹かれる方、表紙に言葉でなく心で理解をしてしまった方、この健康への扉を開いてみましょう。