鎌倉の寺

鎌倉の寺

太田一家の大黒柱、熊さんこと熊五郎は気が小さくておっちょこちょい。勝気でしっかり者の虎世には頭が上がらない。ある日、夫婦げんかがもとで熊さんは”駆けこみ寺に行く”と言い残し家出をしてしまう。父を心配して鎌倉を訪れるふたりの子どもたち。三人の後を追うように虎世もやってきた。東慶寺、建長寺、円覚寺等と訪ね歩き寺の歴史や物語に触れる。初夏の鎌倉を舞台に、太田一家の寺めぐり珍道中がはじまる。

少年の名は

少年の名は

舞台はイギリス。とある寄宿学校。ここの卒業生であるキース。やりたいことを見失い、とうとう母校に戻ってきたのだ。そこで出会うのは後輩にあたる少年たち。この出会いはキースと少年たちにどのような変化をもたらすのか――。※作品の表現や演出を考慮して、電子版は一部のページを改変しております。※

道元の生涯

道元の生涯

建暦2年(1212)春。13歳の道元はある夜、天台僧である叔父・良観法眼を訪ね、出家を願う。それは亡き母の願いでもあった。しかし、比叡山での修行に疑問を感じた道元は、二年で下山、「禅」に真の仏道を見出していく――。真の師を探し求め、入宋した道元は運命の人・如浄禅師との出会いによって大悟の瞬間を迎えるのであった――。『正法眼蔵』を著し、「ひたすら坐禅すること(只管打坐)」を貫いた日本曹洞宗の祖・道元の生涯をたどる。

試し読み
蛭子能収のお隣さん

蛭子能収のお隣さん

「お隣りさん」というのは、性格が良い金持のおじさんと性格が悪い貧乏のおじさんがいて、貧乏のおじさんが毎回、違った方法で金持のおじさんを殺す、これを軸に展開していけば、面白いかなーと考えたんです。でも、そう毎回毎回違ったアイデアの殺し方なんて浮かんで来ないし、毎回同じ顔のおじさんを描くのも飽きてくるしで段々と、〆切日が近づいてくると、ああーまたか、またこれを描かなければならないのか、とつくづく困り果ててくるようになったんです。(著者)

最澄の生涯

最澄の生涯

比叡山延暦寺は、後に各宗派の祖師を輩出したいわば当時の総合大学であった。その比叡山延暦寺を創建し、わが国に天台宗を樹立したのが伝教大師最澄である。真理を追い求めて山に入り、唐に渡り、また論争を重ね、活動し続けた最澄。旧来の仏教を越え、大乗仏教をこの国に定着させた最澄の生涯をドラマチックに展開。

D・F・O/デス・ファンタジー・オペラ

D・F・O/デス・ファンタジー・オペラ

その城では、夜毎、豪華絢爛な宴が開かれる。参加者は、ヴァンパイア、ユニコーンなどの異形の貴族たち。 城に迷い込んだ美しき人間の兄妹は、宴の「ゲーム」への参加を余儀なくされる……。敗者を待つ運命は、生贄としての死か、奴隷となる屈辱――。「奴隷区」の岡田伸一が描く、美しく残酷な極上ファンタジー、ついに漫画化!

流星のストライカー

流星のストライカー

日本ユース代表コーチ・伊吹(いぶき)に、ストライカーとして認められた不良少年・織田流星(おだ・りゅうせい)の活躍を描いた熱血サッカーコミック。暴行、傷害、窃盗などで青少年更正施設に入所していた少年・織田流星は、日本ユース代表コーチ・伊吹により日本ユース対ペルーユースの親善試合に出場させられる。そして2得点するように命じられた流星だったが……!?

TRASH

TRASH

「ワイは東京行ってロックスターになる!」ロックスターを夢見て青森から上京した清志(きよし)。ビンボーでバンドメンバーもいない(!)けど、ゆるぎない夢と溢れるパッションは人一倍!!シモキタで出会った夢を諦めた仲間たちも彼の情熱に次第に巻き込まれてゆき――!?個性的な若者たちのるつぼ・下北沢(シモキタ)を舞台に繰り広げる夢追いグラフィティ★

一休と禅

一休と禅

とんちの一休さんと親しまれている一休宗純。幼少のころから詩偈を学びその才能を開花するのであった。しかし、飢饉や悪疫の流行など深刻な社会問題を抱え、荒廃する禅林に反骨の精神を貫いて、純粋な禅の心を追い求める一休。偽善を憎み、自由奔放に生き、晩年にいたっても青年の熱情を失わないその姿は、まさに風狂そのものだった。ほんとうの一休宗純の姿をそして一休禅の本質をここに示す。