あらすじ

生まれてはじめての試合「九州女子選手権」に出場したとんぼ。島にいたときと変わらない自由奔放なゴルフを展開し、初日を終わってみれば、トータル「67」の5アンダーで単独トップに立っていた。これまで一度もその名を聞いたことのない伏兵の登場に、会場は驚きに満ち溢れる。そして迎えた2日目、同じく初日好成績で上位にいる盟友・安谷屋円(つぶら)、音羽ひのきとともに同組になったのは、謎の黒づくめハーフ美女・栗須エマだった。彼女も“伝説”の実力者で、壮絶な過去を抱えながら復活優勝を狙っていた。互いの意地がぶつかるラウンドは、1番ホールから白熱の展開に!
オーイ! とんぼ 第1巻

とある“事件”からプロゴルファーの資格を剥奪され、世間から逃げるように鹿児島県「トカラ列島」に移り住んだ五十嵐。“日本最後の秘境”とも言われる島で出会ったのは、天真爛漫な女の子、とんぼだった。ところが、“秘境”であるはずの島に手作りのゴルフコースがあり、そこで日頃遊んでいるとんぼは、3番アイアン1本であらゆるショットを繰り出すという天才的なプレーを見せた! 五十嵐はその才能に驚愕するが、同時にとんぼが3番アイアンしか使わないことにも疑問を持つ。そこには、とんぼの心の奥深くに秘められた辛く悲しい過去が……。「週刊ゴルフダイジェスト」連載コミックの単行本化第1弾。

オーイ! とんぼ 第2巻

“日本最後の秘境”と言われるトカラ列島で暮らし始めた五十嵐は、毎日が戸惑いの連続。生活もさることながら、類まれなとんぼのゴルフの才能にも驚きっぱなしとなる。そんな中、父親が遺してくれた3番アイアン以外のクラブを使うことを強く拒んでいたとんぼが、五十嵐の勧めでウェッジを初めて使うことに。みるみるうちに上達し、次第に自由自在にウェッジを操るようになるとんぼだが、五十嵐はとんぼのゴルフにどこか違和感を感じるようになる。五十嵐の違和感の正体とは何なのか? 「週刊ゴルフダイジェスト」連載コミックの単行本化第2弾。

オーイ! とんぼ 第3巻

職を求めて辺境の地・トカラに移り住んだ元プロゴルファー五十嵐が出会った、類まれなゴルフの才能を持った少女、とんぼ。その才能を世に知らしめたい、とんぼに奥深いゴルフの世界を教えたい、と願う五十嵐は、とんぼを島から連れ出すことを策略するが、島の外の世界にトラウマを持つとんぼは頑なに拒否する。そこで五十嵐は、ある突拍子もない行動をとり、それがさらにとんぼに新たな出会いをもたらすのだった……。果たして五十嵐がとった行動とは? とんぼは島から出るのだろうか? 「週刊ゴルフダイジェスト」人気連載コミックの単行本化第3弾。

オーイ! とんぼ 第4巻

トカラ島の外の世界を恐れ、島を出ることを頑なに拒否するとんぼに刺激を与えるため、五十嵐は看護師・洋子の姪で九州ジュニア優勝の腕前を持つ「つぶら」を島に招く。 初対面ながら意気投合した2人は、さっそく島のゴルフ場を回ることに。そのコースの過酷さに加え、自由奔放なとんぼのゴルフに驚くつぶらだったが、とんぼとは正反対に再現性の高いスウィングで正確にボールを運んでいく。それぞれ相手のプレーに刺激を受けつつも、次第にライバル心が芽生える二人。果たして“対決”の行方は?「週刊ゴルフダイジェスト」人気連載コミックの単行本化第4弾。

オーイ! とんぼ 第5巻

つぶらから贈られた5番ウッドによって、様々な新しいゴルフの“技”を学んでいくとんぼ。そんな中、五十嵐は偶然に島のゴルフコースの「設計図」を発見する。さらにその設計図には、これまでプレーしてきたコースの新たなラウンド法が隠されていた。さらに難度が増すそれらの設計は実に見事で、五十嵐は驚愕。別の島に移り住んでしまったという設計者「クタさん」に会いに行こうととんぼを誘う。クタさんとはどんな人物なのか。そして、クタさんに会うことがとんぼにとって大きな成長になると確信する五十嵐の思惑は果たして……。「週刊ゴルフダイジェスト」人気連載コミックの単行本化第5弾。

オーイ! とんぼ 第6巻

とんぼが住む火乃島のコースを設計した「クタさん」なる人物に会うため、同じトカラ列島の悪礫島を訪れたとんぼと五十嵐。世俗を離れ、ひとり山奥で暮らすクタさんは、意外にも人当たりの良いしゃべり好きの爺さんだった。2人はさっそく、クタさんが悪礫島に造ったたった1ホールのコースを回らせてもらうことに。しかしそこは、景観の美しさとは裏腹に、攻略が難しいモンスターホールだった! どのように攻めようか考えあぐねる五十嵐に対して、とんぼは、クタさんも驚く天性の技術を次々と繰り出し、果敢にアタックしていく。そんなとんぼにクタさんは、これからの“進路”について、奥深いアドバイスを贈るのだった……。「週刊ゴルフダイジェスト」人気連載コミックの単行本化第6弾。

オーイ! とんぼ 第7巻

悪礫島から戻ったとんぼは、クタさんが造ったモンスターコースでのプレー、そしてクタさん本人との語らいの中から「いろんな世界を見てみたい」という思いが芽生える。これからの人生について悩み、ついに中学を卒業したら島を出る決心をするのだった。その想いを知った島の住民たちは一様に驚き、周囲に“影響”も及ぼすが、「とんぼは『島の子供』」との意識から、とんぼの成長を願って温かく送り出すことに。五十嵐も本土での生活基盤を整えるべく奔走。ついに旅立ちの日がやってくる……。物語の序盤『トカラ編』を締めくくる感動の展開!「週刊ゴルフダイジェスト」人気連載コミックの単行本化第7弾。

オーイ! とんぼ 第8巻

長年育ったトカラの島を出て、熊本にやって来たとんぼ。見るものほとんど全てが“未知との遭遇”で大いに戸惑う。連れてこられたのは、五十嵐が土下座までして身元引き受けを頼んだゴルフ練習場だった。その社長とインストラクターの息子はジュニア育成にも尽力していることから、五十嵐の頼みを聞き入れてとんぼを住まわせることに。その際社長は、「ドライバーを打ってみてくれ」と要求。練習場での練習どころかドライバーを打つのさえ初めてで四苦八苦するとんぼに、一抹の不安を覚える。しかし次の日、その不安は驚きに変わることに……。「週刊ゴルフダイジェスト」人気連載コミックの単行本化。物語が新たな展開を見せる『熊本編』のスタート。

オーイ! とんぼ 第9巻

「週刊ゴルフダイジェスト」人気連載コミック、『熊本編』の第2弾だ。熊本での生活をスタートさせたとんぼは、練習場のジュニア生と共に、コースでラウンドすることに。生涯初、通常のゴルフ場でのラウンドであったが、故郷のトカラ列島で培った自由奔放なショットを次々と繰り出し、コースを攻略していく。とんぼに対抗意識を持って共にラウンドしていたジュニアの実力者・ひのきとの“対決”も激しいものとなり、スーパーショットの応酬に。とんぼの潜在能力の高さに驚愕したコーチのハジメは、とんぼを九州女子選手権へ挑戦させることを決意。しかし、そこには大きな関門が。新しい高校生活も含めて、とんぼの日常が目まぐるしく変化していく……。

オーイ! とんぼ 第10巻

日々のラウンド練習と周囲の協力が実って、無事、九州女子選手権への出場権を手に入れたとんぼ。クラブも5本から7本に増え、いよいよ準備が整った。そして迎えた大会初日。久々に会った“親友”の安谷屋つぶらは、再会を喜びつつも、とんぼの実力に驚異を覚え、気を引き締める。参加選手がとんぼたちと同世代が多くを占めるなか、とんぼと同組になったのは「島さん」という謎のおばちゃん。小学生の息子を持つこの主婦ゴルファーが、近年競技に出場し続けているのだという。その理由とはなんなのか?もしかして相当の実力者? さらに気になるとんぼのスコアは? 緊張の第1打、ついにティオフ!

オーイ! とんぼ 第11巻

生まれてはじめての試合「九州女子選手権」に出場したとんぼ。島にいたときと変わらない自由奔放なゴルフを展開し、初日を終わってみれば、トータル「67」の5アンダーで単独トップに立っていた。これまで一度もその名を聞いたことのない伏兵の登場に、会場は驚きに満ち溢れる。そして迎えた2日目、同じく初日好成績で上位にいる盟友・安谷屋円(つぶら)、音羽ひのきとともに同組になったのは、謎の黒づくめハーフ美女・栗須エマだった。彼女も“伝説”の実力者で、壮絶な過去を抱えながら復活優勝を狙っていた。互いの意地がぶつかるラウンドは、1番ホールから白熱の展開に!

オーイ! とんぼ 第12巻

「九州女子選手権」で初日トップに立ったとんぼは2日目、世界ジュニア覇者の栗須エマ、日本ジュニア覇者で“盟友”の安谷屋つぶら、そして九州ジュニア覇者の音羽ひのき、錚々たるメンバーでの同組対決となり、互いの意地がぶつかり合う白熱の展開に。すると序盤のホールでひのきに“事件”が起きる。父親から常に「1番」になること強いられているひのきは、心の中の“悪魔”に魅入られてミスを犯してしまうのだった。そのことが最終日、優勝争いまでもつれた4人の戦いに大きく陰を落とすことに……。次第に強まる風の影響でプレーが困難を極める中、どんぼはいかに戦い抜くのか!?

オーイ! とんぼ 第13巻

「九州女子選手権」最終日は、残りホールが少なくなる中、首位に立っている音羽ひのきを、とんぼ、安谷屋つぶら、栗須エマの3人が追う展開が続く。しかしとんぼ以外の3人は同じ組でラウンドするだけに互いをけん制しあって徐々にスコアを落としていき、一方のとんぼは、相変わらず奔放なプレーを続けて次々とスコアを伸ばし、3人に肉薄していく。すると、その状況を意識したとんぼに、「島の皆のためにも優勝したい」という気持ちが芽生え、本人も予期せぬプレッシャーがかかってきてしまう。ついには4人それぞれが心を乱し、ミスを犯してピンチが訪れるのだった……。

オーイ! とんぼ 第14巻

音羽ひのき、安谷屋つぶら、栗須エマの3人が最終組で激しい首位争いを展開してきた「九州女子選手権」最終日。台風並みの強風と互いを意識する中で3人が軒並みスコアを崩し、ついに後半14番でエマが逆転で単独首位に立つ。そんな中、ひとつ前の組でのびのびとプレーしスコアの伸ばしたとんぼも3人の争いに割って入ることに。左足のケガが痛んでスウィングさえままならず抜け出せないエマに対して、どうしても勝ちたいひのきとつぶらが執念のプレーで食らいつき、とんぼもさらに「勝ちたい」という強い意識を前面に押し出す。すると、最終盤までもつれた優勝争いは、意外な結末を迎えるのだった……。

オーイ! とんぼ 第15巻

最後の最後まで音羽ひのき、安谷屋つぶら、栗須エマ、そしてとんぼの4人の激闘となった九州女子選手権は、誰もが予期せぬ驚愕の結果に終わった。そんな余韻が冷めやらぬ中、五十嵐は、とんぼと“盟友”となったひのきを誘い、トカラに向かう。そこでひのきは、とんぼの自由奔放なゴルフを育んだ驚きのルーツを目の当たりにすることに。自然と戦いながらも楽しんでプレーするゴルフ、島の人々の温かさにも触れ、ひのきがこれまで抱えてきた心の中の“闇”は、少しずつ晴れていくのだった。一方、島の人々は久々に会ったとんぼの成長に目をみはり、褒め称えるが、なぜかゴンじいだけは寂しそうで……。

オーイ! とんぼ 第16巻

ひのきと過ごしたトカラの思い出を胸に熊本に戻ったとんぼを待っていたのは、たった7本のクラブで九州女子選手権を制したとんぼに対するマスコミからの取材の嵐だった。しかも、上から目線で物を言うことでプロにも疎まれているゴルフ専門誌の記者・添嶋から、ふだんは意識していなかったスウィングの細かい部分を詰問され、改めて自分は“変わったスウィングをしている”のだと意識させられる。そんな中、世話になっている練習場の娘でプロの有働二子女が出場する試合の観戦にでかけたところ、驚きの展開が……。本編のほか、特別企画として「とんぼ」を愛読する女子プロ・成田美寿々のインタビューも掲載しています。

オーイ! とんぼ 第17巻

九州女子選手権に優勝後、殺到したゴルフ記者から自分のスウィングについて説明を求められたことで、スウィングの形を気にするようになってしまったとんぼ。今まで意識してこなかったことを意識することで、次第に頭がこんがらかり、釣りで言う“おまつり”状態に陥る。プレーもままならず、スコアが出なくなった。そんななか、とんぼにクラブのモニターを依頼するメーカーが現れ、最新のフルセットが提供される。これまでとは全く異なる“現代の”クラブは、飛びや易しさが段違い。しかし、とんぼの戸惑いはさらに増してしまう。この“スランプ状態”から抜け出せるのだろうか……。

オーイ! とんぼ 第18巻

九州女子選手権優勝後、スランプに陥ったとんぼだったが、トカラから熊本に戻った五十嵐の指導で“自分のゴルフ”を取り戻す。そして新たなクラブも手に入れ、とんぼと五十嵐はいよいよ日本女子アマの舞台・奈良に乗り込む。会場には全国から強豪たちが集結、九州女子で覇を競った盟友・安谷屋つぶらとも再会を果たす。しかし選手たちは皆ライバル。九州を制したとんぼも当然、多くの選手からライバルとして注目されることになった。そんなライバルの中には、宿泊先となった寺の身内である「鳴寂」も含まれていた。果たして日本一を争う戦いはどんな展開に!?

オーイ! とんぼ 第19巻

いよいよ幕を開けた、アマチュアNo.1を決める大会「日本女子アマ」。初日、同組になったのは、とんぼが宿泊している寺の小僧・鳴寂だった。ゴルフの師でもある和尚の光琳から「強く叩く」ことを教え込まれた鳴寂は、生来の気の強さも相まって極端なパワーゴルフを展開、ラッキーも味方につけて、コースをねじ伏せるかのようなプレーを見せる。とんぼは、そんな鳴寂に圧倒されて本来の奔放なプレーができず、ずるずるとスコアを落としていくのだった。しかしラウンド後半、ふとしたきっかけから徐々に自分のゴルフを取り戻していく。

オーイ! とんぼ 第20巻

「日本女子アマ」に参戦するとんぼは、同組の鳴寂の攻撃的パワーゴルフ、そしてライバルたちの活躍にも押されたことで流れが悪くなり、盟友・つぶらと競うどころか、カットラインも気になるような順位で初日を終えた。しかしその後、五十嵐や鳴寂との練習で新たな“コツ”をつかみつつ、鳴寂との語らいで互いに打ち解け合う。2日目には敏腕ハウスキャディの的確なアドバイスもあって徐々に本来の力を発揮、鳴寂と共に順位を上げるのだった。そうして迎えた3日目、今度は新たなライバルがとんぼの前に立ちはだかり……。

オーイ! とんぼ 第21巻

3日目を迎えた日本女子アマ。この日とんぼと同組になったのは、幼い容姿ながら20歳という「コガモ」だった。彼女はキャディにつく父の教えによって、恐ろしくプレーが早く、しかも安定したショットを重ねていく。とんぼや同組の野呂は、次第にコガモのペースに飲み込まれていき、調子を崩してしまう。しかし、2人は次第にそのペースに慣れ、自分のプレーをアレンジすることで、好ゲームを展開。一方、鳴寂や他のライバルたちもそれぞれその実力を発揮、2日目までとは違う展開で順位の変動が起こっていくことに……。

オーイ! とんぼ 第22巻

ついに最終日を迎えた日本女子アマ、とんぼは単独3位、ライバルのつぶらに1打差に迫る位置でスタートすることに。朝の練習場からピリピリとした雰囲気が漂っている会場では、上位にいる誰もが優勝を目指して気合十分。とんぼにも徐々に勝利への意識が芽生える。そんな中、つぶらに負けず強敵となるのが、初日から首位を独走するキキ(築山嬉々)だ。アマチュアタイトルを総なめにし、「鬼」の異名をとるキキだが、日本女子アマだけは未冠。果たしてどんなプレーヤーなのか。緊張感たっぷりの3人の最終ラウンドが始まった!

オーイ! とんぼ 第23巻

日本女子アマ最終日、鬼の異名を取るキキが2位に5打差をつける首位でスタートし、独走するかと思いきや、不運も重なりスコアが伸ばせない。一方、追うとんぼとつぶらは着実にスコアを伸ばし、じわじわとキキに迫っていく。するとそれぞれの「勝ちたい」心が1打1打に影響して展開は緊迫。とんぼも普段の奔放なプレーができなくなってくる。さらに前の組の鳴寂、エマ、小鴨も虎視眈々とトップをうかがい、女子アマNo.1を決める大会は、ひとつのミスで優勝争いからふるい落とされる「サバイバルレース」の様相を呈してきた……。

オーイ! とんぼ 第24巻

いよいよ日本女子アマも8ホールを残すのみ。つぶら、とんぼ、キキがデッドヒートを展開するなか、それぞれが引き離されまいと、1打1打、重圧と闘いながらのプレーとなる。2人との駆け引きで勝負しようとするつぶら、ここに来てもなお周囲驚愕のプレーを繰り出すとんぼに、キキの“鬼の心”は大きく揺さぶられて……。すると、こうしてなかなかスコアを伸ばせずにいる3人に、鳴寂、エマ、小鴨がまた追いついてくるのだった。さあ、最後に誰が抜け出す!?

オーイ! とんぼ 第25巻

さまざまな波乱を呼び、激闘を展開してきた日本女子オープンもいよいよ大詰め。あと2ホールとなってまでもトップに並ぶとんぼ、つぶら、キキの3人に、前組の鳴寂、小鴨、エマも優勝の可能性を残すという究極の状況だ。6人それぞれが、心の駆け引きをしながらも、自分のできる最善の1打を繰り出していく。それぞれの個性と技術のぶつかり合いは、ついに最終グリーンまで繰り広げられた。果たして栄光の優勝カップは誰の手に!? そして、ライバルとの戦いを通してとんぼが得たものとは?

オーイ! とんぼ 第26巻

日本女子アマを終え、熊本に帰ってきたとんぼは、本格的にトカラから熊本に移り住んでとんぼを指導し始めた五十嵐から新たな課題を与えられ、再起を期す音羽ひのきとともに、さらなるレベルアップのため、練習に取り組む。そんな中、通学途中に同級生の青年・一馬と出会う。「料理人になって料理で世界を見たい」という将来の夢に真っすぐ向かってゆく彼の姿に触れたとんぼは、これまではおぼろげだった自らの将来について深く考え始める。そしてまた新たな戦いの場へ向かうのだった……。

オーイ! とんぼ 第27巻

九州ジュニアで圧勝し、日本ジュニア出場のため名門・霞ヶ関CCへやってきたとんぼ。その会場でもとんぼのプレーには誰もが驚愕。とりわけ霞ヶ関のメンバーたち驚きは強く、現代の若いゴルファーとは思えぬプレーぶりが「往年の名手のようなプレーだ」と称賛される。これまで数々の試合をともに戦って来たつぶらやひのきらライバルたちも改めて刺激を受け、新たな闘志を燃やす。そして試合後、とんぼは久々にトカラに戻る。育ての親のゴンじいは、島を出てからのとんぼの成長ぶりに目を細めながらも、とんぼの「将来」について想いを語るのだった……。

オーイ! とんぼ 第28巻

日本タイトルを争う試合での活躍が評価され、とんぼは晴れて日本代表チームに招聘される。もちろんつぶらも一緒だ。体力測定に始まり、筋力トレーニングや練習、マネジメントやコース学、メンタルなど様々なことを学んだメンバーたち。それぞれに力を蓄えていく。そしていよいよ、その成果が試される「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」を迎える。世界各国から集まった、一癖も二癖もある強豪たちに対して、チームメンバーに選抜されたとんぼ・つぶら・そして秋田出身の八木小梅は、どのように戦っていくのか?

オーイ! とんぼ 第29巻

とんぼ、つぶら、そして八木小梅が日本代表チームとして戦う「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」。いよいよ3人分かれて各国選手とラウンドがスタートした。国によって、さらに個人によってプレースタイルが異なる中、3人とも刺激を受けながらプレーが進んでいく。特に小梅の堅実で確実性を求めるプレーには、同組の選手も一目置くことに。さらに、ラウンドを終えても寸暇を惜しんで練習する小梅にとんぼとつぶらは脱帽するが、徹底して自分を追い込む彼女には、彼女なりの大きな「理由」があった……。

オーイ! とんぼ 第30巻

日本代表として国別対抗戦「トヨタジュニア」に出場したとんぼだったが、初日・2日目と思うようにスコアを伸ばすことができず、チームのスコアに貢献できない「おみそ」になってしまう。3日目に同組になったのはタイのプリン。コーチをして「心の天才」と言わしめるプリンは果たしてどんなプレーヤーなのか。他の組で戦うつぶらや小梅はそれぞれの戦い方を貫く中、とんぼはプリンから技術やプレースタイル、心までも学んでいこうとする。果たしてとんぼは、「おみそ」の汚名を返上することができるのか……。