「あなたの心の傷、治します」 心の傷を治癒する能力を持つ狐巫女の結月は幼いころに生き別れた兄を捜していた。 千里眼を持つ天孤の予言どおり、兄との再会を果たすのだが、兄にかけられた呪いをその身に取り込み、瀕死の状態となってしまう。 引き止める京次の想いを断ち切って、兄と共に消え去る結月。 ずっと願い続けた兄との再会は果たしたけれど、それまで築き上げてきたもの全てを捨ててしまった・・・ 「本当にそれでよかったの?」 結月の心は遠い過去へと遡って行くのでした。※こちらは秋咲りお/りおらぼの個人誌作品の電子書籍版となります。【55ページ】