あらすじ

歌詞を依頼された流星はなかなか作れずスランプに陥る。春信と薺に乞われて語ったのは、自身の中学時代の創作小説とそれにまつわる思い出だった――。本格<俳句>青春コメディ☆「言葉」と向き合う第4巻!
ほしとんで01

個性際立つ人が多い芸術学部――その中でも尾崎流星(18)が入ったのは、強烈な生徒ばかりの「俳句ゼミ」で!? 切れ字って? 季語って? 淡々とした性格の流星と濃ゆ~い俳句ゼミメンバー俳句は果たして上達するのか。『ガイコツ書店員 本田さん』の本田が描く、本格<俳句>青春グラフィティ!!

ほしとんで02

はじめての大学生活。はじめてのゼミ。しかも流星たちが所属しているのは、世にも珍しい俳句ゼミ!暑さ迫る初夏、ゼミの前期試験も兼ねた、鎌倉での吟行&句会がついにはじまる!!(吟行…詩歌をつくるために歩いたり名所旧跡に出かけること)表現の世界で自意識がぶつかりあう!!30万部突破の大人気コミックエッセイ「ガイコツ書店員 本田さん」の本田がおくる、本格<俳句>青春グラフィティ!!

ほしとんで03

「私、ひと様の句をパクってしまったのでしょうか」ゼミ前期試験が終わり夏休みも終わったやし芸――。春信は自作への評価に思い悩み、みどりさんは自作がパクリではないかと怯える。そして航太郎は女性と同居!? 本格<俳句>青春コメディ☆目白押しの3巻です!

ほしとんで04

歌詞を依頼された流星はなかなか作れずスランプに陥る。春信と薺に乞われて語ったのは、自身の中学時代の創作小説とそれにまつわる思い出だった――。本格<俳句>青春コメディ☆「言葉」と向き合う第4巻!

ほしとんで05

ゼミ雑誌を作ることになった流星たち。レンカの提案で連句『柘榴手に』の巻を作成することが決まり、卒業生たちに教わりながらの連句作りが今始まる──!本格<俳句>青春コメディ☆「連句」を巻く最終巻!

ほしとんで

セリフや表情でピンボールしている俳句漫画

ほしとんで 本田
名無し

絶妙に面白かった。 「ガイコツ書店員 本田さん」を読んだときから 絵もセリフも面白いなあ、とは思っていた。 「ガイコツ~」では主人公がガイコツキャラだったからか、 基本的な表情は一定で、なのに感情の機微がすごく 伝わってくるのが印象的だったが、 今回は普通の顔のキャラなので、当たり前だが 表情が物凄く豊か。 なので感情というか心境がさらに伝わってくる。 全体的な絵も独特だし、セリフはあいかわらず秀逸。 「だれがそんなうまいこと言えと」 と思ってしまう面白セリフが連発で出てくる。 上手い会話のやり取りを「会話のキャッチボール」とか 言ったりする。 この漫画も会話を主にストーリーが進んでいくような漫画だし、 上手い会話をしているな、とは思ったが けしてキャッチボールはしていないなと思った。 言葉をキャッチボールのように互いに相手の胸元に正確に投げ、 聞くほうは脇をしめてガッチリとキャッチして、とかしていない。 各キャラが皆でピンボールをしている感じだ。 かつてゲームセンターに必ずあった、 パチンコのように鉄球を弾いて派手な音や光を楽しむゲーム。 言葉をピンボールのように結構な固くて重い弾と化して 色んな角度から緩急をつけて互いにあらぬ方向に 弾き飛ばしあいながらストーリーが進んでいく。 その様からはまさにピンボールゲームを眺めているような 楽しさを感じてしまった。 扱っているテーマは、地味の代表のような 「俳句」なんですけれどね。 で、そんなピンボールみたいな感じの、 読んでいて頭がグワングワンしてしまうような 振幅の激しいセリフのやり取りに翻ろうされるのだけれども 読み終えると俳句について「ああなるほど」と なんだか理解出来たような気になってしまう。 ほんとに妙な、凄く面白い漫画だ。