あらすじ飛ぶことが大好きで操縦士となった佐々木友次青年。一度目の出撃で大本営に”戦死”を報告された佐々木は、軍の司令部から理不尽な“死”を要請され、再び特攻攻撃の命令を下される。さらに米軍の空襲爆撃が容赦なく佐々木に襲い掛かる――!! 九度の特攻から生還を果たした佐々木青年の物語、第五巻!
フィリピン戦線で9度の特攻から生還した佐々木友次氏の物語。マカオ撤退あたりまでは雑誌で読んでいて連載がヤンマガからDAYSに移籍した辺りから一度読むのを中断していた。というのも終始、精神論を振りかざしす将校や戦争そのものに怒りしか湧いてこなかったし、無茶苦茶な命令に従わざるを得なかった兵士たちが次々と散ってくのを見続けるには辛すぎるものがあった。が、やはり物語の終わりまで知らなければいけないと覚悟を決めて単行本を揃え、最終巻まで読んでみたが本当に良かった。演出の部分が相当にあるにせよ、最期の光景は涙なしには読めない!