あらすじ

※本作は、「首斬り朝」(全12巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。弟を様(ため)し物にされた恨みで、朝右衛門の屋敷の門前に糞尿をぶちまけた矢場女のお俊。しかし朝右衛門は、お俊の泥酔状態を見て、黙って見逃した。それを見ていた町のチンピラどもが、お俊と同じ様に朝右衛門邸の門前に糞尿を撒くが……。
首斬り朝【合冊版】(1)

※本作は、「首斬り朝」(全12巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。公儀御様(おため)し役という死刑執行人(首斬り人)を務める三代目・山田朝右衛門。山田流試刀術の印可を受けた通称“首斬り朝”の過酷な生き様を原作・小池一夫、作画・小島剛夕の巨匠コンビが鮮やかに描く! 清貧と非情の中に生きる朝右衛門の秘めたる優しさが感動を呼ぶ!!

首斬り朝【合冊版】(2)

※本作は、「首斬り朝」(全12巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。弟を様(ため)し物にされた恨みで、朝右衛門の屋敷の門前に糞尿をぶちまけた矢場女のお俊。しかし朝右衛門は、お俊の泥酔状態を見て、黙って見逃した。それを見ていた町のチンピラどもが、お俊と同じ様に朝右衛門邸の門前に糞尿を撒くが……。

首斬り朝【合冊版】(3)

※本作は、「首斬り朝」(全12巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。斬首の様子を描いた無惨絵が話題になっていた。絵師の河井穣風(かわいじょうふう)は写実に徹したいと、是非とも朝右衛門の首打ち現場を見学したいと申し出る。断り続ける朝右衛門だったが、穣風が“生き様(だめ)しの勘右衛門流”と恐れられた山野勘右衛門の娘だと知り、同じ境遇に育ったことを感じ取る……。

首斬り朝【合冊版】(4)

※本作は、「首斬り朝」(全12巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。上役に呼ばれ分厚い氷の塊を切るよう命じられた朝右衛門。「氷は斬るものにあらじ 砕き割るもの」と平然と刀の峰で厚氷を叩き割った朝右衛門に、上役は「その方にしか打てぬ厚氷のような首がある」と、とある死罪人の首打ちを依頼する。その死罪人とは、江戸市井で強大な権勢を誇る「葛西の肥汲み」の元締めの跡取り息子だった…。

首斬り朝【合冊版】(5)

※本作は、「首斬り朝」(全12巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。妖しげな祈祷や悪霊落しで、幾人もの犠牲者を生んできた老巫女・もん。死刑執行の前日にも脱走騒ぎを起こすなど、死罪となっても、狂人のような振舞いで牢役人達を手こずらせていた。正気を失い罪の意識がない者の首は打てない、打たれるものが心身を喪失しているか否かを確かめずにはいられないと、朝右衛門は「もん」の入っている牢に同衾するが…。

首斬り朝【合冊版】(6)

※本作は、「首斬り朝」(全12巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。首打ち場に引き出された大工の藤兵衛は、刃物を扱う職人として、その技にこだわりや誇りを持つ男だった。そのため、自分の首を斬る人物の技量を死ぬ前に確認したい、と朝右衛門に申し出たが、朝右衛門は断った。不満顔になった藤兵衛は、断られた理由を聞くと表情を変えて…。──名作の完結巻。物語の最後に「首斬り朝」が斬る男は誰か…?