ぼく・中寺逸実(なかでら・いつみ)は、両親と早くに死別してずっと施設で暮らしていた。二年前、某資産家への養子話が決まりかけていたところへ、ぼくを探し当てた祖父・逸樹(いつき)がやって来たんだけれど、正直今更知らない祖父のところへ行く気はなかった。気が変わったのは、珍しい物のようにぼくを見る祖父の目が、やたら癪に障ったからだ――。それ以来、ぼくは祖父と二人暮らし。超人的に無口で無愛想な祖父だけど、ぼくが出くわす事件にいつもアドバイスをくれて……? 祖父とぼくの二人が様々な謎を解決する、日常系ミステリ・コミック!
主人公の小学生男子・逸実と、同居する祖父がコンビを組んでご近所の事件を解決していくミステリーです。登場人物が魅力的で、逸実は基本的に冷静だけど、たまに見せる笑顔が可愛い。祖父は普段は寡黙なのに、事件になると冴えた面が出るという意外性があります。年齢差のある2人が同居や捜査をしながらさまざまな姿を見せてくれるのが読んでいて楽しいです。 事件の内容にはぞっとすることもありますが、笑える場面もあって中和されます。基本的に1話完結なので、読みやすいのも嬉しい。