あらすじ

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。出奔して五年(ごとせ)、草津の湯治場でもの想う可憐。ケイを忘れぬ限り幸せはないのだろうか……。ケイのために自らを犠牲にして堕ちた地獄に何の幸せがあるのだろうか。ケイさま以外に許したことのないこの肌に、これから見知らぬ男の手が這うのだと思った時、乾いていた眼から血の涙がほとばしった……。小池一夫・小島剛夕の黄金タッグが紡ぎ出す、異色の時代劇長編!!
ケイの凄春【合冊版】 1巻

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。春まだ浅き北国街道松代通り須坂に近く、畑の肥料にするための腐ったわらの中で野宿している謎の青年を新太郎少年が見つける。証刑一郎を名乗る青年は身体を洗うため裸になるが、そこで背中の傷を見られ、新太郎から「ひきょうもの」と呼ばれる。うしろきずはひきょうもののしるしだったのだ。用も済み、再び旅に出ようとする刑一郎だが、小夜さんの目前で倒れてしまい…。小池一夫・小島剛夕の黄金タッグが紡ぎ出す、異色の時代劇長編!!

ケイの凄春【合冊版】 2巻

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。ケイは走り続けていた。炎暑のなか、唯一の手がかりの女郎を追うために走り続けていた。ケイの生き様を見届けたいという成木持無はカラスの欲太郎を使って人足から馬を盗みケイを追う。身体の限界を超えたケイに成木持無が追いつくが、馬をと懇願するケイの願いを無視し併走する。ケイが女を追ってどこまで走り続けられるか見きわめたいために来ただけだったのだ。そして…。小池一夫・小島剛夕の黄金タッグが紡ぎ出す、異色の時代劇長編!!

ケイの凄春【合冊版】 3巻

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。冤罪を晴らすため、ケイから役人への身の上話が続いていた。少年時代のケイは本当は泳ぎの達人であったが父の教えに従い、周りには徹底して泳げないふりをしていた。そんなとき、豪雨の濁流の中で父と泳ぎの鍛錬中に、父が推力の効かない川の水が海に注ぐ川口近くに行ったために溺死してしまう。文字通り、天涯孤独になったケイを可憐の父黒木が引き取るが…。小池一夫・小島剛夕の黄金タッグが紡ぎ出す、異色の時代劇長編!!

ケイの凄春【合冊版】 4巻

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。自身がいることによって、ケイの運命が狂いかねない…重き決意のもとに狂女として出奔してしまった可憐! 武士である前に人として生き、可憐を再びこの手で抱きとってやりたい――と、殿に背き藩を捨て、士道を踏み外してまで、愛する一人の女性を追わんとする刑一郎の涙の執念。人としての証を一歩ずつ刻みながら、荊(いばら)の路を切り開いて進むケイの哀しき男道! 小池一夫・小島剛夕の黄金タッグが紡ぎ出す、異色の時代劇長編!!

ケイの凄春【合冊版】 5巻

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。出奔して五年(ごとせ)、草津の湯治場でもの想う可憐。ケイを忘れぬ限り幸せはないのだろうか……。ケイのために自らを犠牲にして堕ちた地獄に何の幸せがあるのだろうか。ケイさま以外に許したことのないこの肌に、これから見知らぬ男の手が這うのだと思った時、乾いていた眼から血の涙がほとばしった……。小池一夫・小島剛夕の黄金タッグが紡ぎ出す、異色の時代劇長編!!

ケイの凄春【合冊版】 6巻

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。吉原遊郭で下足番になったケイは、客や女郎からの嫌がらせやいじめに遭うが堪えて黙々と働いていた。そんなある日、佐野屋次郎兵衛という男が女郎の首をはねるという惨事が起きた。他の女達も皆殺しにする、と喚く彼の前に、ケイが立ちはだかったが…。小池一夫・小島剛夕の黄金タッグが紡ぎ出す、異色の時代劇長編!!

ケイの凄春【合冊版】 7巻

※本作は、「ケイの凄春」(全14巻・双葉社刊)を底本とした合冊版になります。村人の命を救ったため、隅田村に迎え入れられたケイと可憐。しかし、よそ者が馴染む事はできなかった。彼らの件で村人の意見が割れ、いさかいが起きたのだ。ところが夜中に村を出たケイと可憐の前に大勢の人々が集まり…。──二人の『凄春』の旅路に終わりの日は訪れるのか? 感動の完結巻。