あらすじ

杜王町に住む高校生、東方仗助。見かけによらず気弱な性格だが、自慢のリーゼントをけなされると途端に豹変、スタンド能力を発現させる。ジョナサンの身内という彼を訪ねた空条承太郎は、そのスタンドを目にし、仗助にそして杜王町に迫る危機を察知するが…!?
ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(1)

杜王町に住む高校生、東方仗助。見かけによらず気弱な性格だが、自慢のリーゼントをけなされると途端に豹変、スタンド能力を発現させる。ジョナサンの身内という彼を訪ねた空条承太郎は、そのスタンドを目にし、仗助にそして杜王町に迫る危機を察知するが…!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(2)

虹村形兆の「バッド・カンパニー」の攻撃に傷つきながらも、撃破に成功した仗助。スタンド能力をひきだす力を持つ「弓と矢」を破壊しようとするが、何者かに襲われ奪われてしまう。そしてまた、「弓と矢」によりスタンド使いとなった男が、康一の前に現れ…!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(3)

あたしのこと嫌いですか?突然の愛の告白を受け、困る康一に返答を迫る女・山岸由花子。悪意はないもののスタンド使いであり、思い込みの激しい彼女の行動は次第にエスカレート。康一の危機を感じた仗助たちは、嫌われるための作戦を考えるが裏目に出て…!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(4)

ジョセフ到着まであと20分!兄・形兆の仇を討とうとした億泰だが「レッド・ホット・チリ・ペッパー」の策にはまり、返り討ちにあう。逃げたチリ・ペッパーを追い、港での戦いに備える仗助たち。ジョセフを乗せた船が見えた時、勝利を確信した本体が姿を現した!!

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(5)

音石明の放った「弓と矢」により、スタンド能力を持った鼠を狩ることになった仗助。承太郎の落ち着きに反し、姿の見えないおぞましい敵に仗助はビビリ気味。探し進むうち、肉を溶かす能力を持つ鼠に遭遇、なんとか仕留めることに成功するが、実は1匹ではなく…!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(6)

宝くじ当選金の500万円をめぐり、重ちーと戦うハメになった仗助と億泰。圧倒数の「ハーヴェスト」に苦戦するも、頭脳戦で勝利、もともと憎めない性格の重ちーと和解する。そんな重ちーがある日、取り違えたパン屋の紙袋。その中に思わぬ恐怖が潜んでいて…!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(7)

重ち一の残した「ボタン」を手掛かりに殺人鬼・吉良吉影へと近づいた承太郎と康一。だが吉良の放った第二の爆弾「シアーハートアタック」に襲われ、承太郎が負傷する。たった一人、吉良と対峙した康一は、成長した「エコーズACT3」で果敢に立ち向かうが!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(8)

仗助達から逃れ、別人として生活を始めた吉良吉影。そしてその父・吉廣は「矢」を持ち、新たなスタンド使いを増やそうと逃走。そんな中、岸辺露伴の前にしつこく「ジャンケン」をせがむ少年が現れた。スタンド使いの記録はなかったが、ジャンケンに負けた露伴は!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(9)

ある日、トンネルの中に「部屋」を発見した露伴。その奇妙な光景を仗助に訴えるが相手にされず、一人、調べるうち足跡のようなスタンドに襲われ、部屋に引きずり込まれてしまう。心配して戻ってきた仗助は捕われた露伴を助けるため、本体捜しに奔走するが…!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(10)

宇宙人・未起隆が発見した「鉄塔」に住む謎の男。それほど害はなさそうな様子だったが、仗助が鉄塔の中に足を踏み入れた途端、態度が一変。実は鉄塔そのものがスタンドであり、男は閉じ込められていたのだ。一人が入れば一人が出られる鉄塔での攻防が始まった!!

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(11)

殺人鬼の正体を見破られ、早人を始末してしまった川尻浩作こと、吉良吉影。追いつめられ「絶望」する吉良に再び「矢」が突き刺さり、第3の能力が発現。一方、吉良への手がかりを捜す岸辺露伴の許に、背中を見られる事に異常な恐怖を示す設計士が訪れるが…!?

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版(12)

川尻早人の機転により、ついに「吉良吉影」と対峙した仗助と億泰。だが「ストレイ・キャット」を味方につけた吉良の攻撃で、億泰が致命傷を負う。目を醒まさない億泰を抱え、仗助もまたダメージを受ける。果たして最凶の殺人鬼を倒し、杜王町の平和を守れるのか!!

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版

自分が一番好きなジョジョ

ジョジョの奇妙な冒険 第4部 モノクロ版 荒木飛呂彦
ピサ朗
ピサ朗

ジョジョは各部でかなり作風も内容も傾向も変わる作品だけど、自分が一番好きだと言えるのは4部。 舞台は日本の町一つ、ラスボスはただの殺人鬼と、スケールの大きさで言えば歴代でも小さいのだが、その分、身近な恐怖や能力者が生きる世界という物が見えやすく、想像力を刺激される。 出てくるスタンド能力も直接戦闘には役に立たないようなスタンドが多いのだが、見事に幅が広く活用悪用、非常に多彩な使い方を見せてくれる。 この「その世界にいる能力者たちの日常生活」感は選ばれた実力者ばかりの3部や犯罪に利用している5部に挟まれてる分、かなり独特な物があり、リアルタイムで読んでいたというのも有るが、世界の生活感や地に足のついた空気が非常に気持ちよかった。 ただ当然ながら特別な能力者が普通の日常生活を送っているとも限らないと悪用する犯罪者も出てくるのだが、こいつらが実に醜悪で生活感がある分、日常に潜む恐怖とも言える怖さや凄みがあり、能力以上に能力者、つまりは人間が怖いと描かれていて凄い。 そして同時にスタンド使いではないただの人間がキーマンとしても描かれていて、ゾクゾクする。 ジョジョは人間讃歌だと言うが、まさにこの4部こそスタンド能力が有ろうが無かろうが、人間の悪意や醜さ弱さを描きつつ、人間の善意や美しさ強さを描いているのではないかと感じる。 とはいえ先述したように、スタンド能力の多様性も随一であり、バトルに日常に様々な面で活躍するスタンド達も非常に見応えがある。 「弓と矢」や承太郎、ジョセフ等2,3部も読んでいた方が良い場面もあるが、基本は超能力者達の居る町の日々だと分かっていれば十分楽しめる内容で、入門用のジョジョとしてもオススメ。