発刊20周年! ラッピング電車から包丁作りまで、サイバラ狼藉の爪痕! 「週刊SPA! 」誌上で不定期連載の『できるかな』。人気漫画家・西原理恵子の体当たり取材による過激マンガが高い人気を呼んでいます。既刊『できるかな』『できるかなリターンズ』『できるかなV3』『できるかなクアトロ』『できるかなゴ ーゴー! 』は累計83万部のベストセラー。そしてこのたび、前作から実に6年ぶりとなる待望の第6弾『できるかなロワイヤル』がいよいよ完成いたしました。クラウドファンディングで800万円以上を集めてラッピング電車を走らせた『サイバラ電車できるかな』、オリジナル包丁作りに挑んだ『包丁できるかな』などビッグな企画を中心に、手づくり感あふれる『書道できるかな』『砂像できるかな』 など、ここ数年の波瀾万丈のサイバラワールドが一冊に! 有川浩氏、枝元なほみ氏らの寄稿、おかん包丁プレゼントなど、お楽しみ企画も満載の豪華版です!!
ルポしてきたことを、面白おかしく書く(描く)ということは非常に難しいです。私も昔は取材記者をしていましたからわかりますが、まずそうそう良いネタには出くわさない。そこをうまく書くのが至難の業。…なのに、このルポ漫画は、一話あたりたった数ページでどうしてここまで面白く描けるかな。おそらく、もんじゅに行っても、事故で怒られ過ぎた係員が訳のわからないことを呪文のように繰り返したり、大学の人がセシウムを素手でさわらせる、なんてことはないはず。この場の雰囲気でこれをやったらヤバイだとか、この人がとんでもない行動にでるととてつもなくヘン、といったことを違和感なく漫画にしていて、そんな訳ねーだろと思っても勢いでついつい読んでしまう。この著者はやっぱり踏んで来た修羅場の数と持って生まれた感性が我ら凡人とは違いますよ。こんな表現力が昔の私にあったらな。エンターテインメントというのはこういうことなんだな、と今さらながら感心してしまいます。ってギャグ漫画を読んで思うことでもないかな。