あらすじどこまでも一途な恋は、時として人を振り回す。不条理に過ぎていく時の中、何が正しいのかも分からずに、ただひたすら前に進むしかないという残酷。綺麗な過去に捕らわれる者。幼い頃の記憶と残像に惑わされる者。拠り所のない想いに自棄する者。それぞれの想いの渦は、鈍色の不協和音となって小さな箱を埋め尽くしていく――。