あらすじ

「俺と一緒に逃げてくれるんだろ?」裏社会に生きる光雅(みつまさ)は、舎弟が持ち逃げされた金を追っていた。浮かび上がったのは、ゲイバーの常連のフミトという若い男。光雅はフミトを追いつめたものの、不可抗力で体の関係を持ってしまい――。愛憎と肉欲にまみれた物語。
逃亡者は愛をうたう(1)

「俺と一緒に逃げてくれるんだろ?」裏社会に生きる光雅(みつまさ)は、舎弟が持ち逃げされた金を追っていた。浮かび上がったのは、ゲイバーの常連のフミトという若い男。光雅はフミトを追いつめたものの、不可抗力で体の関係を持ってしまい――。愛憎と肉欲にまみれた物語。

逃亡者は愛をうたう(2)

身の危険を感じたフミトは、光雅(みつまさ)に薬を盛り、ハメ撮り画像を彼の仲間に送り付けた。窮地に陥った光雅は、ある決断をするが――。

逃亡者は愛をうたう(3)

逃亡者となった光雅(みつまさ)。過去、そして弟のことを思い出し、やりきれない想いを、フミトとのセックスにぶつけていた。危険が迫る中でふたりは――。

逃亡者は愛をうたう(4)

「のたれ死んでもいい、ひとりで生きていきたい」刹那的な生き方をしてきたフミト。そんな彼の過去が明らかに――。彼の人生に「愛」はなかった。だけど、ただひとりだけ、心の底から幸せを願う人がいた…。

逃亡者は愛をうたう(5)

投げやりな人生だった――でも自分の「死」を初めて目前にした時、「生きたい」と願った。最早逃げ場のない大都会で、手負いの獣は何を想う…。

逃亡者は愛をうたう(6)

逃げ惑うふたりを待ち受けるのは、生か死か――とうとう逃げ場がなくなったフミトと光雅(みつまさ)。死を覚悟する光雅を前に、フミトが出した答えとは…。