あらすじ

――母であっても、ひとりの女。娘への嫉妬は燃え上がり――  少年・怜との密会を、母親・愁子に見咎められた江麻。以来、江麻は狭い籠の中に閉じ込められてしまう…。「いったい私の何が悪かったの?」。冷酷な母親に対する江麻の疑問は、徐々に怒りへと変わってゆき――? 若さ、美貌。失いかけたものに気付いた時、女は鬼と化す…! 禁断の物語第4巻。
穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(1)

――少女と少年の、禁じられた遊び―― 東京から地方へと引っ越してきた美葉。その街には、昔から「魔物が棲む」と伝わる森があった。闇に包まれたその森で、美葉は江麻という美少女に出会い、その美しさに心を奪われる。しかし江麻の微笑みの裏には、美葉が想像もできない黒い感情が隠されていて…? 『夜の陽炎』シリーズ最新作! 少女と少年の禁断の物語。

穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(2)

――私たちを傷つける大人には、復讐を―― 美葉の母親への残酷な復讐を遂げた美葉、江麻、怜。3人の絆は、日に日に深まっていった。そんな中、怜の非情な兄・海斗は、江麻の美貌を目の当たりにする。その美しさを力ずくで手に入れようとしたとき、新たなる悲劇が巻き起こり…。幼さと残酷さが交差する、少女と少年の禁断の物語第2巻!

穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(3)

――美少女・江麻の身体を狙う、あの男が?―― ろくでなしの父・逸樹の帰還に、江麻の心は大きく揺れ動いていた。娘を娘とも思わぬ態度を取り続ける逸樹。彼はある日、幼い江麻に惹かれる医師・峰岸から、ある危険な提案を受ける。その提案はやがて、穢れを知らぬ江麻の身体に消えない染みを残し――。少女の前に立ちはだかるのは、「大人」という名の魔物…! 禁断の物語第3巻。

穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(4)

――母であっても、ひとりの女。娘への嫉妬は燃え上がり――  少年・怜との密会を、母親・愁子に見咎められた江麻。以来、江麻は狭い籠の中に閉じ込められてしまう…。「いったい私の何が悪かったの?」。冷酷な母親に対する江麻の疑問は、徐々に怒りへと変わってゆき――? 若さ、美貌。失いかけたものに気付いた時、女は鬼と化す…! 禁断の物語第4巻。

穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(5)

美しい少女に襲いかかる、さらなる悪夢――。寝室で首に手をかけられたことを機に、母・愁子への不信感と憎しみを募らせていた江麻。彼女はついに「愁子を心中に見せかけて殺す」という危険な計画へと辿り着く。そのことを江麻から打ち明けられた美葉は、なんとか彼女を闇から救い出そうとするが…!? 善と悪、その間で揺れる少女たちの運命は――。目が離せない第5巻!

穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(6)

愛が嫉妬に変わるとき、女の理性が崩れ始める――。義父・定則の寵愛を何としても手放したくない愁子。たとえ娘の江麻であっても、定則の関心を惹く者は許すことができずにいた。これほどまでに彼女が義父を想い続けるのは、恵まれた生活への執着? それとも――!? 愛と嫉妬が渦巻く闇に溺れる、女のサスペンス第6巻!

穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(7)

「愛しているなら証拠を見せて」 男を惑わせる、女の囁きに…? 父親から憎まれ、母親から嫉妬され、不遇な生活を送っていた美少女・江麻。心の拠り所だった怜や祖父の許を離れ、東京で暮らし始めた彼女は、これまで知ることのなかった安らぎを覚えていた。しかし、江麻の冷酷な母・愁子は、江麻の幸せを粉々に打ち砕くような策略を巡らせていて――? 愛を知らない子どもたちと、愛に執着する大人を描く、麗しのサスペンス第7巻。

穢(けが)れた天使~夜の陽炎~(8)

母の愛を得られなかった少女・江麻の運命は…? 美しすぎるが故に、母・愁子の嫉妬を一身に受ける江麻。ある日、不慮の事故によって江麻は姿を消してしまう。当然のごとく、愁子はそのことを心の奥で喜んでいた。しかし、行方不明のはずの彼女の姿を認める者が現れる。これは母・愁子に対する江麻の復讐の予兆―!? 『夜の陽炎』シリーズの最終作「春を灯す~夜の陽炎~」も収録した、衝撃の完結巻!