あらすじ魔王軍第三師団副官『魔狼』のヴァイトは、交易都市リューンハイトとの同盟を結ぶことに成功し魔族と人間の共存を目指すが、トゥバーンでは、話し合いも虚しく魔王軍の未来がかかった攻略戦が始まる。指揮官は人馬族『烈走』のフィルニール。その周りを吸血鬼の女王メレーネ、大賢者ゴモヴィロア、人狼のヴァイトが固める。鉄壁の城塞を前に消耗戦が繰り広げられるが、ヴァイトの作戦とは!?シリーズ累計 52万部突破! 原作者、漂月氏による書き下ろし小説も特別収録!!
表紙の女の子が主人公だと思っていました。 違いました。 主人公は、後ろの狼です。 転生して人間としての感覚を持つ魔族の主人公が、パワーゴリ押しが通常営業の魔族の中で、人はこうすると喜ぶとか、こうすると嫌がるとか、そういう点を細やかに気を止めながら、あれやこれや行い、成功を重ねていきます。 俺スゲー展開の亜種です。 でも、人間同士でも難しいことなので、実際スゲーと思います。 作画は、白と黒とトーン少々というパキッとした絵柄で、かっこよいです。 キャラクターの雰囲気は柔らかいのですが、魔王とか魔族とか戦闘とか、物語の雰囲気に、この色がパキッとした感じがとても合っています。 不思議だなと思ったのが、なろう小説によくある鈍感&人たらし主人公によるハーレム展開になのに、キャラクターの作画がほんわかとしているためか、あまりそう見えません。 かわいいかんじの女の子が得意な方なのかなと思いきや、狼やら魔族もとても怖くかっこよく描かれており、とても読みやすいです。