あらすじ

大正8年4月――幼い頃に声を失った少女・知弦(ちづる)の周りでは、ある凄惨な殺人事件が起きていた。過保護な新聞記者の兄、一緒に放課後を過ごす優しい友達…。知弦の愛しい日常は、友人が事件に巻き込まれたことをきっかけに、業の物語を紡ぐ一糸と成り果てる…。
ソドムの市(1)

大正8年4月――幼い頃に声を失った少女・知弦(ちづる)の周りでは、ある凄惨な殺人事件が起きていた。過保護な新聞記者の兄、一緒に放課後を過ごす優しい友達…。知弦の愛しい日常は、友人が事件に巻き込まれたことをきっかけに、業の物語を紡ぐ一糸と成り果てる…。

ソドムの市(2)

殺人鬼・逢間藤(おうまふじ)と結婚の約束を交わした知弦。必要とされる喜び、支えになりたいという願い。総て、愛故に。しかし、平穏に見えた新婚生活の中でも、藤の殺意の情動は容赦なく、“逢間知弦”になる事の意味をつきつける。殺人鬼に恋をした少女の物語、完結第2巻。