あらすじ

今、まさに闘っている。表現をめぐって―― ついに世に放たれた『マチェット』完全版。映像研が魂を込めた仕事は大反響を呼び、コンテスト優勝確実!! ……に、待ったがかかる!? 問題視されたのは、過激な血の表現。「なぜ映像研は血を描くのか?」 その確固たる信念から目を背け 覚悟無き日和見の規制を強いる“大人たち”に―― 映像研は、いかなる道を示すのか!?
映像研には手を出すな! 1巻

アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ―― 想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す! 「月刊!スピリッツ」連載時よりSNSで「すげえ漫画が始まった!」と驚異の拡散! 天才、出現!!

映像研には手を出すな! 2巻

予算審議委員会で芝浜高校全校に存在感を示した映像研。浅草達3人の元にロボット研究部から 文化祭のPRアニメ制作の依頼が…! 【巨大ロボ「SHIBA8」vs.怪獣「テッポウガニ」】監督:浅草みどり アニメーション:水崎ツバメ プロデューサー:金森さやか「私が生きる」ってことは、こういう物をつくるってことなんだ! 気合い入ってます! みてください! さあ、上映開始―― SNSで脅威の拡散!! アニメ制作×JK、青春冒険譚、第2弾!!

映像研には手を出すな! 3巻

遊びが足りない。今から音狩りに行くのだ。映像研、学校を飛び出す! 次なる活動の舞台は自主制作物即売会COMET-A(コメット・エー)! SNSを駆使し宣伝に勤しむ金森(かなもり)はなぜ「お金」にこだわるのか? 「音」の助っ人・百目鬼(どうめき)も新メンバーに加わって、浅草(あさくさ)が「最強の世界を最強化」すべく覚醒!? 海底文明アトランティス、未来兵器・怪力光線、クラゲ型UFO… いろんな“遊び”を詰め込んだ生円盤は果たして当日お金になるか―― アニメ制作×青春冒険ストーリー!! マンガ賞各賞、続々受賞の話題沸騰作、第3弾!

映像研には手を出すな!(4)

たぬきを巡る冒険から生まれる新作とは!? 冬休み、映像研の浅草と水崎が旅行先で出会ったのはお宝たぬき伝説!! たぬきを巡る冒険の果てに浅草に舞い降りたインスピレーションは、映像研初の本格ストーリーアニメ、『たぬきのエルドラド』!! ついに浅草の頭の中にある広大な世界が、その全貌を露わにする――!? 設定とは、キャラデザとは、ストーリーとは――― 全ての創作者に捧ぐ、映像研による産みの苦しみと喜び、とくと御覧あれ!!

映像研には手を出すな!(5)

「最強の世界」ついに現実を浸食!! 本屋の再建を約束した映像研、今度は現実世界を巻き込んだタイアップアニメに挑戦!! 壊れた時計塔の鐘の音を再現すべく、録音スタジオ建設!? 百目鬼が走り、悩み、叫ぶ!! さらに、これまでヴェールに包まれていた アニメーション研究部や、釣り部(?)など、ひとクセもふたクセもある奴らが登場、カオスティックな映像研ワールドが飛躍を見せる――!!

映像研には手を出すな! 6巻

ついに『マチェット』本編制作へ踏み切る! 映像研が最初に作ったアニメーション 『そのマチェットを強く握れ!(予告編風)』 満を持(ルビ:じ)して、本編制作へ踏み切る!! やりたいのにやれなかった数々の演出も…レベルアップした今なら出来るはず! 目指すはコンテスト優勝!! 次なる試みとなる声優探しに動き出すとオーディションに“七色の声の持ち主”現る!! ところが、天才・サクラダは生徒から金をだまし取る小悪党との噂!? 危険人物か?新たな仲間か? 捕獲作戦…開始!!

映像研には手を出すな! 7巻

創作とは―― 未だ見ぬ誰かに出会う旅だ “七色の声の持ち主”桜田セキを(強制的に)仲間に迎え入れた映像研。労働力も増え、『マチェット』完成へまっしぐら! 余裕綽々の浅草氏! ……かと思われたが、作品の致命的な欠点が明らかに!? 自分が創った作品を見てくれる“誰か”をおいてけぼりにしない“物語作り”を意識し始めた浅草氏。更なる進化を予感させる――『マチェット』再考!!

映像研には手を出すな! 8巻

今、まさに闘っている。表現をめぐって―― ついに世に放たれた『マチェット』完全版。映像研が魂を込めた仕事は大反響を呼び、コンテスト優勝確実!! ……に、待ったがかかる!? 問題視されたのは、過激な血の表現。「なぜ映像研は血を描くのか?」 その確固たる信念から目を背け 覚悟無き日和見の規制を強いる“大人たち”に―― 映像研は、いかなる道を示すのか!?

映像研には手を出すな!

いざ、メカメカしい妄想の世界へ

映像研には手を出すな! 大童澄瞳
さいろく
さいろく

アニメ化の話題でもちきりだけどアニメ見てないのであった。 なぜなら私の家のHDDレコーダは多重録画が出来ず、その時間帯にはドロヘドロを先にセットしてしまっていたのである。無念。 そんなことよりまずは漫画を読んでもらいたい。 ジブリ(のメカ)が好き。 ガイナックス(というかエヴァでいい)が好き。 iPhone11をボトムズと呼ぶ。 そんな人はきっと現実世界での生活の中で妄想の世界が現実の上からフィルムを貼るように被さってくることがよくある、またはあったはず。 この作品は「それ」を上手く再現してくれていて、何より自分では出来ない「それ」は自分の中でも表現しきれないぐらいクオリティが高いものなのだが(妄想だから)その高いクオリティまでも再現するどころか上回って来てしまう。 そしてそういうシーンだけしかなかったら今敏のようなショートフィルムにはなるものの漫画として続かないので、もちろんちゃんと物語がある。 そこもまたとてもほっこりして良い。好き。 ともかく、漫画は「最初めっちゃ絵下手やんと思ったけど全然そんなことなかった、むしろ脳内で勝手にアニメーションするわ」ぐらい素晴らしいのでぜひ読んで欲しい。アニメを見るだけでは作者に続きを描いてもらうスタミナ回復に至らないのだ、多分。 そしてなんで今さらこれ書いてるかっていうと今週木曜(20年1月30日)に5巻が出るからです! 買って読む=蔵書に加えるという、自らが認めた証を作品に与えているという行為。皆様も認めた蔵書を増やす楽しみとそれを振り返る悦びを堪能しましょう。