あらすじ

両親が戦死したため、親戚に引き取られた明子。そこには幼い頃から憧れていた哲士がいた。密かに想いをつのらす明子だったが、ついに哲士の元にも赤紙が来てしまう…病に伏せる叔父に隠れ、叔母が別の男と遊んでいることに気付いてしまった明子。気の毒だと明子は一生懸命叔父の世話をしていたが、叔父に迫られ、空襲警報に救われたのだった。ついに哲士が戻って来たが…――その昔、パンドラが開けてしまったと言われる玉手箱。女たちの愛、そしてありとあらゆる不幸、そして最後に残った希望の物語。
パンドラ(1)

両親が戦死したため、親戚に引き取られた明子。そこには幼い頃から憧れていた哲士がいた。密かに想いをつのらす明子だったが、ついに哲士の元にも赤紙が来てしまう…病に伏せる叔父に隠れ、叔母が別の男と遊んでいることに気付いてしまった明子。気の毒だと明子は一生懸命叔父の世話をしていたが、叔父に迫られ、空襲警報に救われたのだった。ついに哲士が戻って来たが…――その昔、パンドラが開けてしまったと言われる玉手箱。女たちの愛、そしてありとあらゆる不幸、そして最後に残った希望の物語。

パンドラ(2)

芸能プロダクションに勤める律子の元へかつてスターになりたいとはざま良がやって来た。農業を手伝い、学校もろくに行っていない私生児で、村を出て母と暮らしたいと言う彼を見て、律子は賭けてみようと思う。はざまは順調に売れ始めたが、比例して金遣いが荒くなり、律子の言う事も聞かなくなっていった。そしてデビュー3年目、律子は別の女の子のマネージャーとなり、はざまは落ち目となってしまう…――その昔、パンドラが開けてしまったと言われる玉手箱。女たちの愛、そしてありとあらゆる不幸、そして最後に残った希望の物語。

パンドラ(3)

会社勤めのOL・奈緒美は課長と不倫関係だった。離婚する、今の結婚は間違っていた、そう言い続けた男にその気が無い事に薄々感づいていた奈緒美は別れを決意する。そんな時、近付いて来た岡本は若く、正直で頼りない男性で、奈緒美は放っておけなかった。恋人関係になった二人だったが、岡本は会社を辞め、一国一城の主になると言い出して…――その昔、パンドラが開けてしまったと言われる玉手箱。女たちの愛、そしてありとあらゆる不幸、そして最後に残った希望の物語。