あらすじ

直村重美・50歳、整形回数全身で50回以上の整形マニア。彼女が初めて整形したのは20年前のこと。小さなそば屋の女房として地味に生きてきたが、最初の整形を機にキレイになる喜びを知る。33歳で離婚した彼女は次々に整形を重ねた。どんどんキレイに、そしてどんどんキャリアアップしていく彼女の人生とは……?コンプレックスに悩む女性たちの「キレイになりたい!」その夢を叶えてさしあげます。
美容外科医 山田美人(1)

美しくなれば幸せになれますか?美は世の女性たちの永遠の憧れ……でも本当に大切なのは、見た目が綺麗になることより、そこから先の幸せを手に入れること。敏腕美容外科医にして、クールな外見。そして、恋人アフロディーテ(アライグマ)を溺愛する山田クリニック院長・山田美人(よしひと)は、あなたの美と幸福のために、できる限りのお手伝いをお約束します。

美容外科医 山田美人(2)

大みそかの日本海はさみしい女の死に場所ね。もうじき年があけるのね。でもあたしに新しい年は来ない……だって、あたしはブスだから!!初川夢美が自殺の名所の崖から飛び降りようとしたまさにその時、崖下の看板が目に飛び込んできた。『ブスは死んだら治らない――美容外科山田クリニック』綺麗に生まれ変わった夢美は、かつて自分を手痛く振った男のもとに現れ、彼の新しい彼女に近づいた…。

美容外科医 山田美人(3)

青葉商事の受付嬢。神田成美、23歳。――なにをかくそう、整形美人!!だってやっぱり女は顔なのよ!!心優しき天然ブス、そんな隣の席の優子があたしは大キライ。なのに憧れの後白河さんは優子をデートに誘った。それが許せない成美は後白河を略奪!涙を流しながら「やっぱり女は顔なんだって思っちゃった」と言う優子に対し、なぜか成美は大激怒。山田先生、女は顔!!顔よね!?

美容外科医 山田美人(4)

そりゃあ小さいよりは…大きい方がイイ!?デパートの紳士服売り場に勤める大山房美は、100センチGカップの巨乳を男たちにバカにされ続け、胸を小さくしたいのだと山田クリニックを訪れた。「このまんまじゃイヤ、変わりたいんです!」そんな房美に、最初は「チャームポイントだから」と手術を勧めなかった山田も動かされ……だが彼女に施したのは、バストの縮小手術などではなかった…?

美容外科医 山田美人(5)

キレイになって、クリスマスに愛の告白を!いつも同じ喫茶店で見かける彼に一目惚れした花山朱美は、整形してその店のウェイトレスになった。大きな鼻の穴がコンプレックスだった朱美。宴会で『豆とばし』をした過去を元同僚にバラされてしまったけれど、彼は食事に誘ってくれた。でも彼の元カノ出現により、あたしのことからかってただけなんじゃないの?という疑念が生まれ、それを聞いた彼は彼女の前から去って行ってしまったが……。

美容外科医 山田美人(6)

それは5年前、山田クリニックが開院する前のこと。20歳の岸辺留美子は青葉美容外科で初めて整形をした。山田先生は当時この病院の医師として働いていたが、彼女に整形の必要はないと言った。だが同じ病院の天能寺麗哉の勧めによって留美子は次々と整形を重ね……彼女には多額のローンだけが残ってしまった。つまんない顔のつまんない人生より、キレイになった方が楽しい人生送れると思ってたのに……!!

美容外科医 山田美人(7)

子どもが親に似るのはあたりまえ。親が美人な場合はいいけど、そーでない場合は……?よく似たブス親子だった輿谷寿美子と母・サダ子。寿美子を美人に、幸せにするために、サダ子はいつも働いていた。そして、娘の縁談が上手くまとまるようにサダ子も整形をすることに。けれど性格までは変えられない!大事なパーティーでサダ子は酔ってゴキゲンになり、整形であることをバラしてしまい…!?

美容外科医 山田美人(8)

「ハッピバースデイトゥーミー」四方山直美・独身OL。30歳の誕生日、自分のためにバースデイ・ソングを歌う……そして、彼女は決めた!!四角い顔も真面目な性格もやめて、好きなように生きることにした。不倫、奔放な恋……そうして彼女が手に入れた、彼女が本当に欲しかったものとは?「あなたを変身させましょう、その後はあなた次第です」

美容外科医 山田美人(9)

見返してやりたい男がいる?きれいになってやり直したい?とにかく美人になってみたい?そんな願いをお持ちの貴女、当クリニックをお訪ねください。夢を叶えてあげましょう!心の中まできれいになったら、きっと、幸せになれますよ。山田先生そっくりな顔を整形したいと現われた美女が、本当に変えたかったのは…!?「case2ドッペル山田」も収録!

美容外科医 山田美人(10)

姉のプロデュースでゴージャス美女になった明日美。ふたり揃って整形して、ゴージャス美人姉妹・安納姉妹になった!でも本当はずっと貧乏だったあたしたち。ショーユ飯を食べて、目指すはひと旗揚げること!ずっとあきらめていた……ビンボーなのも、幸せじゃなかった結婚生活も。でもお姉ちゃんと一緒なら、あたしにも何かできるかもしれない。ふたりなら、きっとなれるわ!

美容外科医 山田美人(11)

バンパイア・ティース、要するに八重歯。日本ではチャーム・ポイントにもなるが、外国では忌み嫌われてしまうこともある。ミステリー小説家の治水八重美は、パーティーで出会ったマイケルと結婚することに。だが前妻の息子・ブラッドは八重美を「バンパイア」だと罵った。そこで八重美は八重歯を削るため整形することに……。愛のため、人生のために顔を作り替えるオンナたち。美容外科医・山田美人が贈る整形ケーススタディ!

美容外科医 山田美人(12)

石臼美信(みのぶ)、28歳。優秀な秘書であったが、前の会社が潰れてから1年、彼女を雇う会社はない。そんな彼女の目に飛び込んできた「ブス募集!!」の広告…。天能寺クリニック院長・天能寺麗哉が、手術により美しく生まれ変わった彼女らを、完璧な美人秘書へと変身させたのだ!『歩く整形サンプル』などと呼ばれながらも、天能寺を救世主だという美信。だがクリニックに脱税の疑いで査察が入ることになり……!?

美容外科医 山田美人(13)

人相学で言う、いわゆる『後家相』。未亡人になりやすい顔ということだが、医学的根拠はない。五径相美(ごけいあいみ)は2年前に最愛の夫を亡くした。姑は彼女の後家相のせいだとなじったが、彼女は涙すら見せなかった。だが、その家を出ることになり半年後、整形をして再婚することになった相美がひさしぶりに五径家を訪れ、娘を引き取ろうとすると……!?彼女が見つけた、本当の自分の気持ちとは?

美容外科医 山田美人(14)

直村重美・50歳、整形回数全身で50回以上の整形マニア。彼女が初めて整形したのは20年前のこと。小さなそば屋の女房として地味に生きてきたが、最初の整形を機にキレイになる喜びを知る。33歳で離婚した彼女は次々に整形を重ねた。どんどんキレイに、そしてどんどんキャリアアップしていく彼女の人生とは……?コンプレックスに悩む女性たちの「キレイになりたい!」その夢を叶えてさしあげます。