あらすじ

愛生子は正彦との恋愛に終止符を打ち、大手進学塾の校長になった。仕事はうまくいき、マスコミにも取り上げられるまでになる。しかし愛生子の心の中は常に何か満たされない思いがあった。他の男との恋愛にしても、理屈っぽく甘えることを知らない愛生子はどうしても中途半端に終わってしまう…。日本は高度成長期に入り、時代の波に揉まれながら愛生子はやがて一番大切な人の存在に気づく……。
愛生子 1巻

戦後間もない大阪。戦争の傷跡が残る町で、人々ががむしゃらに生きていた時代――。愛生子は、アメリカ兵相手の売春や金持ちの黒田の妾となりながら体ひとつで生きる母を見て育ち、母を反面教師として、女である自分が強く生きていく為のゆるぎないなにかをつかもうと努力する。そのなにかが愛なのか学歴なのか、大人になりきれない愛生子にはまだ分からない…。そして、黒田の息子正彦と恋に落ち……。

愛生子 2巻

愛生子は正彦との恋愛に終止符を打ち、大手進学塾の校長になった。仕事はうまくいき、マスコミにも取り上げられるまでになる。しかし愛生子の心の中は常に何か満たされない思いがあった。他の男との恋愛にしても、理屈っぽく甘えることを知らない愛生子はどうしても中途半端に終わってしまう…。日本は高度成長期に入り、時代の波に揉まれながら愛生子はやがて一番大切な人の存在に気づく……。