あらすじ

点心礼の大勝負が終わったのも束の間、味平は、会場にいた無法板の錬二にかけ包丁の挑戦状をつきつけられた。賭け金は一千万円。味平のスポンサーとなったのは、焼津の料亭「いちはし」のひとり娘、一橋久美子であった。勝負の舞台は荒磯の板場。荒磯料理は焼津の名物である。しかし味平には魚アレルギーという大きな弱点があった…。
包丁人味平 荒磯勝負(1)

点心礼の大勝負が終わったのも束の間、味平は、会場にいた無法板の錬二にかけ包丁の挑戦状をつきつけられた。賭け金は一千万円。味平のスポンサーとなったのは、焼津の料亭「いちはし」のひとり娘、一橋久美子であった。勝負の舞台は荒磯の板場。荒磯料理は焼津の名物である。しかし味平には魚アレルギーという大きな弱点があった…。

包丁人味平 荒磯勝負(2)

無法板の錬二との’荒磯の板場’勝負に挑むため、味平は料亭「いちはし」に住み込んで特訓を受ける。二代目・磯十郎と一橋久美子のおかげで魚アレルギーを克服した味平は、ある晩、対決の舞台となる焼津の沖合、荒磯の板場に単身船で乗り出した。しかし激流にのまれ、味平の船は転覆してしまい…!?

包丁人味平 荒磯勝負(3)

いよいよ”荒磯の板場”対決の日がやってきた。この日のために”大海荒造り”の修行に励んだ味平だったが、無法板・錬二から挑まれた勝負は”荒磯焼き”対決であった。それはゆれる船の上で何十匹もの魚を焼くこと、ましてや激しい荒磯で行うのだから、まさに命がけの勝負であった。