あらすじ

シカゴから4人の荒くれ者たちが誰かの首を持って、カイザーの兵隊に応募してきた。その首は猫目石の指環をした女から奪ったものだというのだが、その指環の持ち主とは、実は飛葉の母親だったのだ!激昂した飛葉をゴメスという男が仕掛けた爆弾が直撃する。そして気絶から回復した飛葉は馬の背に括りつけられており、ゴメスは飛葉を「死体として処理する」と言うのだった。だがしかし、そこに突然バイク族が襲ってきて…!!
ワイルド7 1巻

『地獄からきた警察』の異名をとるワイルド7は、悪人を処刑する権限を許された超法規的機関である。そのメンバー7人はいずれも凶悪な前科の持ち主だが、正義の組織として活躍している今、彼らの結束は固い。そんなある日、ワイルド7の隊長の草波は50人の殺し屋をかかえた秘密結社M・Cプロの社長・大岩を制裁するため、リーダー・飛葉大陸にココナッツゲームを仕掛けるよう司令を下した!飛葉の命は残りあと27分――!?

ワイルド7 2巻

M・Cプロの要塞のような事務所に逃げ込んでしまった大岩。大岩に半殺しにされた刑事が命からがら逃げてきた団地に刑事を救うために駆けつけた飛葉は、逆に大岩の子分にピストルを突きつけられ捕らえられてしまった!だが捕らえられたと見せかけて、事務所に入り込んだ飛葉は大岩を処刑。しかしそれは、人形の首を切ったにすぎなかった。首はすげ替えられ、M・Cプロという奇怪な人形は生き続けていたのだ!!

ワイルド7 3巻

それぞれ人並み優れた特技を持ち合わせ、それを生かし次々と凶悪犯を地獄へ送り込んできたワイルド7。だが、M・Cプロ事件のとき命令を聞かずに勝手な行動をとったメンバーに草波は怒り、罰を与えると言い放つ。そんな折、鉄板をも貫く槍を付けたバイクに乗る7人の騎士が現われた!メンバーたちは騎士らが新しい7人にとって代わるのではと不安におののく。そしてある日、ついに第一の犠牲者が出てしまった!

ワイルド7 4巻

法のアミの目をかいくぐり手を出せない凶悪犯。その悪党どもを世の中から消すには、悪党を用いるのがいちばんだと感化院や刑務所、逃亡中の殺人犯を選びぬき厳重なテストをして組織された…それがワイルド7だ!!テレビ局を乗っ取り国民をも操ろうと計画する秘密結社のボスは現職の大臣であり、その政治力を利用して警察にまで圧力をかけてきた!負傷した八百は入院、そしてついに飛葉までが敵の手で倒れてしまった…!!

ワイルド7 5巻

またしてもワイルド7の力を必要とする事件が勃発!!飛行機の乗っ取り計画が密かに進行していることが漏れてきたのだ。この乗っ取りを仕切っている男の人相が『ゆうれい将軍』にそっくりらしい。ゆうれい将軍とは数年前に連続誘拐事件を起こし大金をせしめた犯人のことで、逮捕の準備を整えている間に国外に逃亡、以来消息不明となっていた男なのだ。だが無情にも乗っ取りは成功し、乗客97人の命が危険にさらされてしまった!

ワイルド7 6巻

香港でハイジャック犯から乗客たちが解放された。乗客にまぎれ逃亡の機会を狙う犯人を見逃すまいとワイルド7たちは鋭い眼光を向ける。だが途中で介入してきた公安警察のせいで、すんでのところで『ゆうれい将軍』を逃がしてしまった!!ゆうれい将軍は自治領のシラブ島に逃げこんでしまい、もはや政府機関にも手が出せない。しかも古産国に捕まったと思われていた大使は、実はハイジャックを偽装に自ら亡命したのだという!?

ワイルド7 7巻

日本で内乱を起こさせようとするコンクリート・ゲリラ。その攻撃は事故に見せかけているため証拠が掴めない。そのうえ外人を使っているので日本の法律が通用せず、逮捕することもままならない。このゲリラの疑いでこれまでに捕らえた外人が3人いたが釈放せざるをえなかった。そして、二度と捕らえることができないのだった。二度目にゲリラと対面するのはいつも死体収容所なのだ。ゲリラ専門の殺し屋…その意外な正体とは!?

ワイルド7 8巻

ワイルド7のメンバー・世界とチャーシューがゲリラたちに無残にも殺されてしまった!だが世界が死の直前自らの身体に記したメッセージによって、ヤツらの目的が横浜港ノース・ピアで揚陸される米軍のミサイルであることが判明。公安は厳重な警備体制を敷くが、その警備網の一角にはゲリラ・ハンターの本間ユキが忍び込んでいた。しかしゲリラは護衛のMPにすりかわっており、まんまとミサイルの強奪に成功したのだった!!

ワイルド7 9巻

密命を受け、正体不明の娘マリをつれて戦火に包まれるラオス・ベトナム国境地帯から脱出を図るワイルド7は、それを阻もうとする九龍会の暗殺者に狙われることになった!密林の廃墟で1人目を倒した一行は、敗走中の米軍数人と共に行動することに。残る殺人者はその中にいるのかもしれない…。姿なき暗殺者に襲われながら進む一行の行く手には北ベトナム軍の陣地があった。ここを突破しなければ、前には進めない――!!

ワイルド7 10巻

北ベトナム軍の陣地を突破するため、道に迷った旅行者になりすました両国の運転するトラックに隠れて陣地内に侵入した飛葉。両国が車を燃やして北ベトナム軍の目をくらませているうちに、闇に乗じて機関車で一気に通過する予定だったが、マリが足手まといになり門を閉ざす鎖を切ることができない。しかし機関車は今まさに突進してきており、鎖を切ることが出来なかったら乗っている仲間もろとも吹っ飛んでしまうのだ!!

ワイルド7 11巻

山陰の新興都市でヤクザ同士の抗争に巻き込まれた飛葉は、予定の飛行機に乗り損なってしまう。だが、その全日空105便は多くの謎を秘めたまま墜落してしまった!喫茶店で飲んだコーヒーの毒により前後不覚となった飛葉はヤクザに追われ、ある屋敷へと逃げ込んだがそのまま気絶してしまう。その直前に、屋敷の主である生け花の師匠がヤクザを鮮やかに殺したように見えたのは、まさか夢だったとでもいうのだろうか…?

ワイルド7 12巻

墜落した全日空105便には、何と在日米陸軍の毒ガスが秘密裏に積み込まれてあったのだ!そのことがバレて困る米陸軍は極秘に捜査を始め毒ガスの回収に至ったが、事故の生存者たちに目撃されてしまい、彼らを次々と殺していった。生き残ったスチュワーデスと共に逃げる飛葉にも特殊部隊レンジャーの魔の手が伸び…しかも秘密を知った者すべてを皆殺しにすべく、米兵は飛葉たちの命の恩人の元にも現われていた!!

ワイルド7 13巻

新幹線の敷設をめぐって運輸省の大臣暗殺が計画されていた。たえずベテラン刑事ら十数人の護衛を従えている大臣が、草波や飛葉らと会食するために都内のレストランに現われた。そこで犯人たちは駐車場の車を爆破し、護衛を外へおびき出したうえ大臣を刺殺しようとしたが、飛葉とウェイトレスに扮したユキにより救われた。暗殺に失敗した3人は何者かに始末されたが、草波とワイルド7たちは独自に捜査を続けていった。

ワイルド7 14巻

ワイルド7たちは、4人の重罪人を普通の刑務所から『緑の墓』と呼ばれ恐れられている特殊刑務所へ護送する任務を命じられた。途中の一本道で道路工事のために立ち往生してしまうが、それは囚人を奪い返すための敵の罠だった!絶体絶命の危機を遅れてきた飛葉の援護射撃により脱し、到着した迎えの戦車を従えて無事『緑の墓』に到着。だがそこで、何と飛葉たちワイルド7が捕らえられ、牢獄に入れられてしまったのだ!!

ワイルド7 15巻

偽者のワイルド7たちはまんまと囚人を連れてヘリコプターで脱獄してしまった。そのことを知った看守側はこのヘリコプターを撃ち落すため、数台にも及ぶ戦車を出動させた。撃ち落されたヘリコプターから逃げ出した者は敷地内に放たれたヒヒの餌食になり、他の者たちもみんな捕らえられてしまった。また本物のワイルド7を牢獄に入れた『緑の墓』は、収容所の存在が世間に知れるのを恐れ、ワイルド7の口を塞ぐことに決めた!

ワイルド7 16巻

いよいよ機は熟した!飛葉たちは他の囚人と一緒に集団脱走することを決意。両国とともに『緑の墓』の地下に隠されていた装甲車に爆薬をしかけて回った。夜明けにはオヤブンがデモ隊3千人を率いてやってくる。だが、両国がオヤブンへの連絡に無線機を使ったことで、看守側に計画が漏れてしまった。両国は計画を話すよう拷問に掛けられ、すでに爆薬が外されていることを知る。このままではオヤブンもろとも餌食にされてしまう!?

ワイルド7 17巻

資産家の若井軍八には7人の娘がいたが、その娘たちの5人までが変死を遂げていた。そのうちのひとりは『シシ座一味』と呼ばれるバイク族に夫もろとも惨殺されたが、一味は証拠不十分で無罪となってしまった。この事件が40億円の遺産争いから起こったと見たワイルド7は、一人一殺と称し一味を処刑していったが、一味は証拠のバイクを隠滅するためにガソリンスタンドを爆破!町全体を燃やし尽くしてしまった!!

ワイルド7 18巻

事件の黒幕を若井軍八だとにらんだ草波は、飛葉たちに残りふたりの娘を厳重に護衛するよう命じた。しかし、またもや一足遅れで次女・月江が殺されてしまう。その犯人がセスナ機で逃亡を図ろうとしているまさにその時、間一髪、飛葉が滑走路に立ちはだかった!!シシ座一味も残るはふたりのみ。そんな緊迫したおり、草波が司令を下すセブンレーラーの中に何と軍八が忍び込んでいた。指揮官である草波を事故死に見せかけ殺そうというのだ…!!

ワイルド7 19巻

北海道の村はずれに美しい娘が住んでいた。両国や八百はその娘に一目惚れし、ラブレターまで出す始末。だが、ワイルド7がこの地に来たのにはもちろん目的があった。3日前に戦車を使った金庫強奪事件が発生して、その犯人『金食い虫』一味のひとりが牧師に化け、この村の教会に潜んでいるという情報を得たからだ。しかし、海中に沈めた金庫から金を回収し逃走した犯人たちが、この娘の屋敷に立てこもるという事態に陥ってしまい…!!

ワイルド7 20巻

屋敷に立てこもった犯人たちは、近くの病院の重病人を人質にとって抵抗を続けていた。やがて、ゴンドラを使った救出作戦が決行され病人たちを救い出したものの、今度は八百と両国が囚われの身に。飛葉はゴンドラのロープを伝って犯人ひとりを射殺した。しかしそれが裏目に出て、凶悪犯が最後通告をしてきた…1時間以内にヘリを寄こさないと人質をひとりづつ殺すというのだ。谷間に鐘が鳴ったとき、人質の命が消える――!!

ワイルド7 21巻

大航空会社の社長であり、暴力団組織を持つ男――神話太郎の著書の100万部突破記念パーティーの会場で、神話3兄弟の末っ子・元明がワイルド7の飛葉に殺人容疑で逮捕された。元明の死刑判決に怒った神話社長は、自身の航空博覧会に出品中の爆撃機B-17を使って復讐を開始…裁判長ら3人を殺害した。早速警察が捜査に乗り出したが、犯行に使用されたB-17は逃亡し、追撃機の目前で墜落炎上…だが、それは巧妙に仕組まれた偽物だった!?

ワイルド7 22巻

神話社長は死刑判決を受けた元明を救うため、刑務所長を脅迫。まんまと元明奪還に成功した手下たちは証拠隠滅のためにサメ入りの水槽トレーラーの中に所長を投げこんで抹殺し、そのまま検問所を突破してしまった。さらにバイクで追ってきた飛葉をもモリで刺し、トレーラーは根城の水族館へと逃げおおせた。自らの身体にモリを貫通させ抜いた飛葉は単身水族館に乗り込んだが、あまりの重症のため、あえなく敵に捕まってしまった――!!

ワイルド7 23巻

危険をかえりみず飛葉を救出しにきたユキと飛葉は、シカゴの『5本指』と呼ばれる殺し屋のひとりを倒したものの、依然水族館から脱出できずにいた。一方、警視庁特捜隊の菊川警部は犯行に使われたB-17を必死に探し回っていたが、そのB-17は神話太郎の司令で、ワイルド7が集結しているイコの店に爆弾を投下するために飛び立っていたのだった。そこへゼロ戦に乗ったオヤブンや八百が出現し、激しい空中戦が始まった!!

ワイルド7 24巻

ワイルド7に元明を殺され怒り狂った神話社長は、シカゴの『5本指』を雇い復讐を開始。42階建てビルの最上階でモーターショーを開いて飛葉らをワナにかけたが失敗し、罪もない夜警の老人を射殺して逃げ去った。そして『5本指』はイコを誘拐して時間を稼ぎ、イコの店『VON』の至るところにあらゆる形で爆薬を仕掛け、おびき寄せた草波らを閉じ込めてしまった。一方で飛葉には決闘状を送りつけ、植物園での激しい銃撃戦に挑んできたのだ!!

ワイルド7 25巻

植物園での激しい銃撃戦にやっとの思いで勝利したものの、飛葉は重傷を負ってしまった!そこを通りすがりのヤクザに助けられ、そのヤクザの通報によって草波やヘボピーたちも救われた。飛葉にすっかり惚れこんだヤクザのテツは、親分の家で飛葉を静養させていたがそこにまでも『5本指』の魔の手が迫る!!飛葉を戸板に乗せて隠した親分は日本刀で手首を切り落とされ、挙げ句一家は皆殺しにされてしまった…「地獄の神話」編、完結!!

ワイルド7 26巻

飛葉は銀行強盗の追跡中、誤ってバイクをダンプにぶつけてしまい、運悪くそのダンプが隣を走っていた幼稚園バスに追突してしまったことで、交通事故容疑の重要参考人として留置場に入れられてしまった!実はそれは、悪の組織『肉鉄』がアメリカから迎え入れた『軍師』と呼ばれる人物抹殺のため、草波が仕組んだ芝居だったのだ。飛葉は留置場を脱出して指名手配となり、そのまま『肉鉄』の一員として入り込むことに成功した。

ワイルド7 27巻

『肉鉄』が飛葉の相棒となる『戦場の悪魔』を来日させた。戦場の悪魔は警察の目をごまかすため仮死状態で棺桶に入れられて運ばれてきた。ワイルド7たちはこの男を眠っている間に殺そうとしたが、目を覚ました悪魔にヘボピーが逆に殺されてしまった!!一方、草波に呼び出された両国とオヤブンは、新ワイルドに狙撃され…非情にも草波は「お前たちがいつ死んでも代わりがあるってことわかったろ?心配せず敵と刺し違えてこい!!」と言い放つのだった。

ワイルド7 28巻

飛葉は『肉鉄』に潜入し、密かに組織の頭脳を担う『軍師』なる人物暗殺の機会を狙っていた。ワイルド7の仲間たち、ヘボピー・八百・両国・オヤブンそしてユキは、肉鉄に無残にも殺されてしまっていた…今やワイルドは飛葉ただひとりなのだ。ところがそれから数ヶ月後、意外にも死んだはずのメンバーたちそっくりなロックグループが現われた!飛葉は彼らに大金を渡し、ニセワイルドに仕立てたある作戦を決行しようとしていた!!

ワイルド7 29巻

組織拡大のために『肉鉄』は、誘拐した40人の社長令嬢たちに時限爆弾を仕掛けた腕輪をはめ、それぞれの父親の経営する会社を乗っ取ろうとした。特殊カーから発せられる超音波に誘発されてこの腕輪が爆発することを知り、草波は令嬢たちを外国へ逃がそうとしたが、不運にもその飛行機がハイジャックに遭ってしまった!急行した飛葉が破壊したコンビナートから流出した石油は、空港周辺を火の海へと変えて、飛葉の行く手を阻んでいた!!

ワイルド7 30巻

メキシコのある田舎町にオートバイでやってきた飛葉。数年前ストークという外国人と結婚した母に兄からの伝言を届けにきたのだが、この町は帝王(カイザー)という美青年によって独裁的に統治され、この町に踏み込んだバイク族は必ず殺されるという死の掟があった。飛葉もバイク族と間違われ処刑されそうになったが、保安官であることが分かるとカイザーから参謀役を頼まれた…なぜなら、この町はバイク族に侵略されようとしていたのだ!