あらすじ

主人・家康を狙うくノ一・蝶扇を捕らえた半蔵。半蔵の女となり、次なる暗殺の機会を狙う蝶扇だが、たがて半蔵の子を孕み、二人の間には愛が芽生える。そして二人は祝言を挙げた。が、家康の命を狙う豊臣秀吉は、次なる刺客に風魔忍者を差し向けた!
男弐 1巻

時は戦国時代、武田晴信(信玄)のもとに一人の男がやってきた。男の名は山本勘介。片目、片足の不自由な醜い男である…。しかし、その男は底知れぬ知恵と力量を備え持っていた。このとき晴信22歳、勘介26歳、二人の物語がここから始まる!小池一夫×伊賀和洋が贈る、三人の主人公が織り成す壮大なドラマ!

男弐 2巻

甲斐の虎・晴信と並び称される越後の竜・長尾景虎(上杉謙信)。その存在を脅威に思う勘介だが、なぜか女にご執心でついには遊廓の町を作ってしまう。怒りのあまり町に乗りこんだ晴信。しかし、そこには勘介のある考えがあった。対上杉のカギを握る鶏冠(とさか)の町の秘密とは?

男弐 3巻

武田、上杉両軍の総力を挙げて戦った川中島の戦い。しかし勝ちはしたものの、多くの敵兵たちを焼き殺し、謙信を討ち逃した勘介は一人国を出、消息不明となった。時を同じくして信玄、謙信も仏門へ…。そして武田、上杉が再び合間見え、晴信が危機を迎えたとき、勘介が謙信の前に立ちはだかった!

男弐 4巻

勘介の命を絶った伊賀忍者・服部半蔵。徳川家康の下で働く彼もまた、主君のために命を賭す男だった。主の傍らを大事に守っているのが忍びではない、情報をできるだけ早く主君に知らせることが、忍びとして一番大切な仕事、そう考えた半蔵はひたすら走ることの修行を繰り返す。

男弐 5巻

主人・家康を狙うくノ一・蝶扇を捕らえた半蔵。半蔵の女となり、次なる暗殺の機会を狙う蝶扇だが、たがて半蔵の子を孕み、二人の間には愛が芽生える。そして二人は祝言を挙げた。が、家康の命を狙う豊臣秀吉は、次なる刺客に風魔忍者を差し向けた!

男弐 6巻

豊臣秀吉に軍事力で優位に立とうとする家康は、半蔵を紀州・熊野に派遣した。そこで半蔵はハヤというポルトガルの女兵士を助ける。二人は財宝とともに海に沈むハヤの南蛮船を引き上げようとするが、目の前には強敵・九鬼水軍と人食い鮫の海が…。

男弐 7巻

九鬼、そしてポルトガル水軍の平方を持ち帰った半蔵は、家康に水軍を任される。しかし、家康の天下を見ることなく半蔵は…。…時代は流れ、江戸末期。そこには溢れる浪人たちを集め、軍家の警護にあたらせた、後の新撰組、土方歳三や沖田総司の姿があった!

男弐 8巻

清川八郎、芹沢鴨など隊の実力者たちを次々と暗殺した土方、近藤勇らは、京都守護職松平容保の支配下に入る。市中の浪士に不穏な動きがあると聞いた土方らは夜、会合場所である池田屋に集う。そして土方は一騎打ちで必技・逆満字の剣を…。

男弐 9巻

病に苦しむ総司に徐々に死が近づいていた。総司の恋人・あぎは自分と総司を斬ってくれと土方に頼む。片方が死ぬくらいならば、同じ人の手にかかり同時に天命を中断したい、そんなあぎの思いに悩む土方。黒い猫の幻影に怯え半狂乱となった総司に土方が下した結論は?

男弐 10巻

榎本武揚らと蝦夷共和国を設立した土方だが、逆賊と見なされ官軍の攻撃を受ける。そして土方は新撰組を引き連れ、函館奪還に向かう。そして命をかけて新撰組の「誠」の一字を守り抜いた伝説の人斬りはついに…。冷酷、非常、悪のヒーロー、その生き様の最後は?堂々完結!