あらすじ

母・るり子は手術をしなければ半年の余命と宣告される。手術費の工面のため、奔走する真音。一方、真音の恋人・勇は尊敬する吉岡の仇を討とうとしていた。必死に止めようとする真音だったが、実は勇は龍狼会と竜王組の手打ちの生贄に利用されていた。
女傑(1)

19歳で自分を産んだ母は売れない演歌歌手。父親の顔も知らず、借金を抱えた生活苦の中で、過酷な運命に翻弄されながらも明るく元気に生きる――北爪真音・18歳。彼女の人生の旅はまだ始まったばかり…。この時はまだ、のちに「女傑」と騒がれる日が来ることを知る由もない――。

女傑(2)

母と吉岡が撃たれた――!!母・るり子は、弾を摘出すれば助かる怪我だったが、手術の際、喉頭ガンに冒されていることがわかった。手術をすれば歌手としての命である声は失われる…。歌うことだけが生き甲斐のるり子に告知をためらう真音だったが…!?

女傑(3)

母・るり子は手術をしなければ半年の余命と宣告される。手術費の工面のため、奔走する真音。一方、真音の恋人・勇は尊敬する吉岡の仇を討とうとしていた。必死に止めようとする真音だったが、実は勇は龍狼会と竜王組の手打ちの生贄に利用されていた。

女傑(4)

勇の死に続き、母のるり子までもが死去。二人の死を目の当たりにして錯乱する真音だったが、それを乗り越え、ついに歌への道を決意する。天涯孤独の身となった真音は、母・るり子の遺志を胸に、高校を中退、本格的に歌手を目指し始めた。