表の顔は人気ロッカー、しかし裏の顔は5匹の狐「五狐神(ごこうしん)」をあやつる狐使いの「タビー」こと多比野福助(たびの・ふくすけ)が、婚約者で女子高生の初羅(そら)とともに、邪悪なものたちと闘う人気シリーズ。特殊な能力を武器に世界征服をたくらむ狂気のロックバンド「クロウ」のメンバーが生きていた!ある日、「クロウ」の元マネージャー佐伯が福助の元を訪れる。彼女の口から「クロウ」の殺人のすべてを聞いた福助だったが、口封じのために佐伯が目の前で殺されてしまう。一方、「クロウ」の4人のメンバー、葵、近衛、正、八雲の間にも、亀裂が入っていた。次々と人を殺すよう命じる葵に、八雲と正は恐怖を感じ、気持ちが離れていた……。巻末に「霊媒師多比野福助Ⅱ」の外伝も収録!
バンドブームというのもあり、当時を物語るような背景。 よくいえば流行、悪く言えば少女漫画あるあるな設定だったものの、そこに霊媒師(スピリッツマスター)という要素を足す事で大人気を博した作品。 速水翼先生は離婚されてしまったものの、頭文字Dのしげの秀一先生と夫婦仲であったというのも印象深い。 懐かしいなーという気持ちで今読むと突っ込みどころがいっぱいでホッコリする(内容は魔祓いが中心のダークさに加えミーハーな雰囲気があるので全然ホッコリ要素はないが)