あらすじ

妖怪に対して度胸一番、勧進帳を決め込んで半蔵救出にみごと成功した遠山金四郎。二人が打った妖怪退治の秘策とは…!?驚天動地の反撃が始まった!!
御用牙 1巻

北町奉行所の鬼同心・かみそり半蔵――。横紙破りの異名通り、上司に啖呵を切り支配違いの捕り物も平然とやってのける!!たかが抱席一代、お目見得以下の木っ端役人・板見半蔵の度胸の背景とは…!?

御用牙 2巻

下手人を追う最中に大名行列を乱してしまった半蔵は、江戸城に呼びだされる。江戸の悪ども待っていろ!!北のかみそり同心と異名をとる板見半蔵の十手が舞う!

御用牙 3巻

護送中の下手人が脱走した!追いつめた半蔵だが、なにかワケありの様子。男はとある村の村人全員が口裏を合わせ、殺人者の濡れ衣を着せられていた。はたしてその村に何があったのか!?

御用牙 4巻

半蔵に恨みを抱く悪党たちが小伝馬町の牢屋敷を乗っ取った!!牢奉行たちを人質に半蔵の身柄を渡せと脅かすが…!?

御用牙 5巻

離縁のかけこみ訴えが相次いだ――。いずれの女房も不倫担保保証文(将来離縁しないことを約束したもの)を取っていた…。キナ臭さを察知した半蔵は訴えた美形の若女房をもっこ攻めにかける…。

御用牙 6巻

江戸市中に「黒元結連」というまげの本結を黒くしたスリの徒党が横行していた!投獄されていたスリ集団を使って秘密を探った半蔵だが、そこには恐るべき謀略が隠されていた!

御用牙 7巻

常磐津の女師匠殺しで捕らえた犯人、役者の文七を責めにかける半蔵。しぶとく白状しない文七にひどくなる拷問、これが江戸市中で評判になり、半蔵の面目は落ちる…その真意は…!?

御用牙 8巻

江戸中にその名をとどろかす鬼十手、半蔵。しかしそんな半蔵にもただひとつ罰せられない罪があった。「あた落ち」というその不慮の事故を装った犯罪の手法を、酔った勢いで半蔵は他人に漏らしてしまう。そして後日、その「あた落ち」を使った犯罪が現実に起きた…!

御用牙 9巻

江戸の町から醤油が消えた…!?元凶は上方の、下り醤油組合会長の浪華屋伍平。値下げ交渉にあたる御勘定吟味役・佐野六右エ衛門は半蔵の幼なじみ。同行を決意する半蔵だが策はあるのか…!

御用牙 10巻

貧困のため出稼ぎに来ている百姓たち、通称「むくどり」の死体が発見された。しかし担当の十手はろくに調べようともしない。それはむくどりたちで飽和状態になってしまった江戸を元の姿に戻すための、幕府の政策でもあった。激昂した半蔵はかたっぱしから罪もないむくどりを捕らえだす。果たして半蔵の真意は…?

御用牙 11巻

泣く子も黙る甲府勤番にとばされた半蔵。着任早々ワナにかかってしまうが、持ち前の胆力と腕力でワナを食いちぎる!甲府も小悪どもの跳梁跋扈する所だった。かみそり十手の行く手には何が…!?

御用牙 12巻

町方の代表である総代年寄りを選ぶ選挙の立会人となった半蔵。しかし何者かの邪魔が入り、不正な開票が行われた!富士の高嶺に降る白雪を汚す甲府の輩、容赦しない半蔵の声が今日も城下にこだまする!

御用牙 13巻

甲府から江戸へと戻ってきた半蔵。しかし帰ってきた大江戸八百八町は火が消えたよう――。御改革の倹約令で万事にぜいたく禁止となっているからだ。それを実施する南町奉行、鳥居甲斐守・妖怪と半蔵が…!?

御用牙 14巻

冷酷非情な妖怪がかみそりを狙って刺客を放った!牢獄に入れられ、この世のものとは思えない拷問を受け、精神に異常をきたし始める半蔵。火が消えた花のお江戸に再び半蔵の啖呵が響くのか?

御用牙 15巻

妖怪を倒すため、あえてその配下になる道を選んだ半蔵。十手者の大義王道を貫くかみそりではなく、倹約令を推進する妖怪の番人となって、江戸中から悪鬼羅刹と恐れられる。その半蔵の悲しき心中を知る者は誰一人としていない…。

御用牙 16巻

絶体絶命の崖っぷちに追いつめられた半蔵が打った最後の手。それに食いついてきたのは八百八町にその名も高い、先の北町奉行・遠山左衛門尉景元こと遠山の金さんだった!!

御用牙 17巻

妖怪に対して度胸一番、勧進帳を決め込んで半蔵救出にみごと成功した遠山金四郎。二人が打った妖怪退治の秘策とは…!?驚天動地の反撃が始まった!!

御用牙 18巻

ついに、ついに妖怪を倒す日が来た。愛する者や仲間を次々と殺され、罪なき者を手にかけ、それでも半蔵は耐え忍んできた。将軍が代わり、妖怪の失脚。そして夜、半蔵は妖怪の屋敷にひとり赴く…。

御用牙 19巻

妖怪退治を終えた半蔵は、切腹のところを町奉行に復帰した金さんの配慮で、大阪東町奉行同心の養子となって上方へ。いったい何が待つのか大阪に…!?

御用牙 20巻

大阪に赴任後、はやくも東町奉行所を抑えた半蔵。そんな半蔵に西町奉行所の「スッポンの勝」が近づく。どんな拷問にも耐えて罪を認めない左官の弥一を挙げるのを手伝ってほしいというのだ。根っからの十手者である勝の熱意を認め、協力することにした半蔵。浪花の空にかみそり仁義が響きわたる!

御用牙 21巻

酒問屋の一人娘が家出をしたあげく知らない男と心中した…!大みそかの夜の生臭い事件に引っかかった半蔵だが…!?

御用牙 22巻

西町奉行・佐々木信濃を相手にまわし、牢屋敷の女囚たちを逃亡させた半蔵。白房の狼と異名をとる佐々木はやはり一筋縄ではいかず、鳥もち加藤と呼ばれる凄腕の刺客を送り込む…!

御用牙 23巻

「鳥もち加藤」は逼迫した生活を支える半蔵の妻・於兎に狙いを定め、ご禁制の切支丹の着物を渡す。あわてて燃やす於兎だが、時既に遅く加藤の計略に…。そして遂に於兎は自害の道を選ぶ…!!

御用牙 24巻

千々岩、佐々木信濃。相次ぐ大物の失踪に公儀は御庭番に探索を命じた。対する半蔵は身を守るために非常の手を講ずるのだが…。

御用牙 25巻

両親も自害し、瀕死の重傷を負った半蔵は、大阪東町奉行所を辞し江戸へ戻る道を選ぶ。生死の境をさまよいながら江戸を目指す半蔵。しかし道中に出会った音無し文次郎、あおいと名乗る二人組に命を助けられる。

御用牙 26巻

死地を脱して江戸へ戻った半蔵に盗賊、火盗改め、はてはお庭番がからんで一大騒動が巻き起こる!!

御用牙 27巻

男を引っかけて、寝て、殺して、身ぐるみをはぐ。そんな事件が江戸で多発していた。殺し方が巧妙で、しかも何の手がかりも残さない。「脱衣婆の女」と呼ばれるその女を追う半蔵だが…!?

御用牙 28巻

十手者の意地を通そうとする半蔵にふりかかる数々の難題。痛快読みきり時代劇、堂々の完結!!