あらすじ

“シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。小屋を襲ったヒグマが、かつて自ら保護した仔熊だと気付く昭と薫。混乱の中、明かされる昭の過去、密猟者との因縁、そしてついに、怒れるギンコによって研究小屋は破壊され……物語は怒涛の急展開を迎える!!
シャトゥーン~ヒグマの森~(1)
“シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。零下40度の閉ざされた大森林で、地上最大最強の肉食獣による圧倒的な暴威になすすべも無い人間達……最悪の惨劇が幕を開ける!!
シャトゥーン~ヒグマの森~(2)
“シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。小屋を襲ったヒグマが、かつて自ら保護した仔熊だと気付く昭と薫。混乱の中、明かされる昭の過去、密猟者との因縁、そしてついに、怒れるギンコによって研究小屋は破壊され……物語は怒涛の急展開を迎える!!
シャトゥーン~ヒグマの森~(3)
“シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。救助を求め決死の逃避行を続ける薫、美々、瀬戸だったが、怒り狂うヒグマは執拗なまでの執念で、全ての希望を粉々に打ち砕き……人とヒグマの最終決戦が始まる!!
紡!DANGAN☆DRIVE!!

紡!DANGAN☆DRIVE!!

ついに解禁!!“最強最速”を描く魂の原作者・佐木飛朗斗作品、一挙電子化! 明神高校1年生、朝比奈紡はごく普通の高校生。だけどバイクのテクニックだけは超一流! ある日、紡は県警少年課の草壁に追われる藍人と出会い、彼を助ける。その後、紡のもとにいいニュースが舞い込んだ。一方、藍人には白鯨大二輪部、椚川の挑戦が。そして今、後に伝説となる”白鯨山(モビィディック)の一夜”が始まろうとしていた。
七帝柔道記外伝

七帝柔道記外伝

たった一日の総合格闘家・中井祐樹の原点。伝説の1995年4月20日、VTJオープン95。ヒクソン・グレイシーと決勝を闘った当時無名の日本人がいた。男の名は中井祐樹。この日の闘いで中井祐樹は失明し、以降、総合格闘技のリングに一度も上がっていない。前作『七帝柔道記』の主人公たち、北大柔道部でただただ苦しい青春を送った彼らは、社会人になっていた。彼らはその日、VTJの会場にいた。北大柔道部の後輩である中井祐樹の闘いを見るために。中井祐樹の闘いを目の当たりにして、自らの「青春」の意味を知ることになる。
七帝柔道記

七帝柔道記

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で世間の注目を集めた「このミステリーがすごい!」大賞出身の小説家・増田俊也氏の自伝的小説「七帝柔道記」(KADOKAWA刊)をコミック化。寝技中心の柔道=七帝柔道に憧れて、北海道大学へ進学した主人公・増田俊也。北大をはじめ、東北大・東大・名大・京大・阪大・九大の旧帝国大学七大学で脈々と受け継がれた七帝柔道という知られざる柔道が明らかになります。魅力あふれる先輩達に囲まれ、友人・ライバルと切磋琢磨して成長していく様子は読む者の心にアツい気持ちを呼び覚ますでしょう。
KIMURA

KIMURA

ベストセラーノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』が、ついに漫画化。天才柔道家・木村政彦の生涯を描く。第0巻は、未完のままに終わった梶原一騎の自伝的漫画『男の星座』へのオマージュであり、増田氏が木村政彦の仇討ちを胸に、18年の歳月をかけて原作書籍を描き切った理由が明らかにされるプロローグ作品。
シャトゥーン~ヒグマの森~
勝てない、逃げられない、喰われて死ぬしかない
シャトゥーン~ヒグマの森~ 奥谷通教 増田俊也
名無し
ヒグマは日本に生息する哺乳類の中で最大にして最強。 体重が300kgを超える固体もいる。 一振りで人の首の骨ぐらい簡単にへし折れる腕を持ち、 しかもその腕の先には巨大な爪をも持つ。 人の頭など噛み砕く牙も持つ。 巨体でありながら時速80kmで走れる足腰も持ち、 犬の数倍とも言われる臭覚も持つ。 爪を使って木にも登れる能力すら持つ。 人間が戦って勝てるわけがなく、逃げることすら不可能。 しかし一度、人肉を喰らい人間の味を覚えたヒグマは、 ひたすら人間を襲い、食うようになる。 北海道の奥地、絶滅危惧種のシマフクロウが生息する森林。 電話などの通信手段も車などの移動手段もない、 大学の研究施設のプレハブ小屋に、7人の男女。 外には巨大で既に人肉を喰らったヒグマ。 逃げようにも篭城しようにも戦おうにも、 あまりにも何もかもが足りない。 それまでは絶滅危惧種鳥獣を笑って密猟していた男が、 散弾銃など全く効かないヒグマに引き裂かれ苦痛にのたうつ。 それまで「自分の死で自然が守られるなら本望」 とまで言っていた動物学者が、生きたまま食われて悲鳴を上げる。 我が娘だけは命にかえても守ると決意した母の前で、 強大な爪と牙が娘の体にくい込む、宙に舞う。 人間たちの心の中で、生きたい、死にたくないと 明滅する希望と絶望を、 ヒグマが森が雪が、そして互いの心の中の闇が飲み込んでいく。