あらすじワケあり父娘の胸に刺さる物語、感動完結巻 父・上田敦と中学3年の娘・鈴は血の繋がらない親子だ。15年間、敦はそれを鈴に話さずにきた。“ある男”と運命的な出会いをした鈴は、恋に落ちる。名前も知らない何者かもわからない年上の男。それは15年前、殺人を犯し刑務所に入っていた実の父親―― 育ての父・敦と実の父・征司の間で複雑に挟まれる娘・鈴。三人の関係の行方は…!? 感動の完結巻!!
敦が鈴にいつカミングアウトするのか、このマンガの核はこの一点で、それがいつ訪れるのかを楽しみにしながら読んでいる。 当然、そう簡単にその時は訪れない。このカミングアウトに向けて物語を補完する作業が延々と行われている。 それはそれで構わない。登場人物たちの人間性が回を重ねていくごとに深みを増していくのは良いことだ。 だが、月イチ連載がゆえに進むペースが遅い。 もうそろそろ物語が急展開してもいい気がするが、なかなかそうはならないのだろう。 これは我慢比べのマンガだ。