あらすじ中3の娘のこれがホントの自分探し?家出? 父・上田敦と中学3年の娘・鈴は血の繋がらない親子だ。15年間、今の今まで、敦はそのことを鈴に隠してきた。「わたしのお母さんは死んだのではなく、どこかで生きているのだ」と確信した鈴は、夏休みに同級生の吉川さんと二人で 家出をする。父・敦の生まれ育った大阪へ、自分を探しに行く。
敦が鈴にいつカミングアウトするのか、このマンガの核はこの一点で、それがいつ訪れるのかを楽しみにしながら読んでいる。 当然、そう簡単にその時は訪れない。このカミングアウトに向けて物語を補完する作業が延々と行われている。 それはそれで構わない。登場人物たちの人間性が回を重ねていくごとに深みを増していくのは良いことだ。 だが、月イチ連載がゆえに進むペースが遅い。 もうそろそろ物語が急展開してもいい気がするが、なかなかそうはならないのだろう。 これは我慢比べのマンガだ。