あらすじ不器用でまっすぐな執事長×元主に恋をする執事。意地っ張りな2人の不格好なシンデレラストーリー。 ――西園寺家の執事長・久藤は自分にも他人にも厳しい強面。元御曹司・葵と共に働くようになった宮内とは犬猿の仲で、口喧嘩が絶えない。しかし宮内が葵を想いながらも、その恋路を応援していると知り放っておけなくなる。久藤は押し殺した気持ちを独り抱え込む宮内を抱きしめずにはいられず…。気付いた時には、片想いの、片想い。
この組み合わせは最高でしかない。Ωの葵が本当~~に健気で頑張り屋で可愛い。宮内もめちゃくちゃに葵思いで私の一推しです。久藤も厳しいけどいい人で、αである次郎も葵を嫌ってるのかと思いきや実は出会ったときから惹かれ合っていて、でも運命には誰も抗えなくて…。オメガバースの良いところでもあり、しんどいところでもある。正直読んでてとてつもなく興奮するんですけどね…本人たちからすれば色んな思いを抱いてるわけで…それがまた最高だったりするんですけどね…!! 執事と次期当主という関係性なのもまた良い。次郎の「俺が運命に打ち勝つのを傍で見てろ」ってセリフが好きすぎる。どんどん距離が縮まってく二人が可愛すぎてたまらん。自分にとって、相手にとっての「幸せ」とは。それぞれが語るシーンがすごく印象的で一緒に泣いてしまう…。みんな幸せになってくれよ頼むから…。 下巻の方は宮内と久藤のお話で大歓喜でした。ありがとう…。裏表紙の「気付いた時には片想いの、片想い」ってフレーズが切なくてしんどくて大好きです。読めば読むほど宮内が好きになっていく…(月刊執事ものすごく欲しい…)。久藤も宮内も結構意地っ張りなところがあったりして愛おしいし、大口開けてご飯食べる宮内好きすぎてつらい。宮内贔屓になっちゃってすみませんなんだけど、葵と次郎の二人も下巻ですごくいい感じなので、ぜひ上下巻ともに読んでみてほしいです。