あらすじ

血湧き肉躍る戦国浪漫! 大海戦スペクタクル 眞鍋の安宅船に乗っ取りを仕掛け、自身の生存を知らしめた景。一方、一計を案じて七五三兵衛に「焙烙玉」の一撃を食らわせた景親。各所にて泉州侍を圧倒し始める、瀬戸内最強の村上海賊…!! 混迷を極め、激戦と化した第一次木津川海戦も、いよいよ最終局面へ!! 血煙舞う戦場で、最後に笑うのは果たして――!?
村上海賊の娘 1巻

2014年本屋大賞受賞!! 吉川英治文学新人賞受賞!! 累計100万部突破の超ヒット時代小説を完全コミカライズ!! 敵は、最強の戦国武将・織田信長!! 単身挑む海賊の美姫の運命は…!? 戦国時代―――― 応仁の乱に始まった乱世により、足利将軍家の権力は完全に衰退。全国各地の有力武将が次々に天下に名乗りをあげた、群雄割拠のこの時代――― 破竹の勢いで進撃を続ける織田信長軍に単身挑み、震え上がらせた女がいたことを、貴方は知っていただろうか―――!? 史実をもとにした、ド迫力の合戦!! また合戦!! 美しき姫武者!! 筋骨隆々にして美形の豪傑たち!! 最強の戦国エンタテイメント・誕生!!

村上海賊の娘 2巻

瀬戸内海を統べる海賊王・村上武吉。その娘・景は、稀代の醜女と軽んじられ、婚期を迎えても嫁の貰い手がなかった。ある日、はるか東の泉州では自分のような容姿の娘が絶世の美女として扱われると聞いた景は、己の力で理想の婿を探すべく、単身旅立つ。だが泉州では、破竹の勢いで進撃を続ける織田家と一向一揆を統べる本願寺家が対立を深め、恐るべき戦乱の嵐が吹き荒れようとしていた…

村上海賊の娘 3巻

己の手で嫁ぎ先を探すべく、織田家と本願寺が激しく対立する泉州にやってきた、海賊王・村上武吉の娘、景。なりゆきで織田方の砦にとどまることになった景の前で、ついに両陣営の全面衝突・天王寺合戦が始まった! 男たちの意地と、門徒たちの信念がぶつかり合い、恐るべき血風が吹きすさぶ戦場で、果たして景は何を感じ取るのか…!?

村上海賊の娘(4)

そう遠くない未来、この女は無敵の水軍衆を率い、天下人・織田信長を打ち負かすことになる――― だが今は、彼我の差は未だ途方もなく大きい… 織田軍と本願寺軍が血みどろの殺し合いを繰り広げる天王寺合戦。戦に甘い幻想を抱いていた景姫は、戦場の現実に直面して己の未熟さを思い知らされる… この物語は、そう遠くない未来、無敵の水軍衆を率い、天下人・織田信長を打ち負かすことになる女の物語。だが今は、彼我の差は未だ途方もなく大きい――

村上海賊の娘(5)

理不尽な戦場の現実に心を折られ、戦を華々しいものだと思い込んでいた己の浅はかさに打ちのめされてしまった景。激戦の果て、残ったのは後悔と友の罵倒。故郷に帰還した彼女は立ち直ることができるのか? そして、織田軍は木津川河口を完全に封鎖し、本願寺に立てこもる門徒らに兵糧攻めを仕掛けようとしていた… やがて、天下人・織田信長を打ち負かすことになる、猛々しき姫君の物語…!

村上海賊の娘(6)

戦場の非情さに触れ、合戦を華々しいものだと考えていた己の未熟さを思い知らされた景。故郷の瀬戸内に戻り、二度と戦には出ないと誓った彼女だが、運命の大戦“木津川河口合戦”は目前に迫っていた… 守るべき人々のため、いま再び、海賊の姫君が立ち上がる。より雄々しく、聡明さを増して……!

村上海賊の娘(7)

孤立無援の本願寺を救援するため、雑賀孫市率いる鉄砲衆の元に向かった景姫。本願寺への義理を通すか? 織田方に寝返るか? 自家存続の最善手を求めて揺れる孫市を景は説得することができるのか? そして海賊の秘術“鬼手”をその身に宿した景を危険視する明智光秀の家臣・多々良玄蕃は配下の暗殺集団・多々良衆を差し向けて…

村上海賊の娘(8)

いよいよ景の初陣が始まる! 怒濤の海戦! 暗殺集団・多々良衆の襲撃をなんとか切り抜けた景姫は、自家存続のため毛利家と織田家の間で揺れる雑賀孫市の説得へ向かう。しかし中々首を縦に振らない孫市。そのとき景が取った行動は驚くべきものだった……! そして、ついに怒濤の海戦が始まる! 恐れ知らずの眞鍋海賊を前に、景の、門徒たちの命運やいかに―――!!

村上海賊の娘(9)

ついに、秘策・鬼手が発動した―――!! とうとう村上海賊秘策中の秘策、鬼手の正体が明かされる!! そして村上海賊の男達は姫君を救うために全軍反転、ここに第一次木津川海戦の幕が開けることとなった。しかし助けが到着するまで、このままでは七五三兵衛率いる眞鍋海賊の猛攻に耐えることができない。そのとき、村上海賊の娘として景が取った選択とは―――!?

村上海賊の娘(10)

景を失い、男達の闘いは激化する――! 七五三兵衛の銛に撃ち抜かれ、難波の海に沈んだ景。眞鍋海賊は茫然自失の雑賀衆を後にし、景を救う為に舞い戻ってきた村上海賊と正面から激突!! 詞戦いや村上海賊の秘密兵器も登場し、いよいよ戦は熾烈の極みへ!! 景のいない戦場で、それでも男達はそれぞれの意地と誇りを賭け、史上に残る大海戦を繰り広げる―――!!

村上海賊の娘(11)

景、復活!! 海賊の姫君、獅子奮迅…!! 秘密兵器「焙烙玉」を駆使した戦術により、戦を優勢としつつある村上海賊。織田方先陣の眞鍋家は窮地に追い込まれるも、後陣の沼間義清の決起により様相は一変。戦況は混沌を極めていく…… そしてその最中、「航(かわら)割り」の術により、敵に囲まれながらも船底を割って遁れていた景が、ついに姿を現して…!?

村上海賊の娘(12)

血湧き肉躍る戦国浪漫! 大海戦スペクタクル 眞鍋の安宅船に乗っ取りを仕掛け、自身の生存を知らしめた景。一方、一計を案じて七五三兵衛に「焙烙玉」の一撃を食らわせた景親。各所にて泉州侍を圧倒し始める、瀬戸内最強の村上海賊…!! 混迷を極め、激戦と化した第一次木津川海戦も、いよいよ最終局面へ!! 血煙舞う戦場で、最後に笑うのは果たして――!?

村上海賊の娘(13)

第一次木津川海戦の雌雄を決する一騎打ち。村上海賊の娘・景対泉州海賊の七五三兵衛。愛憎入り交じる、数奇な関係の二人… 燃え盛る火の粉と血しぶきが降り注ぐ船上で、生き残るのは一体どちらなのか…!? 感動の最終巻!!!

村上海賊の娘

戦と絆を描く感動巨編

村上海賊の娘 和田竜 吉田史朗
六文銭
六文銭

「のぼうの城」や「忍びの国」で有名な和田竜の同名小説をコミカライズした作品。本屋大賞も受賞したヒット作です。 原作が小説って、とにかく難しいと思うんですよ。 活字で表現されたものって、人によって思い浮かべる情景が異なり、そこに第3者が介入してくると、どうしたって違和感を覚えると思うのです。 なんか思ったんと違う…的な。 だけど、これは別格でした。 ストーリーとしては、戦国時代、大坂本願寺を攻める織田信長に対し、毛利軍が「村上海賊」を使って援軍を送る…というお話。 村上海賊は、戦国最強とよばれる最大の水軍で、卓越した造船・操舵技術をもって信長軍と対峙します。 とにかく歴史もので大切な、ド迫力なシーンと人間ドラマが魅力たっぷりに描かれているのが特徴です。 大坂本願寺にいる、盲目的な信者たちの熾烈な戦闘シーン。 海上いっぱいに広がる圧倒的な船艇の描写。 正しいことだけでは通じない、血なまぐさい戦を通しての、主人公・景(キョウ)の成長。 逆境で魅せる、親兄弟・仲間との絆。 小説で体験したものとは、また違った形で、心に訴えかけてくれます。 原作知らない人はもちろん、知っている人も楽しめる1冊かと。 むしろ原作も読みたくなってきますので、良い作品とは相乗効果をもたらしますね。