あらすじ

道を切り拓け、国を再び変革するために! 降り注ぐ数々の障害を乗り越え、政府中枢に食い込んだ鈴は、真の平等を実現するために「廃領置州」実施に向け動く。だが、領地を失う士族たちの反感を買い、賛成派の岸戸ともども襲われてしまった。さらに、あくまで鈴の正体を疑う巖見の追求は続き、鈴と彼の里を窮地に追い込んで―― その理想は、この国の頂(いただき)に届くのか? 緊迫の頭脳戦が続く第4集!!
新世のリブラ 1巻

明治日本によく似た国・八国。維新により新しい世が始まり、民の平等が説かれたが、逆に格差は広がる現実があった。その社会で最下層に属する青年・鈴(せず)の里を、国政を担う侯族の一員・間宮薫が訪れた時、二人の運命とこの国の未来が大きく動き始める―― 黒い権力には黒い武器を。新しい世には新しい秤を。衝撃の維新ピカレスクロマン、開幕!

新世のリブラ 2巻

「影」として自分を利用しようとした高貴な者に成り代わり、国政の中心を目指す青年・鈴(せず)。維新に貢献し政府の中心にいる巌見虎雲が鈴の殺意を読み取って始まった闘いの帰趨は? 西の地の豪商より国家資金を運ぶ命を受けた鈴を待つ障壁とは? 衝撃の維新ピカレスクロマン第2弾、今度はカネも相手だ。

新世のリブラ(3)

500万両の国家資金を調達し、仕官を認められた鈴。直後、彼は税も土地も政府が管理することで国費を確保する政策「廃領置州」を提案する。しかし真の目的は、下民を苦しめ続ける身分差を、国の名の下に一切無くすことだった。割れる維新政府を説き伏せる、新たな戦いが始まる――

新世のリブラ(4)

道を切り拓け、国を再び変革するために! 降り注ぐ数々の障害を乗り越え、政府中枢に食い込んだ鈴は、真の平等を実現するために「廃領置州」実施に向け動く。だが、領地を失う士族たちの反感を買い、賛成派の岸戸ともども襲われてしまった。さらに、あくまで鈴の正体を疑う巖見の追求は続き、鈴と彼の里を窮地に追い込んで―― その理想は、この国の頂(いただき)に届くのか? 緊迫の頭脳戦が続く第4集!!

新世のリブラ(5)

人の価値とは―― 今、国家が変わり始める! 身分を偽り、政府の中枢に食い込んだ鈴。各地に割拠する領主から領土を取り上げ、州に置き換える大変革「廃領置州」を目指し、ついに国の頂点に君臨する「王」への謁見にこぎつける。だが鈴を執拗に疑う巌見により妨害され、謁見時間に遅参してしまった。王への不敬は死罪――― 追い込まれた鈴の活路は? 身分制度の撤廃は実現するのか!? 国家も鳴動する第5集!

新世のリブラ(6)

すべての領主から領土を取り上げ、士族の身分をなくす「廃領置州」の実現に邁進する鈴は、王と共に元神祇官・井伏白備の屋敷へ向かう。だが白備は協力どころか、王を深く恨み、その命を奪おうと襲ってくる―― 果たして究極の目標である「真の平等」は実現できるのか…? 維新ピカレスクロマン、第6章!

新世のリブラ(7)

明治日本によく似た国・八国… その最下層にいた青年・鈴(せず)は、身分を偽り政府中枢に足場を築く。「廃領置州」を断行させ、士族身分の廃止に成功した鈴は、さらなる平等を求め、全国民が参加できる「国会」の開設を目論む。だがそのための代償はあまりに大きく、親しい人を失い、政府の要人を破滅に追い込むこととなった―― さらに鈴を執拗に疑う巌見が帰国、またも彼の前に立ち塞がるが…? はたして「真の平等」は実現するのか!? 今、死力を尽くした鈴の戦いが決着する!!