ジュリエッタは、親友のコゼットを「戦鬼」に連れ去られてしまう。復讐を誓い「ミクリヤ戦闘団」に入団したが、そこでコゼットに酷似した少女に出会う。再会を喜ぶジュリエッタだが、少女に拒絶されてしまう。彼女の正体とは一体!? そしてコゼットは何処に!?
「翔姫艤体訓練」で、ジュリエッタは親友コゼットに酷似したキャロルと対戦を命じられる。手も足も出ずに、幾度もの戦死を体験するジュリエッタだが、突如黒髪の姿に変身する。かつて75体もの戦鬼を葬った戦闘力で、キャロルを圧倒、一瞬で拘束した。意図不明な言動を繰り返す「彼女」に対し、A中隊に緊張が走る……!!
狂気の戦場で、再開を果たしたジュリエッタとコゼット。だが、二人の想いはすれ違い、更なる悲劇を引き起こしてしまう。そして、彼女たちに秘められた真相が明らかになり、ジュリエッタは変貌を遂げる…!!
「銀河皇国」に加入し宇宙に進出した地球人類は、とある宙域を巡り二カ国間で戦争状態に突入。皇国の技術を導入した超生体兵器「翔姫」を纏い、少女達は戦場に駆り出される。 訓練中の襲撃で全滅した訓練部隊。ただ二人残された少女達の、存在と恋の物語はスケールの大きさと残酷さ、そして愛らしさに魅了される。 少女の姿を巨大化させただけの「翔姫」が武装して出撃する美しさ。気弱な主人公の成長譚とそれを遥かに超えて行く何者かの思惑。そして今の人類では遥か及ばない技術を辛うじて私達に繋ぎ止める量子力学用語。てんこ盛りの世界観は熱い。 そして、残された二人の訓練兵の「百合」関係性もまた、独特だ。 生き残ったのは、気弱な主人公を支えて来た親友。彼女は第1話で主人公に愛を告げるも、振られている。離れ離れになる二人。秘されたもう一人の自分、更に親友にそっくりな人の登場に混乱する主人公。 この関係性と物語の根幹を知る時、彼女達の思いもよらない過去と恋、そして途方もない存在理由の物語に、物凄い衝撃を感じるだろう。 これだけの大きな枠組みの物語を、3巻で収めるのは無理がある。第3巻はかなり駆け足で、正直物足りない。どこかの並行世界で30巻位の大作として出版されていて欲しい、そんな快作で、問題作だ。
「A.I.C.O. Incarnation」のコミカライズを手掛ける道明宏明先生のオリジナル作品。 宇宙戦争で百合で巨大化ヒロインで…といろいろてんこ盛りな本作。可愛らしい絵柄に反して過激なバトル描写やヒラコー漫画を彷彿とさせる青年誌っぽい過激かつ独特な台詞回しが印象的です。 展開も熱いです。立場を越えて愛してしまった主人公(ショート髪)を守るべく、「天の光はすべて星(フレドリック・ブラウン)」ならぬ「天の光はすべて敵(天元突破グレンラガン)」のような状況で単騎突撃するヒロイン、そして彼女を救えなかった無力さから立ち上がり強くなろうと決意する主人公。表紙などからは想像できないような熱量があります。(逆に、悪く言えばバランスが悪いようにも見えるかも。楽しみ方次第ですね)
「銀河皇国」に加入し宇宙に進出した地球人類は、とある宙域を巡り二カ国間で戦争状態に突入。皇国の技術を導入した超生体兵器「翔姫」を纏い、少女達は戦場に駆り出される。 訓練中の襲撃で全滅した訓練部隊。ただ二人残された少女達の、存在と恋の物語はスケールの大きさと残酷さ、そして愛らしさに魅了される。 少女の姿を巨大化させただけの「翔姫」が武装して出撃する美しさ。気弱な主人公の成長譚とそれを遥かに超えて行く何者かの思惑。そして今の人類では遥か及ばない技術を辛うじて私達に繋ぎ止める量子力学用語。てんこ盛りの世界観は熱い。 そして、残された二人の訓練兵の「百合」関係性もまた、独特だ。 生き残ったのは、気弱な主人公を支えて来た親友。彼女は第1話で主人公に愛を告げるも、振られている。離れ離れになる二人。秘されたもう一人の自分、更に親友にそっくりな人の登場に混乱する主人公。 この関係性と物語の根幹を知る時、彼女達の思いもよらない過去と恋、そして途方もない存在理由の物語に、物凄い衝撃を感じるだろう。 これだけの大きな枠組みの物語を、3巻で収めるのは無理がある。第3巻はかなり駆け足で、正直物足りない。どこかの並行世界で30巻位の大作として出版されていて欲しい、そんな快作で、問題作だ。