鬼才・永井豪が吉川英治の『神州天馬侠』をもとに、イマジネーション溢れる筆致で描き出したアクション時代劇。天正3年(1575年)5月、長篠の戦いで織田・徳川連合軍に敗れた甲州武田軍は、次第に力を失い追い詰められていた。7年後の天正10年(1582年)3月、天目山の戦いで武田家当主である武田勝頼、信勝が自害し、次期当主は勝頼の側室・楓の子である伊那丸をおいて他にない状況となる。恵林寺に身を隠していた伊那丸は、僧・快川紹喜(かいせんしょうき)より織田・徳川の連合軍が攻め入る前に落ちのびて、武田家の再興を図ることを指示される。六尺を超える加賀見忍剣(かがみにんけん)を旅の供に、再び戦国の世に覇権を握るべく旅立つ!!