あらすじ

探査機を救った一騎の行動は、結果的に竜宮島の存在を新国連に知らせることになってしまった。その結果、新国連のヘスター・ギャロップ事務総長は、島の破壊をにおわせ、史彦にファフナーの引き渡しを要求する。その頃、体の弱い翔子はアルヴィス内で意識を失い、病室に搬送されていた。翔子を見舞う真矢、甲洋、そして一騎。緊張が続く日々の中、ひとときの安らぎを感じていたが…。
蒼穹のファフナー 1巻

日本の片隅に浮かぶ平和で穏やかな島――竜宮島(たつみやじま)。島の少年、真壁一騎(まかべ・かずき)は、同級生の遠見真矢(とおみ・まや)らとともに十五歳の春を迎えた。蒼い空、碧い海、学校、友達……いつもと変わらぬ日常。だが、突然島に響きわたった美しい声により少年たちの日常は一変する。「あなたはそこにいますか――?」謎の生命体フェストゥムの出現により、少年たちは人類の存亡を賭けた戦いへのみ込まれていく。

蒼穹のファフナー 2巻

フェストゥムの出現により、慣れ親しんだ竜宮島(たつみやじま)の風景は過去のものとなり、日常は閃光と硝煙の中に燃え落ちた。初めてファフナーに乗り、敵と戦う一騎(かずき)。呼び起こされる罪の記憶と抗えぬ衝動。そしてさらけ出された心の奥底――。だが、“あの頃”から止まったままだった一騎と総士(そうし)の時間は再び動き始めていた。★少年たちのもとに“赤紙”が届いたその日の様子を描いた描き下ろし漫画版オリジナルエピソードも特別収録。

蒼穹のファフナー(3)

一騎、甲洋、剣司、衛、真矢、翔子、咲良。ファフナーに乗り、戦うために選抜された少年たちの訓練がはじまる。まず、彼らに突きつけられたのは、「自分の心」と向き合うこと。それぞれの心に抱える「痛み」は彼らにどんな「海」を見せるのか。そしてその先に、何を見出すのか―――。

蒼穹のファフナー(4)

真壁史彦(まかべ・ふみひこ)は新国連から島の所在を隠すため、竜宮島(たつみやじま)の移動を決意する。だが、全島防衛の中核・ブリュンヒルデシステムは未だ覚醒せずにいた。そんな折、竜宮島にソロモンの予言が鳴り響く。それは新たなフェストゥムの襲来を知らせる警報。新国連の探査機、そしてフェストゥム。大いなる2つの脅威が竜宮島に迫り来る!

蒼穹のファフナー(5)

探査機を救った一騎の行動は、結果的に竜宮島の存在を新国連に知らせることになってしまった。その結果、新国連のヘスター・ギャロップ事務総長は、島の破壊をにおわせ、史彦にファフナーの引き渡しを要求する。その頃、体の弱い翔子はアルヴィス内で意識を失い、病室に搬送されていた。翔子を見舞う真矢、甲洋、そして一騎。緊張が続く日々の中、ひとときの安らぎを感じていたが…。

蒼穹のファフナー(6)

大空の彼方、フェストゥムを道連れに翔子は儚く散った。親友を失った真矢、そして翔子を想っていた甲洋の悲しみは深い。「お前なら助けられたはずだ!」甲洋の悲しみは一騎との間にわだかまりを生んでしまう。そんな中、竜宮島の北方350キロでアーカディアン計画の一端とと思われる人工島が発見される。狩谷由紀恵の士気の下、一騎、甲洋、真矢、そして特殊部隊隊員・溝口恭介たちが探索に向かうが…?

蒼穹のファフナー(7)

同化されたコアの出現により、多数の島民とファフナー一機を失い、人工島の探索は終わった。甲洋の変貌に衝撃を受けた一騎の心は揺れる。フェストゥムとの戦いが続く中、若者たちの心情は変化してゆく。その背後で、裏切者の影がうごめいていた……! SF青春群像”完全版”、待望の第7巻!

蒼穹のファフナー(8)

SF青春群像“完全版”、沈黙を経て登場、待望の第8巻! 外の世界を知った一騎は、新たな価値観を突き付けられる。失意に沈む竜宮島に、人類軍があらわれる。彼らの要求するものとは―――!?

蒼穹のファフナー 9巻

SF青春群像、クライマックス第9巻! 新国連の基地をフェストゥムは蹂躙する。壊れゆく外の世界を見て、一騎は何を思う…‥? 冲方丁による描きおろし短編小説も収録。