あらすじ

金太郎は会長の別荘に招かれた帰りの電車で、かつての族仲間の萩本と再会。金太郎がその名を歴史に刻みつけた伝説の一夜が語られる!一方、ヤマト建設は建設省からの天下りでやって来た大島社長が、会社を乗っ取ろうと創業者の会長派と激しい派閥争いをしていた。会長派の田中らは社長のスキャンダルを暴き、乗っ取りを阻止しようとクーデターを企てるが……!?
サラリーマン金太郎 1巻

長髪にハチマキ。背中に赤ん坊くくりつけ、史上最強のサラリーマン・矢島金太郎がしがらみだらけの世の中に殴りこみ!!かつては関東一円でその名を鳴らした暴走族・八州連合の頭(ヘッド)。そんな金太郎は妻の実家で漁師となったが、海でヤマト建設の会長を助けたことで新たな行くべき道を掴んだ!上京してヤマト建設の社員となった金太郎は、会社を飲み込む台風の目となり、行く先々で大暴れ!!

サラリーマン金太郎 2巻

金太郎は会長の別荘に招かれた帰りの電車で、かつての族仲間の萩本と再会。金太郎がその名を歴史に刻みつけた伝説の一夜が語られる!一方、ヤマト建設は建設省からの天下りでやって来た大島社長が、会社を乗っ取ろうと創業者の会長派と激しい派閥争いをしていた。会長派の田中らは社長のスキャンダルを暴き、乗っ取りを阻止しようとクーデターを企てるが……!?

サラリーマン金太郎 3巻

大和会長と大島社長の権力争いはさらに激化!明日の役員会でどちらを失脚させるか、幹部たちの葛藤が続く。同じ夜、会長の孫で金太郎に一目ぼれした有希の訪問を受けた金太郎は一緒にいた男の態度が癪に触り殴りつけてしまう。翌日、その男が総会屋トップ・三田善吉の息子だと分かり、子分たちが会社に乗り込んできた!喧嘩上等の金太郎は椅子を相手の脳天に振り下ろし、大喧嘩へとなだれ込んだ!!

サラリーマン金太郎 4巻

晴れてヤマト建設の正社員になった金太郎。そんな金太郎にオトナの誘惑が…!?三田善吉に連れて行かれたクラブで銀座の花・美鈴に一目惚れされた金太郎は誘われるままに一夜を共にする。かいがいしく世話を焼いてくれる美鈴に金太郎は…?仕事の方では、荒船山トンネル工事に派遣されるが、そこは前任者が自殺したといういわくつきの現場で…。着任早々、すさんだ現場に金太郎の男気が炸裂――!!

サラリーマン金太郎 5巻

荒船山の突貫工事中に起きた事故を見事な陣頭指揮でさばき、金太郎はさらに名を上げた!息子・竜太とともに帰郷し、母の墓前を訪れた金太郎は思いかけず父親と再会する。苦労をかけた息子に負い目を感じている様子の父に、金太郎は「孫を抱きたくなったらいつでも来いよ…」と声を掛けたのだった。会社に戻ると、社内の調査係として鷹司という切れ者らしい男が入社していた。金太郎とはお互い肌が合わないようで……!?

サラリーマン金太郎 6巻

金太郎は東北支社に移動になった。そこで直属の上司となる副支社長の伊郷は、部下は置かない主義だと言う変わり者。タイマン勝負で負けた金太郎は伊郷の奴隷として働くことを強いられる。談合の場に使わされた金太郎はひょんなことから市民ホールの増改築工事の見積もりを依頼される。しかし、市内の公共事業のほとんどは北東総建の支配下にあり、ヤマト建設の入る余地はないように見えるのだが……。

サラリーマン金太郎 7巻

いよいよ運命の入札日。金太郎たちは最低価格ギリギリの数字を出し、落札は確実とみられたが、北東総建の後ろ盾を受け役人を買収した柴幡工務店が白紙入札の不正を犯す。金太郎の怒りの鉄拳が飛ぶが、事態はさらに深刻さを増す。数日後、伊郷副支社長と金太郎の息子・竜太のもとに爆弾が届けられたのだ!ついにキレた金太郎はかつての八州連合に招集をかけ、敵の本丸へと乗り込むが……!?

サラリーマン金太郎 8巻

河北市での一件から1年――。東京本社に戻った金太郎は、海外事業部に配属され、アフリカのナビリアへの長期出張を命じられる。現場はサハラ砂漠に囲まれ物資も不足し、禁欲的な生活を強いられる過酷な環境。飛行機から降り立つと、猛烈な熱風と砂嵐が容赦なく吹き荒れた。萎縮する他の社員を尻目に金太郎はひとりネクタイを放り投げ、高らかに宣戦布告!「ここじゃあネクタイなんか何の役にも立たねえよ!」

サラリーマン金太郎 9巻

砂漠のど真ん中の工事現場に到着した金太郎。しかしそこは水も食料もなく、肝心のワーカー達も逃げ出した後というあり様だった。現場を取り仕切るアル・シーク社にハッパをかけ、物資と人員を確保した金太郎だったが、現場で起こった揉め事が原因で刑務所に入れられてしまう…。遅々として進まぬ作業と水不足に追い詰められ、ついにはサソリの毒牙にかかり金太郎は生死の境を彷徨い始めるが……!?

サラリーマン金太郎 10巻

アル・シーク社の裏切りによって辛酸を舐めた金太郎たちは、自分たちでワーカーを募り、資金を出すことを決意!問題が山積する現場に立ち向かう気概を取り戻した金太郎は、覚えたてのアラビア語でワーカーたちを統括。砂漠の地に次々とパラボラを造り上げた。しかし途中、短い休暇から戻った金太郎を待っていたのは民族解放を謳うアズラク族と政府軍による内戦だった!砲弾の降る中、金太郎はパラボラを守るためひとり現場に向かう!!

サラリーマン金太郎 11巻

ナビリアでのプロジェクトは結果的には大幅赤字となったが、そこで自分自身と戦う術を学び帰国した金太郎の表情は明るかった。そんな金太郎の新たな配属先は営業二課の主任。しかも、えり抜きのメンバーを集めた少数精鋭チームだった。仕事はゼロから新規開拓しろと上層部から言い渡された営業二課は、パチンコ店と場外馬券売り場を合体させたレジャービルの建設を計画し、さっそく動き出したが……!?

サラリーマン金太郎 12巻

博打の影には常にヤクザが付いて回るもの。金太郎たちの計画の前にも暴力団・山王会が立ちはだかった!直接、山王会の本城総裁に会いたいと申し出た金太郎だが、逆に山王会の連中に袋叩きにされ重傷を負ってしまう。一方、ヤマト建設自体も多額の負債を抱え、前社長の大島による乗っ取り計画に飲み込まれようとしていた!!傷だらけになりながらも本城邸にたどり着いた金太郎はそこで意外な人物のとの再会を果たす――!!

サラリーマン金太郎 13巻

場外馬券売り場に関する山王会との交渉と、乗っ取り工作に揺れていた会社の危機の両方を救った金太郎は、美鈴との愛を確かめ合いふたりは結婚することに。新婚旅行のハワイから戻り、親子3人で幸せに暮らしていたはずだったが、金太郎はカントリーウィスキー社を訪れた際に出会った会長秘書の千秋にどうしようもなく惹かれてしまう…!美鈴への愛は本物だと言い聞かせながら、休日に千秋とツーリングに出かけた金太郎は……!?

サラリーマン金太郎 14巻

金太郎と千秋はお互い強く惹かれ合っていた。千秋は盛岡へ出張する金太郎を追いかけ、ふたりは現地で水入らずの時を過ごすが、ヤマト建設の乗っ取りを目論む大場によってスキャンダルとして暴かれてしまう。カントリーウィスキー社会長の川井は孫娘の千秋をたぶらかされたと金太郎を消そうと画策。しかし千秋が荒っぽい総会屋に拉致されてしまった!!金太郎は急ぎ事務所に向かい、千秋を助け出そうとするが――!?

サラリーマン金太郎 15巻

会長の孫娘の夫・大場を殴り辞表を叩き付けた金太郎だったが、辞表は受理されず子会社への出向を命じられる。そこはやる気のない社員が集まったゴミ捨て場。しかし金太郎は腐ることなく、今ここで出来る事を模索し、徐々に周りを感化してゆく。アラブの資金力に目をつけた金太郎は、折りよく来日していたナビリア外務大臣のザイードと面会。日本の素晴らしさを理解してもらおうと、手厚い接待でもてなすが……。

サラリーマン金太郎 16巻

YMTランドはアラビア王国の日本進出における窓口となる契約を結び、その立役者のひとりである篠塚洋子は会社を去り新たな道を歩みだした。一方、金太郎は美鈴との間に女児を儲け、幸せいっぱいで本社へと戻る。これまでの実績を認められ、新入社員研修の責任者に任命された金太郎。熱いサラリーマン魂で新入社員たちの心をつかんだ矢先、労働組合の委員長となるよう要請されたが……!?

サラリーマン金太郎 17巻

ヤマト建設の経営陣は大幅なリストラ策を敢行。組合委員長となった金太郎は会社側とリストラ組合員との板ばさみにあい、しだいに社内でも孤立した存在に……。会社側に付きこのままのうのうとヤマトに居座ることも、リストラされて行く社員を見捨てることもできなかった金太郎は、リストラ組合員で新会社を設立するという反撃策に打って出た!!矢島新社長のもと窓際族だった社員が忘れかけた情熱取り戻し始める――!!

サラリーマン金太郎 18巻

美鈴の娘・美々が、愛した男として金太郎に紹介したのは芸能プロ社長の伊能。女を弄ぶ最低男と見破った金太郎は、美々を守ろうとするあまり伊能を殴ってしまう――!!暴力サラリーマンとしてマスコミの餌食になる金太郎だが、すべてを犠牲にしても美々を守ろうと決意する。会社では新社長に就任した伊郷が人員削減のため、役員たちをふるいに掛け始めた。社長室長となった金太郎も否応無く権力争いに巻き込まれてゆき……。

サラリーマン金太郎 19巻

どこまでも美々を食いものにしようとする伊能と、金太郎は命を捨てる覚悟で対決!ギリギリのところで椎名に止められ踏みとどまった金太郎だが、自制のきかない自分がサラリーマンを続けていけるのかと、疑問を抱く……。そんな気持ちのまま鹿児島支社に単身赴任となり、仕事も身が入らない金太郎は小料理屋のママ・貴子と行きずりの快楽に溺れてしまい……。

サラリーマン金太郎 20巻

鹿児島で腐りかけていた金太郎だったが、ヤマトの大株主・大和文左衛門から株の委任状を受け取ることに成功。しかも委任のあて先は金太郎となっており、会長に次ぐ大株主の実権を握ることに――!!本社へ返り咲いた金太郎の次の使命は、建設族の大物を父にもつ二世議員・朝倉の私設秘書として働くことだった。そこで対立候補への妨害工作という、金太郎にとっては虫唾が走るような仕事を命じられ……。

サラリーマン金太郎 21巻

金太郎に活を入れられ生まれ変わった朝倉は自分を偽ることをやめ、バカ正直な選挙運動を開始。有権者からもそっぽを向かれたと諦めかけていた朝倉陣営だったが、結果はもつれにもつれて……!?選挙後、ヤマトに戻った金太郎はサラリーマンとしての壁にぶち当たっていた。学歴など気にもしなかった金太郎が大学で学ぶことの意味を考え始める。任された新入社員研修を終え、金太郎が下したある決断とは――!?

サラリーマン金太郎 22巻

日本でスランプに陥っていた金太郎は心機一転渡米を決意!1年半の放浪の末、NYモーガン大のビジネススクールに通うことにした。金太郎は、美々の婚約者でスタッドレー・モーガン銀行の頭取・ジャックが用意した豪華な寄宿舎を拒否し、ハーレムのど真ん中へと飛び込む。体当たりで会得した訛りだらけの英語と持ち前のバイタリティを引っさげて、男・金太郎初の大学生活が幕を開けた――!!

サラリーマン金太郎 23巻

美々とジャックの婚約パーティーに招かれた金太郎は、ひどい悪態をついたアメリカ人女性コニィ・ケイジを殴ってしまう。コニィは元大統領の愛人でプライドが高く、金太郎を告訴すると言い出した。金太郎は弁護士をつけず、大学のクラスメイトらの協力も得ながら、ひとり裁判に立ち向かう!レディファーストを重んじるこの国で、変わることのない金太郎の信念は果たして通用するのだろうか――!?

サラリーマン金太郎 24巻

ヤマト建設は変わった。帰国した金太郎はその変貌ぶりに戸惑いつつも、ヤマトと年俸契約を結び新たなプロジェクトのチームリーダーとなった。そこで、アクアラインの東岸千葉県の遊休地に、誰も見たことが無いような未来都市を建設しようと国を動かすような一大プロジェクトをぶち上げたのだ!!役所との折衝役として因縁のある大島をチームに引き入れようとする金太郎だったが、ライバル・鷹司も不穏な動きを見せ始め……。

サラリーマン金太郎 25巻

仕事にひと段落ついた金太郎は母の墓参りに訪れ、父と再会し酒を酌み交わすが、盲腸をこじらせ病院に担ぎ込まれてしまう。そこで金太郎は初恋の人と出くわし、彼女の息子・翔平が余命僅かであることを知る。回復した金太郎は会社から二階級特進の北海道支社長を命じられるが、翔平の夢を叶えるためふたりで南米アマゾン行くことを決意したのだった――!!

サラリーマン金太郎 26巻

(株)ヤマトは中央建設と合併し、社名もヤマト中央建設となった。会長はヤマトから伊郷、新社長には中央建設から丸山が就任。社内では元ヤマトと元中央両社員の間でのえげつない権力争いが水面下で行われることに。金太郎は社長室長に任命されたが、丸山新社長は柔和な顔をしつつもなかなかの食わせ者。その背後にはヤマトをのみこもうとする業界大手・加柴建設の陰が見え隠れし……!?

サラリーマン金太郎 27巻

伊郷会長が社運を賭けて決断した手抜き工事物件の補強工事の実施は、結果的にヤマト中央の企業イメージアップに繋がった。金太郎は、丸山社長が遺言に残した次期社長の椅子を蹴り総務部長に就任。一見地味なこの部に金太郎が配属されたのには理由があった!総務の裏仕事は総会屋との調整役。ヤマト上層部は長年に渡る総会屋との関係を断ち切ろうとその前線指揮官として金太郎を送り込んだのだ!!

サラリーマン金太郎 28巻

副社長に就任した大和守之助の息子・龍平は、総会屋・暴力団との決別と役人の天下りを拒否すると宣言!かつてない企業方針を打ち出したことで各方面から攻撃され、ヤマト中央はものものしい雰囲気に包まれてゆく。金太郎が進行役を務める株主総会は大荒れの末、役員の総退陣が決定した。しかしヤマト中央幹部を付け狙う銃口は確実に標的に近付き、ついにその引き金が引かれてしまう!!はたして犠牲となったのは……!?

サラリーマン金太郎 29巻

大和守之助が凶弾に倒れ、金太郎は完全に戦意喪失。サラリーマンを続けて行く意欲をなくしてしまう。周囲の反対を押し切って会社を辞め、漁師に戻ろうと亡妻・明美の故郷に帰ってきた。大自然の中での暮らしを謳歌していた矢島一家。そこへ金太郎の元同僚・石川が守之助が書き残した金太郎宛ての手紙を届けにやって来た。意を決して封を開けた金太郎。その決断とは……!?

サラリーマン金太郎 30巻

守之助の言葉につき動かされ、再びサラリーマンとして働くことを決意し上京した金太郎は、一流商社・東紅に飛び込み入社する。そこで出会った派遣社員にヒントを得て、建設現場での労働力をネットワーク化するという前代未聞の大プロジェクトを始動させる!商社、建設業界、行政までも巻き込んでニッポンのプロサラリーマン・矢島金太郎がでっかい花火を打ち上げる、堂々の完結編!!