結婚を逃し、仕事も無くして人生のインターバルを迎えた28才、中村紬(つむぎ)。実家でも身の置き場のない彼女に、急に降ってわいた古民家での生活。会ったことのない遠縁の弥七が残した古民家には、昔のままの暮らしがそこにあった。弥七に師事していた青年、啓輔が現れ、自然農に親しみ薪を割る生活がはじまる。そこにはほのかな恋の予感も。都会育ちの紬は、肩の力を抜いて、田舎暮らし、スローライフをさわやかに楽しんで行く。自然に恵まれた実在の地域、埼玉県秩父市を舞台に、武甲山や秩父夜祭など、地元の文化や人々と触れ合いも描かれている。