あらすじとある工場町で、漫然と日々を過ごす智(さとる)。彼が暮らす安アパートの隣室には、元ヤクザの老人、瀬川が住んでいた。ある日、智は瀬川から「500万渡すから、自分を殺してくれ」という依頼を受ける。躊躇する智だったが、瀬川から、智の中に巣喰う狂気を見抜かれ、彼自身の心にも変化があらわれはじめ…!? 人間の心の闇と、生き方を問う、超実力派作家、高橋ツトムが挑む新境地、青春逃走物語!!
あらすじに「青春逃走物語」と書いてありますがとてもそんな雰囲気の話じゃないです。暴力の激しい描写が多く、なぜか読んでいる方が心配になってきます。エンディングは好みが別れそうですが余韻を楽しめる感じが私は好きですね。 髙橋ツトムさんは、他の作品を見てもそうですが、人間の暗くて弱いところを描くのがとてもうまいなぁ~と思います。