あらすじ元ヤクザ、瀬川が殺した人間の遺族に香典を届けるため堂錠会を訪れた智。そこで出会った女装の青年、大悟とヤクザを殺し、大悟の甥の魁也と逃走することに… 次第に家族のように絆を深める三人だったが、香典を渡しに行った二人目の遺族の家で、堂錠会の組長に大悟が殺されてしまった。それを目撃した智は組長への復讐を固く決意し、魁也とともに新宿へ身を隠す。女になりすまし、虎視眈々と組長への復讐を企てる智だったが、警察に指名手配されたことを知り、ついに復讐への第一歩を踏み出す…!!
あらすじに「青春逃走物語」と書いてありますがとてもそんな雰囲気の話じゃないです。暴力の激しい描写が多く、なぜか読んでいる方が心配になってきます。エンディングは好みが別れそうですが余韻を楽しめる感じが私は好きですね。 髙橋ツトムさんは、他の作品を見てもそうですが、人間の暗くて弱いところを描くのがとてもうまいなぁ~と思います。