あらすじ

「俺のこと、欲しいっていう気になった?」朝、起きると彼が台所に立って私に笑いかけてくる。高鳴る心臓。挙動すべてに、敏感になる……。謎の男・槐(かい)と同居することになった芹菜は、槐の優しさを素直に受け取ることができずに、モヤモヤする日々を送っていた。どうしてこんなに意識してしまうの?触られただけで、夜のことを思い出して、外でも感じてしまう……。でも、当の槐は自分のことをなにも話してくれない。所詮私は愛玩動物。オモチャに過ぎないんだから……。
2LDK、野獣つき【第1話】

「オレに抱かれるか、一人で寝るか…どっちがいい?」眠れぬ夜の代わりに、私は見知らぬ男に抱かれる――憧れの一人暮らしをはじめる芹菜は、立地よし・内装よし、そのうえ家賃の安い、素敵な物件を見つける。しかし、内見中にある男と鉢合わせ、「この部屋を譲ってくれ、どうしても欲しいんだ」と囁かれて…?イケメンだが妙にうさんくさい男を無視し、芹菜はこの部屋に住むことに。しかし、その部屋にはある「秘密」があって…

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2LDK、野獣つき【第2話】

「理性のタカが外れるようなセックス、したことないだろ…?」嵐のように私を抱いて、姿を消した男に心がかき乱される…。人が死んだことがある、といういわく付きの部屋に引越した芹菜は、同じ物件を狙う南雲と知り合う。「怖いと思う余裕がなくなるくらい、抱いてやる―」…そんな激しさで抱かれた芹菜は、仕事中でも彼の体を思い出して、ひとり熱くなる体を持て余していた。もう会えないかもしれない……そんな寂しさを抱えながら家に帰ると――!?

2LDK、野獣つき【第3話】

「俺のこと、欲しいっていう気になった?」朝、起きると彼が台所に立って私に笑いかけてくる。高鳴る心臓。挙動すべてに、敏感になる……。謎の男・槐(かい)と同居することになった芹菜は、槐の優しさを素直に受け取ることができずに、モヤモヤする日々を送っていた。どうしてこんなに意識してしまうの?触られただけで、夜のことを思い出して、外でも感じてしまう……。でも、当の槐は自分のことをなにも話してくれない。所詮私は愛玩動物。オモチャに過ぎないんだから……。

2LDK、野獣つき【第4話】

「思いっきり優しく抱いてやる」部屋に入った途端、後ろから抱きしめられる体。キスをされただけで、とろけそうになる。そのまま玄関で、体を弄ばれて―…!?謎の男・槐(かい)と同居を続ける芹菜は、槐への恋心を自覚してからというもの、「これから少しずつお互いのことを知っていこう」と張り切っていた。しかし、当の槐の想いはわからないままで……そんなとき、知らない男が家の前に現れ――…!?

2LDK、野獣つき【第5話】

また、槐(かい)がいない夜が始まる――謎の男・槐と同居を続けているうち、槐に恋心を抱き始めた芹菜。毎日のようにHをしていたが、ある日目覚めると槐の姿が消えていて……!?ずっといっしょにいられるような気がしていたのに……。槐の気持ちを確かめたい、そう思った芹菜は、槐が監査役を勤めているという五菱グループに向かう。そこで出会ったのは――……。

2LDK、野獣つき【第6話】

思い出すのは優しい笑顔。とろけそうなほど柔らかくて、無防備なあなたを感じて…。ねぇ私まだ、待っててもいい?槐(かい)と連絡が途絶えて数週間。槐の大事な本を預かる芹菜は、期待と不安を胸に、槐が部屋に帰ってくるのを待っていた。一方、弁護士の橘樹は、槐のプライベートを知る女に近づいていたが……。胸きゅんHな同居TL、ついにクライマックス!