あらすじ死んだはずの親友・卓哉が生きている不思議な街、「蛍町」。そこで小学生の健はさまざまな出会いを通して少しずつ成長していく。しかし、自分だけの秘密だった「穴」の存在が次第に知られるようになる。そして、夏休みが終わりに近づくころ、「穴」は次第に小さくなって……。健と卓哉の友情の行方は? ひと夏に起こった小さな奇跡の切ない結末とは? 小さな胸に去来する、切なさと瑞々しさを描いたリアルファンタジーの傑作、完結。
パラ、とめくった時に宮崎夏次系の絵っぽくてアーティスティックな作風かな、と思った。 主人公は友人を交通事故で亡くしてしまうんだけど、星に願ったらその友人に会えるようになってしまう。 切り株の穴を潜るとか、蛍の光を追いかけるとか、どこか童話的だなと思うけど主人公の健の心情とか友人とか人間が描かれててストーリーはすごく大人…な気がする。 何というか、大人が夏休みのある一日を振り返ったような、そんな感じもしてくる。どこか懐かしいような。 悲しい始まりなのに、死んでしまった人は別のどこかで生きてるとか、こうあって欲しいな〜ってことが漫画では実現できる。 だから幸福感を感じるのか。子供の話だから懐かしさを感じるのか。 タッチも作品に合っていて総じて素敵だな〜って思う。 うまく説明できない。ちょっと読んでみて欲しい。