あらすじ

丘の上の女子高校、桜華学園。春の創立祭で、チェーホフの“櫻の園”を演じる演劇部員たち。思春期の乙女たちのほのかな心情をセンシティブに綴る必読の連作短編集!
櫻の園
丘の上の女子高校、桜華学園。春の創立祭で、チェーホフの“櫻の園”を演じる演劇部員たち。思春期の乙女たちのほのかな心情をセンシティブに綴る必読の連作短編集!
吉田秋生-夜明け-

吉田秋生-夜明け-

世界が変わる名作へ…珠玉の招待状! 少女漫画界の革命児たちによる傑作短編アンソロジーシリーズ“Flower Comics Masterpieces(フラワーコミックス マスターピーシーズ)”の一編。■吉田秋生が放った数々の大ヒット連載。それらの物語の前日譚にあたる珠玉の序章作を集めたアンソロジー。今回の収録作品は雑誌掲載時のカラー扉イラストもカラーで収録されており、往年のファンにとっては当時の興奮がよみがえること間違いなし。一方、まだ吉田秋生のすべての連載を読んではいない新しいファンにとっては、名作に一挙に出会えるうれしい1冊となっている。■雑誌掲載時のカラーイラストはカラーで収録。また、幻の作品となっていた短編「斑猫」を単行本初収録! ■別冊付録『AKIMI YOSHIDA A to Z』 現在連載中の「海街ダイアリー」に関する座談会をはじめ、作詞家・松本隆との対談、坂本龍一からの質問状など、吉田秋生の『声』を集めたインタビュー集。時代と共に変遷してきた吉田秋生のすべてがわかる! ■収録作品「ホテルカリフォルニア」「夢の園」「Fly boy , in the sky」「ハウメアの娘」「悪い噂」「斑猫」ほか。※こちらはデジタル配信専用商品です。
詩歌川百景

詩歌川百景

『海街diary』と繋がる物語、開幕! 山形の山里にある小さな温泉町・河鹿沢温泉の旅館で湯守り見習いとして働く和樹。弟の守とともに、旅館の女将や周囲の大人の思惑に時に守られ時に翻弄されながら暮らしている。大人たちの抱える過去、そして河鹿沢温泉に数年前に引っ越してきた旅館の大女将の孫娘・妙をはじめ幼なじみ達との友情と恋と人生が静かに紡がれていく―――
BANANA FISH

BANANA FISH

ストリートキッズのボス、アッシュは、胸を射たれて瀕死の男から薬物サンプルを受け取った。男は「バナナフィッシュに会え…」と言い遺して息を引き取る。ベトナム戦争で、麻薬にやられて、正気を失ったままの兄が時々つぶやく「バナナフィッシュ」と同じことばを聞き、興味を抱いた。謎の言葉『バナナフィッシュ』を追うアッシュに、暗黒街の黒影が迫る…!大人気ハード・ロマン!!
海街diary

海街diary

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!
YASHA ―夜叉―

YASHA ―夜叉―

沖縄の離島で母親と幸せに暮らしていた少年・有末静(セイ)。母親は静が目立つことを恐れていたが、幸せな生活を送っていた。だがある日、その平穏は突然破られた!謎の男たちに母親を殺され、拉致された静。彼を突然襲った悲劇の裏には、彼の天才的な頭脳と身体能力を実現する「遺伝子」をめぐる謎と争いがあった!果たして静にはどのような秘密が…!?
イヴの眠り

イヴの眠り

ハワイ島――ビッグ・アイランドに住むアリサは、霊力(マナ)を感じ取る不思議な力をもつ一方で龍(ドラゴン)の娘として恐れられていた。そんな彼女のもとにある日、烈(リエ)と名乗る青年がやって来た。彼の警告によれば彼女にとてつもない危機が迫っているというのだが…!?時代を超え、少女に宿った運命が目を覚ます!!
吉祥天女

吉祥天女

麻井由似子と同じクラスに転校してきた、謎の少女・叶小夜子。その日から、小夜子をめぐって学園は様々な事件が起こる。そして、転入先の高校には叶家の財をねらう遠野家の暁と涼がいた。陰謀渦巻くこの街で、小夜子の領域を侵す者が次々に死んでゆく…。美貌とあやしい魅力で人を引きつける小夜子とは!?本格ミステリアス・ロマン!!
カリフォルニア物語

カリフォルニア物語

青い空、緑の大地、光輝くカリフォルニア。だが、カリフォルニアだっていいことばかりじゃない。父親との確執、兄へのコンプレックスなど、さまざまな人間関係のきずなを振り切ろうと高校をドロップアウトしたヒースは、冬のニューヨークにやってきた。相棒で同居人のイーヴ、悪友ブッチ、その妹で恋人のスウェナ……灰色の空のもと、大都会の片隅でひとつの青春が始まった。吉田秋生の名を世に知らしめた初期傑作青春ロマン!
ラヴァーズ・キス

ラヴァーズ・キス

朋章は何人もの女の子をナンパしただの、妊娠させて父親の病院でおろさせただの、悪いうわさが多い。しかし、早朝の海でサーフィンをしていた朋章に会った里伽子は、なぜか朋章にひかれて…。鎌倉の県立高校に通う少女たち、少年たちの揺れ動く青春を描いたラブストーリー!!
櫻の園
女の国、男は頭上を舞うばかり。
櫻の園 吉田秋生
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
桜が覆う丘の上の女子高では、桜舞う頃、演劇部がチェーホフの『櫻の園』を上演するのが習わし。部員達は練習に励みながら、それぞれの恋の季節を過ごす。そんな青春模様を描いた四編のオムニバス。 ◉◉◉◉◉ 女子校に通う彼女達だが、お付き合いするのは周囲の高校の男子。描かれる恋は多様だ。 彼氏と体を重ねる事を躊躇う子も、彼氏を放って悪い遊び方をする子も、大切な人に何かを教わり、友達と会話を重ねながら、自分の心と体を大切にする事を覚えていく。心の解放に向かう様子に安堵する。 百合読者としては、後半の二編が気になるところ。自分の中の〈女性〉と折り合いをつけられない二人の女子は、片や男性らしさを身に纏いながら男性に恋し、片や男性を嫌悪しつつその女子に恋する。 二人は最後、互いの気持ちを知りながら、ただ分かり合い、慰め合う。そんな様子を見ていると、女性同士というのは恋をする以前に「分り合う」関係性なのだ、と思い知らされる。そういう意味では、実はこの作品は最初から最後まで〈百合〉的だ。 桜の精って男なんだって……という台詞(p113)とその前後の「男の気持ち悪さ」の遣り取りを読むと、どんなに愛し合い番ったとしても、男は女を解れないのだから、せめて彼女達の冠として咲いてろよ、という気持ちになる、男の私でさえ。