あらすじ

6年ぶりに帰国した日本で麻子が最初に会ったのは、かつて愛した森朗だった。森朗は現在の夫である一郎の実の弟。麻子は婚約者の弟と恋に落ちてしまったのだ。義母の懇願で一郎と結婚した麻子だったが、本当はいつも森朗を想っていた。彼が自分の妹・木綿子との結婚を考えていることを知った麻子は、木綿子の前だというのに涙を抑えることができない―。
真珠(1)

6年ぶりに帰国した日本で麻子が最初に会ったのは、かつて愛した森朗だった。森朗は現在の夫である一郎の実の弟。麻子は婚約者の弟と恋に落ちてしまったのだ。義母の懇願で一郎と結婚した麻子だったが、本当はいつも森朗を想っていた。彼が自分の妹・木綿子との結婚を考えていることを知った麻子は、木綿子の前だというのに涙を抑えることができない―。

真珠(2)

一郎との愛を誓うウェディングドレスを着て、森朗に抱かれることを願った…。結婚前のただ一度の過ちを麻子は忘れることができない。今は妹の木綿子の婚約者である彼。想いを忘れるため最後に一度だけ、もう一度自分を抱いて欲しいと麻子は頼む。息子の太郎を妹に預け、妹の婚約者と肌を重ねる麻子。一方木綿子は森朗の嘘を知り、2人に疑いを抱き始めた―。

真珠(3)

森朗と木綿子の結婚式を見届けた麻子は、夫と生活するカナダの家へ帰った。森朗のことを考えながら、彼の兄である一郎に抱かれる日々…。そんなある日、息子の太郎が事故にあい、太郎の血液型は夫婦のどちらとも一致しないことが明らかになる。太郎は森朗の子供だったのだ!許されない罪の意識や一郎の浮気に思い悩む麻子に、離婚を決めた森朗は復縁を迫るが―。